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田中 功起:「ひとつの詩を5人の詩人が書く(最初の試み)」2013年

20/1/10(金)

「ひとつの出来事を誰かと共有することについて」というテーマのもと、5人の詩人が丸テーブルを囲み、その場でひとつの詩をつくっていく。本来なら一人で行う作業を、タイプの異なる5人が共同で行う、その試行錯誤の過程を観察するように追った映像作品だ。 目的地のわからないまま、まずは詩作の方法から話し合う5人。その周りを、2人のカメラマンがレール撮影ですーっと回りながらとらえ、その状況全体も引きで撮影されている(藤井光もカメラマンの一人)。書かれた言葉が映されることはほとんどないので、鑑賞者は、それを読む声を通じて書かれた言葉を聞き取ることになる。 紙を回して書く際にも方法を変えるなど、作為的にならないよう注意が払われる。機会は均等に与えられ、民主的に続けられる。そんななかでも場を仕切る役、少し軌道をずらす役など、微妙な力関係も見えてくる。始まりは明るかった窓の外が、すっかり暗くなっていく。どこで終わりとするのか。判定できるのか。信じる世界が違ったり、踏み込まれたりしたとき、対話は可能なのか。自分になかった言葉が出たのか、受け入れるにとどまったのか。2013年の1時間ちょっとの作品だが、民主主義の可能性と限界にも針が触れていて、考えさせられる。

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