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新田真剣佑×山崎紘菜×鈴木伸之が語り合う、『ブレイブ -群青戦記-』で生まれた独特の空気感

リアルサウンド

21/3/31(水) 12:00

 新田真剣佑が単独初主演を務めた映画『ブレイブ -群青戦記-』が現在公開中だ。ある日突然、戦国時代にタイムスリップしてしまったスポーツ強豪校の高校生アスリートたちが、元の世界へ戻るため、各々の部活で得た力を駆使しながら、戦国武将との戦いに挑んでいく。

 物語の主人公は、新田が演じる弓道部の西野蒼。蒼の幼なじみで同じ弓道部の瀬野遥を山崎紘菜、幼なじみの蒼と遥を引っ張っていく存在である剣道部の松本考太を鈴木伸之が演じている。

 “幼なじみ”の3人を演じた新田、山崎、鈴木に、他作品とは違った空気感が生まれた『ブレイブ -群青戦記-』での経験を振り返ってもらった。

新田「2人は何よりも大事な存在でした」

ーーついに公開を迎えました。それぞれ完成した作品を観ていかがでしたか?

新田真剣佑(以下、新田):役者一人ひとりが、ちゃんとその人物を生きていたと思いました。映画を観ていて、現実世界に引き戻されることは全くなかったですね。それほどみんな現場では集中していましたし、それぞれの“心”が伝わってきました。

山崎紘菜(以下、山崎):すごく生きる活力をもらえるような映画だと思いましたし、命の尊さや重さを改めて教えてくれる作品でした。

鈴木伸之(以下、鈴木):今って、SNSがすごく発達していて、直接顔を合わせてコミュニケーションを取る機会がすごく少なくなっている気がしていて。その中で、この映画は、お互い顔を合わせながら、心を通わせながら物語が進んでいって、人のために行動したり発言したり、何かを決断したりしていく作品です。すごく当たり前のことなんだけど、それを思い出させてくれるような、人を思いやる映画で、僕自身もすごく感動しました。

ーー意外にも新田さんの単独初主演映画は今回が初めてだったんですね。

新田:はい。ただ、プレッシャーは全くなかったです。これほど役と向き合えることはなかなかないので。役者として、とても幸せでしたね。

ーー山崎さんと鈴木さんから見て、座長としての新田さんはいかがでしたか?

山崎:すごく頼もしかったですし、現場の雰囲気を作ってくれたり、みんなを繋いでくれる中心に常にいてくれて。お芝居をする上で、心が通っていなかったりするとそれが画面に映ってしまうこともあると思うんですけど、そういう面でもしっかりサポートしてくれて、引っ張っていってくれました。常に私たちの前で戦ってくれていたような気がします。

鈴木:以下同文!

一同:(笑)

山崎:ずるいよ!(笑)。

鈴木:(笑)。でも本当に、まっけん(新田真剣佑)は“心”がすごくある人だなと。表面上ではなく、役者としての自分の役のことや、その役の上でどう立ち回ったらいいのかを、プライベートを犠牲にしてまで考えている人なんだなって。朝の「おはよう」の一言だったり、笑い合っている瞬間だったり……そういう何気ない瞬間に、まっけんのお芝居に向けてのモチベーションや、この映画にかける思いを感じる瞬間が多々ありました。それがまっけんの素晴らしいところですね。

新田:恥ずかしいですね(笑)。僕はそんなたいしたことはしてません。とにかくみんなで仲良く明るく過ごせればいいなと思っていただけなので。みんな本当にいい人たちばかりだったので、救われましたね。

ーー逆に新田さんからみて、山崎さんと鈴木さんの印象はどうでしたか?

新田:役を演じている僕にとっても、僕が演じた蒼というキャラクターにとっても、2人は何よりも大事な存在でした。この前(山崎)紘菜が言っていたんですけど、自然と涙が溢れてきちゃうような、そんな存在に知らないうちになっていました。映画の中盤にとても大切なシーンがあるんですけど、この2人を思うだけで涙が流れてくる。それほど僕にとっては大きな存在でした。

山崎:だって。

鈴木:ありがとうございます。

山崎:うれしいね。

鈴木:でもさ、俺たちも日頃生きていて褒められることないじゃん。だから褒め合っていこうよ!

