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AIが語る、ゴスペルが与える“感動”と出会ってきた人への“感謝”

リアルサウンド

19/11/6(水) 17:00

 2019年11月にデビュー20周年イヤーを迎えるAIが、この20年の活動を支えてくれたすべての人たちに「感謝」の気持ちを込めて、新曲+名曲セルフカバーベストセレクションの20周年記念アルバム『感謝!!!!!-Thank you for 20years NEW & BEST-』を11月6日にリリースする。

 10月には、安室奈美恵への想いと頑張る人へのメッセージが詰まった「Baby You Can Cry」について語ってくれたAI。今回のインタビューでは、アルバムのコンセプトでもある「ゴスペル」との出会いや、20年の音楽活動のなかのターニングポイントと自身の変化についても聞いた。(編集部)

AI、学生時代に惹かれたゴスペルの世界

――デビュー20周年記念アルバム『感謝!!!!! – Thank you for 20 years NEW & BEST -』が11月6日にリリースされます。音楽活動20周年を迎えることについて率直な気持ちはいかがですか。

AI:正直年数とかはあまり気にしていなかったんですけど、周りの人にたくさん言われて「そうか、20年か〜」と実感していますね。「もう20年か」っていうのと「まだ20年か」っていうのと、どっちもある感じです。でも、ここまでずっと音楽を続けて来られたのは皆さんのおかげなので、ありがたいです。

――今作のコンセプトとして、自身のバックボーンであるゴスペル音楽へのリスペクトを楽曲にしていますが、AIさんとゴスペルの出会いを改めて聞かせてください。

AI:もともとゴスペルの教会に通っていた親戚のおばさんが、小さい頃たまに誘ってくれて私もついて行ってました。それで、中学校の終わりか高校生ぐらいになった時に久々にゴスペルを見て、ものすごく感動したんです。涙が止まらなくて、その感動を経験したことで私もあの中(クワイア)で歌ってみたいっていう気持ちが出てきた。それをおばさんに言ったら「この子がクワイアに入りたいって言ってるけど」って伝えてくれて、そしたら牧師さんが「Yeah, welcome!!」みたいな感じで迎えてくれて(笑)。別の女の人も「Ok, sing!」って行ってるんだけど、私その時日本からアメリカに行ったばっかりだったし「どうしたらいいんだ?! 何歌ったらいいの?!」って。童謡の「Twinkle Twinkle Little Star」を歌ったら、「あなたはアルト(合唱のパート)だね」って言われてそこから始まりました。

――ゴスペルクワイアを見て、どういうところに感動しましたか?

AI:高校生の頃とかって、みんな色々辛い日があるじゃないですか。私も当時は結構辛いことが続いて、「人と絡むのも嫌だな」とか、「色々面倒くさいな」とか、人生に疲れたとか一丁前に思ってた。自分がドラマの主人公を演じて「私だけが可哀想、辛い~」っていう感じだった。そんな時に見たクワイアが歌う歌詞が、それこそ私の曲の「Story」のように〈ひとりじゃないから〉っていう感じのことを言ってて。「あなたがどんなに間違いを起こしても、どんなに悪い奴でも、どんなことがあっても見守ってくれる友達がいる」みたいな。歌ではそれが神様なんだよって伝えてるんですけど、歌詞の内容にすごくリアリティを感じたんですよね。ゴスペルってもっと神様に捧げる歌を壮大に歌うイメージだったけど、私の行っていた教会では、ラブソングみたいに歌うんです。曲調もR&Bだし、謝る気持ちとか正しく生きて行こうっていう歌も、歌詞がとても普遍的で、そこに共感したんですよね。

 あと、声のパワーにはもちろん衝撃を受けました。一斉にみんなが歌い出しただけで涙がバーっと出てくる。とにかく声のパワーを感じますね。

――ゴスペル以外のAIさんのベースであるHIPHOP、R&Bはいつ頃から聴いていましたか?

AI:私のママがソウルやR&Bが好きだったから、幼稚園や小学生の時はモータウンサウンドをママの隣で聴いてて、Four Tops、スティーヴィー・ワンダー、ティナ・ターナー、The Jackson 5、ダイアナ・ロス……。この辺りがよく流れていました。あと、ママが本当に音楽が好きだったからUSEN(有線)音楽放送が普及したときにうちも導入したんですよ。USENだとアメリカのチャンネルも聴けるので、A-28番で流れるアメリカのヒットチャートでR・ケリーを聴いたりしているうちに、R&B〜HIPHOPも聴くようになったかな。Xscape、En Vogue、Boyz Ⅱ Men……色んな人たちがいましたね。

――J-POPも聴いていた?

