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「わたしの耳」開幕、演出のマギー「どや!と全世界に問いたい」

ナタリー

20/9/10(木) 7:00

シス・カンパニー公演「わたしの耳」より。(撮影:宮川舞子)

シス・カンパニー公演「わたしの耳」が、昨日9月9日に開幕した。

本公演は、イギリスの劇作家ピーター・シェーファー作による三人芝居「わたしの耳」と「あなたの目」を2作品連続上演する企画の第1弾。開幕に際し、上演台本・演出を手がけるマギーは「ソーシャルディスタンスと演劇表現のひとつの解答としても、どや!と全世界に問いたい。そんぐらいの鼻息です」と自信を見せる。

キャストのウエンツ瑛士は「どんな時代でも期待値なしにありのままの相手を見つめる事は大変難しい」「人生を振り返ってみるとゾクゾクする事ばかりが思い出されますが、それでもなお『青い』っていいなーと思います」と述べ、趣里は「人間の感情や距離感の取り方、男性2人の間に入る20代の女の子の感情の動きなど、最後まで目が離せない舞台です! 素敵な時間をご一緒しましょう!」と続ける。岩崎う大は「1960年代のロンドンで暮らす25歳のテッドを、中野区在住41歳の僕がどれだけ演じきれるか? これが今回の個人的テーマでした」「僕が気付かないテッドの魅力を見つけてもらえたら幸いです」とコメントした。

「わたしの耳」の上演は9月18日まで、東京・新国立劇場 小劇場にて。12日はライブ配信も実施される。さらに「あなたの目」は9月22日から10月1日まで新国立劇場 小劇場にて上演。

マギー コメント

登場人物それぞれがまっすぐで滑稽なほど不器用で愛おしくほろ苦い。3人の若者のチャーミングな魅力が劇中どこを切っても溢れています。半世紀前に英国で書かれた戯曲は、今の時代の誰もが共感できる人と人の心の距離感を描いています。そして今回、さらに物理的な距離感にも気を配り演出しました。ソーシャルディスタンスと演劇表現のひとつの解答としても、どや!と全世界に問いたい。そんぐらいの鼻息です。

ウエンツ瑛士 コメント

どんな時代でも期待値なしにありのままの相手を見つめる事は大変難しい。予期せぬ相手の言動を目の当たりにした時、それを単なる「失望」と受け取るのか。それとも自分が見誤ったのか。人生を振り返ってみるとゾクゾクする事ばかりが思い出されますが、それでもなお「青い」っていいなーと思います。いやいや、私も未だに青いな。

趣里 コメント

男性陣の普段の会話がとても楽しくて居心地がいい稽古場でした。それに刺激的な現場です。この戯曲は生の感覚が大切な会話劇。そのリアクションが嘘にならないよう心がけているので、皆さんが作る空気感は本当に有難いんです。人間の感情や距離感の取り方、男性2人の間に入る20代の女の子の感情の動きなど、最後まで目が離せない舞台です! 素敵な時間をご一緒しましょう!

岩崎う大 コメント

1960年代のロンドンで暮らす25歳のテッドを、中野区在住41歳の僕がどれだけ演じきれるか? これが今回の個人的テーマでした。人としてよくわからない所の多いテッドで、僕が彼と会話したら軽い喧嘩になると思います。ですが、演じていてとても面白い人間でもあります。僕が気付かないテッドの魅力を見つけてもらえたら幸いです。あの後、テッドがどんな風に家に帰ったのか? 興味深いです。

シス・カンパニー公演「わたしの耳」

2020年9月9日(水)~18日(金)
東京都 新国立劇場 小劇場

作:ピーター・シェーファー
上演台本・演出:マギー
出演:ウエンツ瑛士、趣里、岩崎う大(かもめんたる)

シス・カンパニー公演「あなたの目」

2020年9月22日(火・祝)~10月1日(木)
東京都 新国立劇場 小劇場

作:ピーター・シェーファー
上演台本・演出:寺十吾
出演:小林聡美、八嶋智人、野間口徹

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