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FANTASTICS 瀬口黎弥、ひたむきにダンスに懸けるパフォーマー ムードメーカーとしてのパッション、理想を現実にする姿勢も

リアルサウンド

20/9/22(火) 12:00

 EXILEのパフォーマーである世界と佐藤大樹、EXPGから選出された澤本夏輝、瀬口黎弥、中尾翔太、堀夏喜、木村慧人。「VOCAL BATTLE AUDITION 5」の合格者であるボーカル八木勇征と中島颯太を加えたダンス&ボーカルグループ、FANTASTICS from EXILE TRIBE(以下、FANTASTICS)。爽やかなビジュアルや楽曲、スタイリッシュなダンス、演劇パートを取り入れた独創的なライブスタイルなどが魅力の彼らが、来たる9月23日に6thシングル『Winding Road ~未来へ~』をリリースする。そこで本連載では、FANTASTICSのメンバーに1人ずつフィーチャー。第6回となる今回は、パフォーマー瀬口黎弥について紹介していく。

 瀬口黎弥は、1996年3月11日生まれで福岡県出身。母親が地元で芸能事務所の仕事をしていた影響で、幼い頃からモデル活動をしていた瀬口は、当時から地元のローカルCMやカラオケのイメージ映像などに出演し、自然と芸能界で生きていくことを考えていたという華やかな経歴の持ち主だ(参照:モデルプレス)。その一方で、保育園の年長からはサッカーも習っており、中学生くらいまでは部活とモデル活動を両立する日々が続いていたそうだ。「スポーツと武道は絶対にやったほうがいいと両親から言われていたので、サッカーのほかにも、水泳と剣道と合気道もやりました」(引用:サッカーキング)と、さまざまなスポーツ・武道を習っていた過去も明かしている。それほどまでに多忙だった彼が突如ダンスに目覚めたのは、15歳の時。『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)でEXILEと岡村隆史がコラボしたオカザイルを見た際に、EXILEのパフォーマンスと出会ったことが、瀬口を“パフォーマーとしてステージに立つ”という新たな夢へと突き動かした。それまでは一切ダンス経験がなかったそうだが、「岡村さんのステージに上がるまでの過程を見て、努力すればかなうと思いました」(引用:日刊スポーツ)と語っている。すぐさまEXPG STUDIO 福岡校に通い始め、そこからはダンス一筋になったそうだ。「絶対追いつきたいって気持ちが強かったので、上級クラスの人と友達になって『ダンスを教えてよ』って一緒に自主練をしてもらっていました」(引用:モデルプレス)という、コミュニケーション能力の高さが窺えるエピソードも持つ。

 ダンスに懸ける想いは年々強まり、18歳の時には思い切って上京。同級生が大学を卒業するまでの4年間を勝負の期間とし、親に「4年間で何もならなかったら諦める」と約束して地元を離れたそうで、EXPG STUDIO 東京校に転校してからは、さらにダンス浸けの日々に。生活費やレッスン代を稼ぐためにブライダルのアルバイトなどをしながら、がむしゃらにダンスに打ち込んでいたそうで(参照:アルキタ)、現メンバーの澤本・堀・木村・中尾とは、EXPG STUDIO内の“EXILE GENERATIONS”として共に活動していた時期もある。そして2016年、EXILEのパフォーマーである世界と佐藤大樹が新たなパフォーマーグループを立ち上げる際に、4人と共にメンバーに選出される。当時20歳の瀬口はメンバー内では一番ダンス歴が短かったそうだが、これまでの道のりや夢に懸ける熱量を思えば、彼がFANTASTICSの一員に選ばれたことは必然だったと言えるだろう。

 主なダンスジャンルは、ヒップホップ。特に重厚感のあるダンスを好み、「自分にしかできないスタイルを作っていきたくて、重たさと、ステージに立ったときに内から湧き出るエネルギーをすごく意識しながらパフォーマンスしています」(引用:FANTASTICSが語る、“Jr.EXILE”としての決意「EXILE魂をより注入できる存在に」)とのこと。FANTASTICSといえばスタイリッシュかつ流麗なダンスが印象的だが、瀬口は全身から溢れ出すパッションやダイナミックなパフォーマンスが特徴的で、グループのパワー担当となっている。ダンス歴の長い澤本から見ても「パフォーマンスでも黎弥がソロをすれば、みんなの気合いもさらに高まって勢いも上がる」(引用:女性自身)存在だそうだ。軽やかに気分を盛り上げるポップチューン「Tarte Tatin」では振付も担当。「お客さんと一緒に楽しめるライブの定番曲になってほしいという思いがあったので、お客さんが簡単にまねできるような振りにしました」(引用:ザテレビジョン)と語っている通り、TikTokで実施した“タルトタタンチャレンジ”も話題を呼んだ。瀬口自身もソロダンスやメンバー達と一緒に撮ったダンス動画を上げていたが、ダンスだけでなく、踊っている時のビッグスマイルも見どころとなっている。

 瀬口のキャラクターを一言で表すならば、グループのムードメーカー。先述したように“熱さ”や“パッション”が彼の性格を語る上でもキーワードとなっており、ビジュアルに関しても「髪色やファッションもすごく個性的で、唯一無二な感じ」(引用:FANTASTICSが語る、“Jr.EXILE”としての決意「EXILE魂をより注入できる存在に」)だと、ファッション好きな堀は語る。瀬口の根底には、メンバーにも誰にも負けたくないという気持ちが強くあるようだ。ちなみに、リーダーの佐藤曰く「熱いんだけど、いじられるといじけがち(笑)」(引用:FANTASTICSが語る、“Jr.EXILE”としての決意「EXILE魂をより注入できる存在に」)、「黎弥はやんちゃそうな見た目だけど、ものすごく几帳面で女の子みたいに繊細」(引用:TVfan Web)だそうで、どこか放っておけない雰囲気を醸している。ガラスのハートを抱えながらも、直向きに努力し、ファンのため、グループのために誰よりも笑顔を輝かせている瀬口だからこそ、多くの人に愛されているのだ。

 メジャーデビューしたばかりの頃に、インタビューで「パフォーマーとしてはもちろんのこと、幅広くいけるアーティストになりたいです」(引用:日刊スポーツ)と宣言していた通り、2019年にはメンバーの佐藤が主演を務める『4月の君、スピカ。』で映画デビュー。昨年行った初の単独ホールツアー『FANTASTICS SOUND DRAMA 2019 FANTASTIC NINE』ではラップも披露し、着実に理想を現実に変えている。そして、メンバーの中島が“レイランド”と呼ぶほど、名言メーカーとしても定評のある瀬口黎弥の今の夢は「自分の言葉をRAPにして、いつかそれを曲にしたい」(引用:ザテレビジョン)。彼が生み出す“唯一無二のパワーワード”がFANTASTICSの音楽に新たな風を吹き込むのは、そう遠くない未来だろう。

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38

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