AI:学校ではみんなが光GENJIの話とかしていましたね。一応、私もローラースケートがある程度滑れたんですよ、周りの子どもたちについて行かないとと思って(笑)。テレビの番組には必ず出てたし、ローラースケートでグルグル回ったりバク転したりすごいなって思ってました。今思い出したけど、日本のアーティストのCDもママが持ってた! 安全地帯とジュリーが好きって言ってました。

――AIさんの20年の音楽活動の中でひとつターニングポイントとして挙げるとしたら?

AI:曲で言ったら「Story」(2005年)かな。「Story」の前に「My Friend」(2003年)を発表した頃からお客さんがライブに来てくれるようにはなったんですけど、「Story」は不思議なことに何かの主題歌でもなければ一気に売れたっていう曲でもなくて、「『Story』を聴いて〜でした」みたいな手紙をもらうようになって初めて、自分の作った曲が役に立ってる感覚があったんです(のちに2014年公開映画『ベイマックス』日本版エンディングテーマに同曲の英語バージョンが起用された)。

AI – Story

「素晴らしい人と出会うことが私の特技」

――ゴスペル、HIPHOP、R&Bなどルーツの音楽をしっかり自身の音楽にも昇華しているAIさんですが、ブラックミュージックは当時まだコアな音楽として聴かれていた印象があります。AIさんはJ-POPシーンでここまで自分の音楽が広まっていくと想像していましたか?

AI:私、アメリカから帰ってきたばかりのときは今よりも自信満々だったから、音楽活動を始める前は「日本に帰ったら、速攻売れるでしょ!」みたいな想像をしてました。そしたら全然ダメで、1回心がへし折られてからずっと自信を取り戻せなくて。そこから少しずつお客さんがライブに来てくれるようになったり、たまに手紙をいただいたり、ライブをする会場がだんだん大きくなっていったり。「これで知られるようになった!」っていう大きなきっかけはなくて、本当に手応えは少しずつでした。だから、皆がカラオケで自分の曲を歌ってくれたり、こんなに聴かれるようになるとは思ってなかったです。

 その頃の海外のR&BやHIPHOPって、セクシーというかいやらしい曲が多いんですよね(笑)。自分が聴いて好きに歌うのはいいんですけど、自分の曲となるとそういう歌は嫌で、Boyz Ⅱ Menみたいに綺麗めな歌詞の歌が良いなと思います。

――今作のアルバムタイトルにもなっている『感謝』にはどんな思いを込めましたか?

AI:ここまで自分が生きてきて、歌う仕事を続けてこられたのは、周りの人がいたからです。今私は子どもが2人いるんですが、子育ても人に手伝ってもらっているし、私の人生は色んな人に助けてもらわないと本当に無理なんですよ、絶対に。あと、自分が一番得意だと思ってることは歌じゃなくて、素晴らしい人と一緒に何かをするっていうことだと思ってるんです。フィーチャリングしてくれるアーティストだけじゃなくて、たとえば、ライブでツアーを回るときのバンドメンバーだったり、ダンサーだったり。創作を一緒にしてくれるクリエイティブなアートの人だったり。もちろんファンの子たちだってそうだし、みんな私の財産です。とにかくありがたいなって思っているのは、自分の友達、ファン、家族……自分の周りの人たちが最強だと思ってるから、素晴らしい人と出会うことが私の特技だって勝手に思っています。それで、周りにいい人がたくさんいると、感謝したくなるんですよね。だからアルバムのタイトルもすごく自然に「感謝」という言葉が出てきました。

――2人のお子さんを育てていく中で、歌い方の表現、歌詞などには変化がありましたか?

AI:うーん、そうですね、やっぱり子どもが聴いてるからいやらしいR&Bは歌えないかな。「マミー、これどういうこと?」っていつか聞かれたくないから(笑)。だけど、子どももいなくて自分が音楽を始めた頃よりも、経験が増えるにつれてどんどん愛が広がっているんですよね。だからこの先ももっとそうなっていくんじゃないかなって思えるし、それは子どもだけじゃなくて、これまでに出会ってきた色んな人たちが私に愛情をくれるからなんですよね。本当に、高校生のときから人にはすごく恵まれている気がします。周りの人たちが自分に愛情をくれるから、自分が歌う曲もそういう曲になってきているんだと思いますね。

