音楽好きの平岡祐太に興味津々！

武田　インスタグラムに載せていますけど、平岡さんってギターがめちゃくちゃ上手いじゃないですか。音楽は本格的にやらないんですか？

平岡　それがね〜……歌が壊滅的に下手なんだよね。歌がめっちゃ上手かったら話がラクなんだけど。自分で曲を書いて歌えばいいだけだからさぁ（どんより）。

武田　それでも、音楽で表に出たいとかはないんですか？

平岡　俺、スタジオミュージシャンになりたかったからさぁ。あまり自分が表に出るものには興味がないんだよね。

武田　バリバリ俳優やってるじゃないですか。

平岡　俺はバンドで言うとギター体質なんだよね。ボーカルの資質じゃないんだと思う。航平くんはなに体質？

武田　僕はどう考えてもボーカル体質でしょ！　真ん中にいて、みんなでやろうぜって声をかけるタイプ。

平岡　そうか〜。たしかに俳優ってボーカル体質が多いよね。

武田　平岡さんは、ギター体質にしては個性的すぎますよ。

平岡　そうかな？　一応ね、一度だけ曲を表に出すアプローチをしたことがあるんだよ。友達に歌ってもらおうと思って色々と作っていたんだけど、途中で「あれ、合わないかな？」って。めちゃくちゃ難しいんだよね、人と一緒に音楽をやるのは。

武田　マジですか。

平岡　スタジオでミキシングした曲をさ、誰か歌ってくれないかなと思って友達にお願いしたんだけど……。まず歌詞をどうするかで、好みによって方向性が変わるんだよね。自分で書きつつ、友達にもアイディアをもらいつつで進めていたんだけど、それがだめだった。まず、相手の意見を求めたらNGだなって気づいたよ。「これどうかな？」じゃなくて、「これで頼む」ってしないといけないんだよね〜。

武田　かなり本気でやろうとしてたんですね。

平岡　いや、趣味趣味。でも音楽性が違ったみたい。

ギターが上手すぎる平岡祐太の珍エピソード

平岡　武田くんは今も歌うことに興味はある？

武田　ありますけど、僕はかなりパンクな感じなんで声がでかいですよ。

平岡　そんなかんじなんだ？

武田　あれ、音楽性の違い（笑）？

平岡　ふふふ（笑）。

武田　僕、フジファブリックとかも好きですよ。

平岡　それは俺も好きですよ。

武田　……なんか違う感じですかね（笑）。

平岡　いや、違うの、難しいんだよ音楽の話は（笑）。

武田　平岡さんはどんな音楽が好きなんですか？

平岡　オアシスから……レディー・ガガまで。

武田　広っ！　きっとその途中に、パンクもあるじゃないですか。

平岡　全然、パンクとかも聞いてきたよ。

武田　ギターがめちゃめちゃ上手いうえに、ジャンルが広いですよね。速弾きの専門学校に行ってたんでしたっけ？

平岡　そうそうそう。

武田　初めて聞いたとき、なにそれと思って。

平岡　昔、行ってたの。速弾き科。

武田　ギターの専門学校の？

平岡　うん。誰が一番早く弾けるか競い合うの。

武田　速弾きを極めようとする俳優、平岡さん以外にいないですよ。

平岡　でもね、学校に通って1年くらい本気でやっていたんだけど。終わる頃にふと気づいたの。

武田　はい。

平岡　今のJ-POP界に、速弾きいらないって。

武田　1年も気づかなかったんですか（笑）。本当は知ってるじゃないですか、音楽好きなんだから。

平岡　当時は洋楽派だったから速弾きがカッコいいと思っちゃってたんだよね。

武田＆平岡バンドが実現する……かも？

平岡　速弾きにハマっていたのは20歳くらいのときなんだけど、航平くんはその頃何してた？

武田　うわ〜、20歳かぁ……。

平岡　「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」に出たのはいつ？

武田　15歳のときです。

平岡　早いね！　じゃあ航平くんが先輩じゃん。

武田　僕が受賞した次の代に平岡さんがグランプリだったと思います。

平岡　航平くんは小池徹平くんがグランプリだった年の出場？

武田　そうですそうです。

平岡　そっかぁ。でもそれくらい若いときこそさ、音楽やってみたい！　とか思わなかった？

武田　それこそ学校とかでコピーしてました。グリーン・デイとか、Hi-STANDARDとか。

平岡　流行ってた時期あったね〜。

武田　ミクスチャーもやってましたよ。ラップして。

平岡　うわー流行ってた！　リンキン・パークとかね〜。今聞いてもカッコいいよね。

武田　そうです。リンプ・ビズキットとか、カサビアンとか。

平岡　カサビアン知ってるの!?　めちゃ聞いてるねぇ。

武田　音楽性近づいてきましたね（笑）。コーラスでもいいんでバンドに入れてください。

平岡　いいね。今はさ、簡単に作ったものを簡単に世に出せるじゃない？

武田　みんなプロみたいですよね。だから平岡さんも作って簡単に出しちゃえばいいですよ。

平岡　出しちゃおうか。

武田　ついていきますよ！

平岡　どんな曲が航平くんにフィットするだろうね。

武田　僕、結局エルレガーデンとか好きですよ。

平岡　あ〜〜〜……そっちよりなんだね。

武田　平岡さん、エルレガーデン合いそうですけどね。

平岡　うーん。聞いてみとくわ。

武田　あれ、また音楽性遠ざかりました（笑）？

平岡　いや、近づけようとしてるよ（笑）。

次回は、2人のさらなる共通点である愛犬についてトーク。平岡さんが「航平くんは俺よりも犬に対する愛が強い」と話す、その理由とは？

プロフィール

平岡祐太

1984年9月1日生まれ、山口県出身。2002年第15回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを獲得。2005年、映画『スウィングガールズ』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2010年には大河ドラマ『龍馬伝』に陸奥宗光役で初出演を果たし、2016年にはNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』にも出演。2017年『東京タラレバ娘』（日本テレビ）、2018年『ホリデイラブ』（テレビ朝日）、2020年『今野敏サスペンス機捜235』（テレビ東京）など出演作が多数あり、『新・浅見光彦シリーズ』（TBS）では4代目・浅見光彦を演じる。

武田航平

1986年1月14日、東京都出身。2001年に芸能界入り、同年に第14回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」審査員特別賞を受賞した。『仮面ライダーキバ』『仮面ライダービルド』などで人気を博し、現在はドラマ、映画、舞台と幅広く活躍中。2021年はドラマ『24 JAPAN』（テレビ朝日）に出演し、恋愛フェイクドキュメンタリー『フェイクラブ』（FOD）、ドラマParavi『理想のオトコ』が配信中。

写真／大塚秀美、ヘアメイク／平林輝之（allure）、取材・文／イワイユウ、動画BGM／タダオト、撮影機材協力/Nikon（「ニコン Z 5」）