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「甘いお酒でうがい」大九明子がシソンヌじろうの言葉選びを絶賛「切ないし、美しい」

ナタリー

20/9/10(木) 16:00

大九明子

「甘いお酒でうがい」の監督を務めた大九明子のコメントが到着した。

本作はシソンヌ・じろうが長年コントで演じてきた40代の独身女性・川嶋佳子による日記という体で書かれた小説をもとにした物語。とある会社で派遣社員として働く佳子の悲喜こもごもの日常が描かれる。松雪泰子が佳子を演じた。

「『美人が婚活してみたら』をきっかけにお声を掛けていただき、今回はじろうさんのオリジナルで作品を作ろうというところから企画がスタートしました」と回想する大九。「『サムガールズ - あの子が故郷に帰るとき -』と『甘いお酒でうがい』という2つの企画をいただきましたが、小説として完璧に完成していた『甘いお酒でうがい』に決めました」と述べ、「何より世界観に魅了されましたし、美しい日記文学だと思いました。読んでいる際に、何度か涙しました」と語る。また「脚本はすべてじろうさんが3カ月かけてじっくり作ってくれて、ほぼ原作通りです。作品を通して“何もない”というのがいいと思いました。じろうさんの言葉選びは驚くことばかり。切ないし、美しい言葉があふれています」と絶賛した。

キャスティングについては「佳子という役を演じてもらうにあたって、想像がつかない人にしようと思い松雪さんにお願いしました。普段じろうさんがコントで主人公の佳子を演じているのを松雪さんは知っていましたが、映画ではまったく別物として咀嚼してくださいました」と述懐。続けて「実は松雪さんから『コントの映像資料をください』と言われていたのですが、じろうさんが止めていましたね」と笑う。佳子のキャラクターを「人の目を気にするタイプではない」と分析する大九は、「着ていて気持ちいいと感じる衣装にしました」と佳子の衣装選びについて言及し「インテリアも実家から持ってきて大事にしているものを置いてほしくて、人生を感じさせるものを選びました。タイトルにもなっているお酒は、佳子が手に取りやすい場所に置くことにこだわったんです。ちなみに彼女が飲んでいるお酒の中身はグラッパというデザート酒です」と紹介した。

本作では黒木華が佳子の会社の後輩・若林ちゃん、清水尋也が佳子の生活に大きな変化をもたらす二回り歳下の青年・岡本くんを演じている。大九は黒木がじろうのファンだということに触れつつ「彼女が会社で泣くシーンでは、涙を誘うのに笑ってしまうような面白さがあって、印象的でしたね」と振り返る。そして「清水さんは、若いけれど佳子さん(松雪さん)と一緒に並んだときに、違和感のない空気がまとえる方だなと思いお願いしました。キスシーンも佳子さんを受け止めている感じがしましたね」と思い返した。

「甘いお酒でうがい」は9月25日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、テアトル新宿ほか全国でロードショー。

(c)吉本興業

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