――今作では自身の代表曲をゴスペルアレンジでセルフカバーしていますが、その中で唯一のカバー曲としてフレッド・ハモンド「No Weapon」が収録されています。

AI:「No Weapon」はクワイアに入ったときに歌っていた曲で、私はリードボーカルじゃなかったんですけど、歌っていて大好きになった曲です。私が音楽で一番伝えたいメッセージは「平和」です。うちの子どもにも“平和”って名前をつけたぐらいだから、自分にとって本当に大事なことなんですよね。海外に行くとたまに感じるんですが、「No Weapon」っていう言葉には、目に見える鉄砲や銃の武器もだけど、あとは言葉の武器とかいじめとか、いろんな意味で「武器を持たない」というメッセージが込められていると思うんですよね。この曲は、全体的に自分がずっと伝えていきたいメッセージがぎゅっと詰まってて。歌詞が英語で分からないかもしれないけど、ぜひ日本語訳もチェックして欲しいし、私が歌っているのでなくてもいいから、誰かの曲でもいいからたくさんの人に聴いてほしいって思う曲です。

――AIさんが今後描いているアーティスト像はありますか?

AI:私の曲を聴いて平和な気持ちになってほしいというのももちろんあります。それと、世界中の人たちとコラボレーションしたり、いろんな国に行ったり、友達をいっぱい作ってみんなと仲良くしたい。みんなと仲良くするってすごく大変で、世界には色んな国があって言葉が通じないことも多い。でも音楽は言葉や国の壁を超えて仲良くなれる近道になるかもしれないし、2020年は東京オリンピックも開催されるいい機会だから、とりあえず近い目標としては、オリンピックを見に来た外国の人たちと友達になって、世界中ではいろんなことがあるけど、私たちは仲良いもんねー! って。そういう輪をどんどん広げていきたいなと思います。

AI – 「Baby You Can Cry」Music Video

(取材・文=神人未稀/写真=西村満)

AI『感謝!!!!! – Thank you for 20 years NEW & BEST-』

■リリース情報
20周年記念アルバム
『感謝!!!!! – Thank you for 20 years NEW & BEST-』
発売:11月6日(水)
<初回限定盤(Disc-1 & Disc-2)>
価格:¥3,500(税抜)
通常盤(Disc-1のみ)
価格:¥3,000(税)

アルバム購入(CD&デジタル)はコチラから

AI 20周年「感謝!!!!!」特設サイト

デジタル商品詳細:
デジタルバンドルは、CDの初回限定盤(Disc-1 & Disc-2)の収録曲26曲のすべてをバンドル

Disc-1:New Songs & Best Cover
<収録曲>
1.Baby You Can Cry(新曲)
2.LIFT ‘EM UP feat. B.SLADE(新曲)
3.タイトル未定(新曲)
4.ハピネス – Gospel Version(セルフカバー・新録)
5.Story – Gospel Version(セルフカバー・新録)
6.みんながみんな英雄 – Gospel Version (セルフカバー・新録)
7.ママへ – Gospel Version(セルフカバー・新録)
8.LIFE – Gospel Version(セルフカバー・新録)
9.No Weapon (カバー・新録)

Disc-2:  Best Song Selection(初回限定盤 特典ディスク)
<収録曲(予定)> ※順不同
キラキラ feat.カンナ
ハピネス
みんながみんな英雄
ママへ
LIFE
Story
VOICE
YOU ARE MY STAR
HANABI
FAKE feat.安室奈美恵
(他、全17曲収録予定)

■ライブ情報
『AI 20周年記念プレミアムライブ with ゴスペル聖歌隊』
2019年11月1日(金)大阪・フェスティバルホール
2019年11月2日(土)大阪・フェスティバルホール
2019年11月4日(月)愛知県芸術劇場 大ホール
2019年11月6日(水)東京国際フォーラム ホールC
2019年11月7日(木)東京国際フォーラム ホールC
2019年11月10日(日)築地本願寺
2019年11月15日(金)福岡 北九州ソレイユホール
2019年11月17日(日)兵庫 加古川市民会館

<チケット料金>
7,900円
※4歳以上はチケットが必要
・詳細はAI Official Siteにて

『AI 20周年記念“クリスマスディナーショー with ゴスペル聖歌隊”』
2019年12月9日(月)帝国ホテル 大阪 孔雀の間
2019年12月11日(水)ANAクラウンプラザホテル金沢 大宴会場「鳳」
2019年12月15日(日)SHIROYAMA HOTEL kagoshima コンベンションホール エメラルド4F
2019年12月19日(木)グランドプリンスホテル新高輪 飛天
2019年12月22日(日)ホテル日航高知 旭ロイヤル 3Fゴールデンパシフィック
2019年12月24日(火)ホテル東日本宇都宮 3F大和

■関連リンク
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