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上白石萌音と吉高由里子が生む、熱い支持と共感 相手を輝かせる今期ドラマ2大ヒロインに

リアルサウンド

20/3/17(火) 10:00

 今期ドラマで人気が急上昇した佐藤健と柄本佑。度々話題に上がる2人の芝居はやはりヒロイン役のリアクションとかけ合いがあってこそより魅力的に見え、女性視聴者をときめかせる。

参考:【写真】佐藤健と上白石萌音

 『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)での上白石萌音は、まさに視聴者の気持ちを体現している存在だろう。GP帯連続ドラマ初主演の上白石の演技により、佐藤の格好良さだけでなく、もはやその先にあるツンデレの可愛さが絶妙に引き出され、魔王だった男が、ヒロインを守るナイトに変わっていく姿に、女性視聴者からの熱い支持を得ている。

 上白石演じる七瀬は、ここ最近のドラマの中でも最もピュアで真っ直ぐな看護師役。常に人のために動き、天堂や仕事に対しても、思ったことをすぐに行動に移すタイプだが、詰めが甘いドジっ子。そのピュアさが仇となり、周りから好意を持たれていることに気づかない鈍感さや、他人に迷惑をかけないよう問題を自分で抱え解決しようとする独りよがりなところが、天堂が七瀬を放っておけない理由だろう。第8話での別れを覚悟したボウリングデートでは、七瀬が「もし私があれをとったら、ずっと一緒にいてください」と言ってスペアを取った時に、涙をこらえ息を殺すその一瞬の無言の中に複雑な感情を見せる上白石の名演技があった。病院という舞台や、天堂が魔王になった原因である彼女の死という設定の中で、七瀬の明るさがあるからこそ失う怖さが隣り合わせだということ、そしてなぜ七瀬が魅力的なのかを改めて実感させる場面だったと言える。

 本来こうした“100%全力キャラ”はあざとくなってしまうが、上白石の嫌味のない天性のキャラクターと、小柄で素朴な容姿で必死に頑張る姿がとても健気。見た目も性格もクールでストイックな天堂との真逆のタイプだからこそ応援したくなる。上白石本人も、「健さんからのキュンが私をはさんで視聴者の方に届くわけなので。とにかく私は、その邪魔になりたくないと思って取り組みました」(参考:上白石萌音、『恋つづ』で佐藤健と大切にした感覚 「表現者である前に、人として豊かでありたい」)と語っており、自分を通して佐藤の良さを視聴者に体感させることを意識している。だからこそ、より魅力的に感じるのだろう。

 一方、「尾高沼」という言葉が生まれたほど、柄本佑演じる尾高由一郎役の大人の魅力が話題となった『知らなくていいコト』(日本テレビ系)。吉高由里子演じる主人公・真壁ケイトは、週刊誌「週刊イースト」編集部記者で、ケイトの元カレである動物カメラマンの尾高と不倫関係に陥るのだが、歴代のドラマで、ここまで視聴者が不倫を後押しする側につくドラマはなかったのではないか。それだけ視聴者がヒロインに対して感情移入したドラマということだろう。

 「俺の前では強がらなくていいんだよ」と言わんばかりに、突然グイッと引っ張り込んでキスをしたり、バッグハグをするなど、クールで情熱的な尾高。そんな尾高を引き立たせたケイトだが、スクープ狙いのバリバリの敏腕記者なだけに、自信家で人懐っこく、顔が良く、女子力が高い完璧な女性という役柄で、吉高自身から感じる自由奔放さがケイトと重なる。幅広い層からの好感度と愛嬌を持つ吉高が演じるからこそ、不倫というモチーフを扱ってもドロドロにならないのだ。

 上白石萌音と吉高由里子。この2人に共通しているのは、愛嬌があり、嫌味がなく、真の強さを持った女性だということ。身近に感じられる女性だからこそ自分と重ね合わせ、男性陣のドキッとさせる行動に心が奪われる。『恋はつづくよどこまでも』は次回が最終回。佐藤は格好良いまま終わるのか、女性視聴者の期待を裏切るのか、七瀬と天堂の行く末に注目したい。 (文=本 手)

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