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いま、最高の一本に出会える

ももクロ、エビ中に続くのは? スターダストのアイドル戦略を徹底分析

リアルサウンド

13/11/26(火) 10:51

 アイドルの歴史を振り返ってみると、「こんな大物女優が、昔アイドル・グループにいたんだ!?」と驚くことがときどきありますよね。たとえば上戸彩はZ-1という4人組アイドルのひとりでしたし、満島ひかりはFolder5のメンバーとしてユーロビートでぴょんぴょん踊っていました。そんな「ビッグネーム輩出ユニット」として史上最高のコスト・パフォーマンスを見せたのは、「桜っ子クラブさくら組」でしょう。

 1991年4月から1994年8月に放送されていたテレビ朝日のドタバタ・バラエティ番組『桜っ子クラブ』。若き日のSMAPやTOKIOもレギュラー出演していたので、熱心にご覧になっていたアラフォー女子のみなさんもいらっしゃるのではないでしょうか。ちなみに「SMAP 森くん ハイキック」で動画検索するとヒットする、活気あふれる番組です。そんな『桜っ子クラブ』のメインに据えられたのが「桜っ子クラブさくら組」という女の子ユニットでした。

 番組のタイトルからして、この4年ほど前に終息したおニャン子クラブ・ブームの再燃を狙った企画だったことは明白ですが、大きなヒットにはならず、シングルを3枚リリースして番組終了と共にひっそり解散しました。グループとしての知名度はおニャン子の足下にも及ばないものの、その後のメンバーの活躍ぶりを見れば「桜っ子クラブさくら組」の偉大さに気づきます。

 まず、今や国民的女優と呼ぶべき菅野美穂。のちに「美の化身」と謳われる中谷美紀。ドラマ『高校教師』(TBS)で一世を風靡した永遠のロリータ、持田真樹。グラビア界に君臨し坊主ヌードで世間の度肝を抜いた井上晴美。ふしぎな魅力で芸能界を生き抜いている加藤紀子。グラビアでも歌手としても人気だった中條かな子は野球選手と結婚した今でも広島のローカル・タレントとして活躍中。大山アンザもハードロックバンド、ヘッド・フォン・プレジデントのボーカルとして健在。どうです。メンバーは流動的でしたが、のべ39人のうち少なくとも7人は今でもなんらか芸能活動をしていて、解散して20年近く経過しているにもかかわらず、現存率は17.9%です。

 おニャン子クラブのメンバーは52人でしたが、今でも現役、あるいは世間に名が通っているといえるのは、国生さゆり、城之内早苗、渡辺美奈代、渡辺満里奈、工藤静香の5名ぐらいでしょう。空前のブームを巻き起こしたおニャン子でさえ現存率9.6%ですから、桜っ子クラブさくら組がいかに豊作のモンスター・グループだったかがおわかりいただけるでしょう。

 そんな桜っ子クラブさくら組の代表曲が、「なにがなんでも」です。

桜っ子クラブさくら組「なにがなんでも」

 ビーイング系アーティストへの提供で知られる川島だりあの作詞で、作曲はあの織田哲郎。1992年11月25日にリリースされたこの曲は、アイドル・ソングのお手本のようなキュートなナンバーです。そして、これを歌い継いでいるグループが、きたる12月8日にさいたまスーパーアリーナでの公演が決まり、2014年にさらなる大ブレイクが期待される私立恵比寿中学(以下、エビ中)です。

 エビ中の「なにがなんでも」は、インディーズ時代のカバー・シングル(2010年2月14日リリース)に収録されています。ちょっとエッチな歌詞や「テレフォンボックス」などのくだりが修正されていますが、初期エビ中のレパートリーとして歌われていました。

