Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ライブ配信も決定! 有村架純、林遣都ら出演、加藤拓也演出の『友達』が開幕

ぴあ

『友達』より 舞台写真撮影=宮川舞子

続きを読む

気鋭の劇作家・演出家、加藤拓也が巨星・安部公房の傑作戯曲に挑んだシス・カンパニー公演『友達』が9月3日、東京・新国立劇場 小劇場で開幕した。

生前「最もノーベル文学賞に近い作家」と呼ばれ、“シュールで不条理”が代名詞の作家・安部公房の戯曲に、演劇・映像両分野で新世代を代表し、常に心をザワつかせる世界観を私たちに提示する加藤拓也が挑んだ今作。

不条理な状況に追い込まれていく主人公の「男」を鈴木浩介、「男」の日常を浸食していく「9人の家族」には安部公房スタジオ出身の浅野和之(祖母役)を筆頭に、山崎一(父)、キムラ緑子(母)、林遣都、岩男海史、大窪人衛が3人兄弟を、富山えり子、有村架純、伊原六花が3人姉妹を演じる。

脇を固めるのは内藤裕志(弁護士役)、長友郁真・手塚祐介(警官役)、西尾まり(婚約者役)、鷲尾真知子(管理人役)。盤石の布陣で臨む不条理世界が小劇場空間に広がる。

開幕に際し、鈴木浩介・山崎一・林遣都・有村架純のコメントも到着。以下、全文を紹介する。

【男:鈴木浩介】
  この戯曲は、僕がかつて所属していた劇団青年座で初演された伝説的な戯曲です。今、こうして「男」という役を演じる機会をいただけるなんて、不思議なご縁を感じています。安部公房作品は初めてですが、演出の加藤拓也さん、共演の皆さんと、とにかくいつ初日が来てもいいくらいの覚悟で、練りに練り、深めに深め、稽古を進めてきました。

男の日常があっという間に侵食されていく物語は怖いけれど怖すぎて笑えます。是非笑いながら観ていただきたいですね。

【父:山崎一】 
もともと別役実さんが大好きで不条理劇には長く親しんできましたが、安部公房作品は僕にとっては全く質感が違うもの。

そこに、初めてご一緒する加藤拓也さんの視点を通して作られたこの世界観です。
加藤さんの稽古の進め方から言葉、指示に至るまで初めてのことばかりの稽古場でした。
この新世代の”得体の知れなさ“に出会えたこと、探求できたことに、ずっとワクワクし続けている自分がいます!

是非、お楽しみください! 【長男:林遣都】 
舞台は、僕にとっての鍛錬の場です。そして、稽古は自分の余計な部分を削ぎ落し、時間をかけて芝居を追究できる大好きな場所なんです。今回の作品は、自分の価値観とは違う次元で生きている役で、加藤さんは自分では到底到達できない視点を提示してくださいました。ずっと頭を働かせ、神経を張り詰めて稽古をしてきて、気が付くと1日が終わっている感覚でした。それが何よりも楽しくて、役にも戯曲にも発見がとても多く、それをきちんと自分の身に落とし込んで、毎日の本番に臨みたいと思っています。

【次女:有村架純】 
安部公房さんの戯曲が演出家の加藤さんの手によって文字に起こされ、何度台本を読んでも、私の頭だけでは到底理解には辿り着けないだろうと思いながらの稽古でしたが、そんな時間も心底楽しく、カンパニーの皆様と一緒に、無事に初日を迎えました。

とても幸せです。男と9人の家族による、正義の分断、正義のぶつかり合い。お客様が観劇し終わったあと、心に残るものがどんなものなのかとても気になりますが、是非余韻に浸っていただけたら、と思います。カンパニーの皆様全員で完走します!

『友達』東京公演は9月26日(日)まで。その後10月2日(土)~10日(日)・サンケイホールブリーゼにて大阪公演を予定している。

なお、東京公演はライブ配信も決定。配信日時、視聴方法、視聴券の販売方法等の詳細は、後日シス・カンパニーの公式ホームページ、Twitter等で発表予定。

舞台写真撮影=宮川舞子

アプリで読む