【3月31日まで休館】奇蹟の芸術都市バルセロナ
20/3/29(日)
昨年より、長崎県美術館を皮切りに、姫路市立美術館、札幌芸術の森美術館、静岡市美術館を巡回してきた期待の「バルセロナ展」が東京ステーションギャラリーで始まりました。巡回地もここが最後となります。スペイン第2位の人口を誇る文化都市バルセロナ。サッカーFCバルセロナや、ガウディの「サグラダ・ファミリア」「グエル公園」それにボケリア市場など「次にまた行きたい街は?」と聞かれたら真っ先にバルセロナと返答するほど魅力にあふれています。マドリードが東京、バルセロナを大阪に喩えると分かりやすいかもしれません。「バルセロナ展」では、近代化が進んだ1850年代から、バルセロナ万博を経て1930年代後半のスペイン内戦に至るまでの約80年間に誕生した絵画、彫刻、家具、宝飾品などが紹介されています。地理的にフランスに近いこともあり、パリから多くの影響を受けている作品が多く観られます。ピカソやミロも出ていますが、この展覧会でしかお目にかかれない現地の作家、ルマー・リベラやイジドラ・ヌネイの作品が観られる点が一番の魅力であり、刺激的な体験となるはずです。バルセロナ観光ではついつい後回しになってしまうカタルーニャ美術館所蔵の名品に東京駅で出会える好機です。情熱の国スペインに改札口を通れば行けてしまいそうな妄想に駆られます。
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