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コロンバス

20/4/1(水)

これは変わった映画だ! と何の予備知識もなく観始めた。少しマッタリしてるな? と。 風景が素晴らしい。モダニズム建築の宝庫として知られるインディアナ州コロンバスが舞台。左右対称をこだわりとする、建築物群の描写が素晴らしく、まるで絵葉書を見てるみたいだ。 そこで図書館で働くあどけない女性ケイシー(ヘイリー・ルー・リチャードソン)も言葉は少ない。ドキュメント映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』を思い起こさせるぐらい、淡々と現地の日常に没入させられる。 かたくなな性格の韓国人ジン(ジョン・チョウ)の登場により、さらに妙な気分になる。この頑固さは、日本はもとより、欧米映画でもなかなか描かれない性格。何だっけなあ。生い立ちも年齢も違う2人の噛み合わない邂逅が進み、しかし取り立てて物語の展開はない。今時のジェット・コースター・ムーヴィーと真逆。だんだん、会話の「間」に小津安二郎っぽいテンポさえ感じる。 最終局面には荒波のようなこともあり、ロマンスの味わいはあるが、ひたすら会話の余韻を感じる中に人生の断面が作られていく? そんな展開なのだ。 そんな甘ったるくも、わざとらしくもない全編を通し感じるのは、愛についての確かな視点。それに身を委ねられた時、至福感のようなものが沸いてくる。 はて、終了後に資料をひも解けば、監督のコゴナダは、小津安二郎についてのドキュメンタリーを手がけ、小津作品に欠かせない脚本家の野田高梧にちなんでコゴナダと名乗ったという。 ということは、昔の男のようなかたくなさを演じるジョン・チョウは笠智衆! ってことでしょうか? そんなコゴナダの長編デビュー作であるというから、応援しようではないか!

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