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9mm Parabellum Bullet、レア曲連発の“特濃”ワンマン「みんなわかりました?」

ナタリー

21/3/22(月) 17:00

9mm Parabellum Bullet(撮影:西槇太一)

9mm Parabellum Bulletがバンド結成日である3月17日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でワンマンライブ「カオスの百年 vol.13」を行った。

「カオスの百年 vol.13」は昨年3月17日に開催予定だった公演。新型コロナウイルスの影響で延期が重なり、当初の開催予定日から1年を経て行われた。LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でワンマンライブを実施するのは初めてという9mmは、ライブではあまり披露してこなかったレア曲を中心にしたセットリストを用意し、パワフルなステージングで観客を熱狂させた。

開演時間を迎え、ステージには菅原卓郎(Vo, G)、滝善充(G)、中村和彦(B)、かみじょうちひろ(Dr)に、サポートメンバーの武田将幸(G / HERE)を加えた5人が登場。彼らはオープニングナンバーとして「太陽が欲しいだけ」をセレクトし、重低音を轟かせて一気にオーディエンスのテンションを引き上げる。昨年の“9mmの日”である9月9日にリリースされたシングル表題曲「白夜の日々」を披露したのち、菅原は「1年かかりましたが、こうして今日この場でライブができて本当にうれしく思います。『白夜の日々』に『君に会えなくなって100年ぐらい経つけど』っていう歌詞があるけど、本当に100年ぐらい会ってなかった気分です」とファンとの再会を喜んだ。続けて「でも1年延期したおかげで、より特濃な内容になるんじゃないかなと思います」と笑顔を見せた。

この日のハイライトとなったのは「裏ベスト10連発」と題されたパート。このパートで9mmはライブで披露する機会の少ない楽曲10曲を演奏し、ファンに“特濃”なパフォーマンスを届けた。最初に奏でられたのは、2020年10月に配信リリースされた最新シングル「Blazing Souls」に収められているインストナンバー「Burning Blood」。メタリックなギターリフやパワフルなドラミング、踊るようなベースラインが絡み合い、観客は圧倒されたように聴き入った。さらにバンドは2014年12月にリリースされたシングル「生命のワルツ」のカップリング曲である、スカ調のリズムが印象的な「EQ」、祭囃子のようなメロディのイントロで始まる「オマツリサワギニ」を連投。遊び心のあるサウンドでオーディエンスを楽しませた。

「裏ベスト10連発」の後半には9mmの楽曲の中でもどこか寂寥感があり、ウェットな質感の5曲が奏でられた。「銀世界」では透明感のあるギターリフに菅原のエモーショナルな歌声が重なり、滝が弾くアルペジオが冴える「Lady Rainy」では菅原が艶のある声で情緒たっぷりに歌い上げる。歌詞に合わせて雪や雨などの情景が浮かぶナンバーをバンドは丁寧に演奏し、オーディエンスをそれぞれの楽曲の世界に誘った。このパートを経て、菅原が「長くファンをやってくれていても聴いたことがないだろうという曲もバンバン放り込んでおきましたけど、みんなわかりました?」と問いかけると、客席からは大きな拍手が上がった。そしてバンドはラストスパートをかけるように疾走感のある「名もなきヒーロー」、キラーチューン「Talking Machine」などをアグレッシブにパフォーマンス。本編ラストに「Lovecall From The World」を熱演してステージをあとにした。

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