新田・山崎:ははは!(笑)

鈴木:やっぱうれしいじゃん、褒められると。

山崎:うん、アゲていこう!(笑)。

山崎「自分を信じる大切さを教えてもらいました」

ーーとてもいい関係性が伝わってきます。撮影現場はそれこそ“部活”のような雰囲気もあったんですか?

山崎:そうですね。この3人に留まらず、みんながすごく繋がっていて、心が通じ合っていたと思います。ひとつのゴールに向けて、みんなが同じ気持ちを共有できていたような雰囲気のある現場でした。

鈴木:すごく失礼な話なんですけど、この現場で一緒だった、撮影当時は名前もわからなかったアメフト部の方と別の作品で再会して、思わずハグしちゃったんですよ。

新田・山崎:はははは!(笑)

鈴木:やっぱり『ブレイブ -群青戦記-』で一緒にやったのが大きくて。別の作品だったらちょっとよそよそしい感じになっていたと思うんですけど、この作品はチーム全体でひとつの空気感を共有していたので、その空気感を共有した仲間と別の現場でまた会えたことがうれしくて。それぐらい、僕にとってはすごくいい現場でした。

山崎:すごく繋がってましたよね。楽しかったですもん。

新田:楽しかったよ、ほんとに。

ーーこの映画の見どころのひとつにはアクションがあります。アクションといっても、戦国時代を舞台に、それぞれが所属する部活の技を駆使しながら戦っていく、かなり珍しいタイプのアクションでした。

新田:僕はこれまでの経験が活かされた部分がかなりあったと思います。今までの積み重ねがあって、この作品にもそれが役立ったなと思います。

山崎:私はこれまでアクションの経験があまりなかったので、弓道を含め、今回は新しい挑戦がたくさんありました。弓道って、実際に部活でやるときは、絶対に人に当てたりすることはないので、普通に競技をするのとはまた違った練習が必要でした。競技としての弓道を、どこまで敵と戦うときに織り交ぜればいいのか、バランスがすごく難しかったです。

鈴木:僕も剣道は初めてでした。スポーツ強豪校という設定だったので、ちゃんとそう見えるかも不安だったんですけど、何度も練習して、アクション監督の方に助けていただきながら頑張りました。

ーーアクションはもちろんですが、青春、恋愛、人間ドラマ、SFなど、ジャンルレスな魅力がある作品ですよね。

新田:本当にそう思います。今少し気持ちが沈んでいる人も、この映画を観て、少しでも勇気づけてもらえたら嬉しいです。絶対にそうなる映画なので。

山崎:私はこの作品で、自分を信じる勇気、自分を信じる大切さを教えてもらいました。観終わったあと、体中にエネルギーが満ちて、「頑張ろう!」と前向きな気持ちになれる映画なので、ぜひ元気をもらいに劇場に足を運んでいただきたいですし、タイトルに“ブレイブ”とあるとおり、皆さんに勇気を与えられるような作品になったらうれしいです。

鈴木:自分がこういう仕事をしているからではなく、僕は小さい頃からこういう作品が大好きなんです。中高生だったら、友達とか彼女とかと、ポップコーンを食べながら観たら絶対楽しいだろうなっていう、間違いない作品なんです。なので、ぜひ映画館の大きなスクリーンで観ていただきたいです。何か心を動かされるシーンが絶対にあるので。

■公開情報
『ブレイブ -群青戦記-』
全国公開中
出演:新田真剣佑、山崎紘菜、鈴木伸之、渡邊圭祐、濱田龍臣、鈴木仁、飯島寛騎、福山翔大、水谷果穂、宮下かな子、市川知宏、高橋光臣、三浦春馬、松山ケンイチ
監督:本広克行
脚本:山浦雅大、山本透
音楽:菅野祐悟
原作:笠原真樹『群青戦記 グンジョーセンキ』(集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
配給:東宝
(c)2021「ブレイブ -群青戦記-」製作委員会 (c)笠原真樹/集英社
公式サイト:brave-gunjosenki.jp 
公式Twitter:@brave_gunjo

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