 さて、ここからが今回の本題です。申し遅れましたが、今回のテーマは「スターダストプロモーションのアイドル・グループ」です。急にすみません。

 スターダストプロモーションはご存じのとおり、常盤貴子、松雪泰子、中谷美紀、竹内結子、柴咲コウ、北川景子などといった多くのトップ・スターを抱える芸能プロダクションですが、ももいろクローバーZやエビ中が所属する「3Bjunior」と呼ばれるセクションがあり、すでにももクロ、エビ中に続くアイドル・グループがスタンバイしています。

■チームしゃちほこ
 名古屋在住の6人組。秋本帆華、咲良菜緒という美少女ツートップを擁しています。2011年に結成され、今年6月には「首都移転計画」なるシングルで全国メジャー・デビュー。金のしゃちほこを頭に装着してポリティカルなライムをバイレ・ファンキ調のトラックに乗せて歌う姿は、スリランカの女戦士、M.I.A.のようです。ライブもかなり先鋭的でももクロの過激な要素を継承しており、エビ中に続いて全国的なブレイクは確実と思われます。

■たこやきレインボー
 こちらは関西在住の6人組。2012年に結成され、今年9月に関西限定でCDデビュー。まだコンセプトが明確になっていないようで、デビュー曲「オーバー・ザ・たこやきレインボー」を聴く限り、とても不安です。しかし、奈良崎とわ、清井咲希といった将来性を感じさせる美少女がおり、今後の展開が期待されます。

■KAGAJO☆4S
 「輝き女子応援団 4Students」の略のようです。美少女揃いの4人組。今年7月のデビュー・シングルのタイトルは「およげ!しらすちゃん」で、この夏、江ノ島で初めて生しらす丼を食べた私にとっては実にタイムリーな曲。「シラ4」と連呼するのは、ビーチ・ボーイズをBB5、リップ・スライムをRS5と呼ぶ感じで、何かの略称でしょうか。とにかく江ノ島の生しらす丼がすごく美味しかったという記憶が鮮烈によみがえります。表通りの店ではなく、ちょっと奥まった路地にある老舗『えじま』がおすすめです。

■みにちあ☆ベアーズ
 2009年から活動しているスターダストのキッズ・グループ。オリジナル楽曲のリリースはなく、ステージではチア・リーディング的なダンスの披露が中心です。ほぼ全員が小学生で、ライブ会場にはパパママ世代が殺到してアットホームな雰囲気になります。みにちあを卒業してエビ中やKAGAJOに転入しているメンバーもいるので、アイドル養成所として機能しているレッスン・ユニットと思われます。みにちあのメンバー全員を認識しているファンは相当コアなアイドル・マニアでしょうね。また、こうしたユニットの存在がスターダスト全体の層の厚さに繋がっているに違いありません。

■S★スパイシー2
 オフィシャル・ブログから引用しますと、2009年7月からS★スパイシーとして活動開始。2011年11月、栗田萌のソロプロジェクト・S★スパイシー1として再始動。2013年7月、シングル「おひとりサマー~話がご破算になっても~」でCDデビュー。1000枚販売を見事達成。2013年9月、松尾寧夏がメンバーに加わりS★スパイシー2として活動をスタート、とのこと。大手プロダクション所属とは思えないガチンコ地下っぷり! スターダストプロモーションには「スター」と「ダスト」が存在するというジョークがありますが、頑張ってほしいですね。

■チーム大王イカ
 この11月7日にお披露目されたばかりの7人組で、公式ホームページもまだないようです。ネット検索してもなかなか情報が拾えない現況ですが、ライブを観たファンの方の「チーム大王イカはメンバーのポテンシャルが高かったので良曲くれば一気に広まりそう」というツイートを発見。層の厚いスターダスト3Bjuniorですから、この新ユニットも期待できるでしょう。

 ところで、エビ中を久しぶりに見たら、「もち」こと柏木ひなたが別人のように大人っぽくなっていて、思わず「えー! 誰これ!」と言ってしまいました。松野莉奈の美しさも、もはやアイドル・グループのいちメンバーとしてのレベルを超えつつある気がします。少女たちの変化のスピードはいつも早くて、驚かされることが多いですが、それゆえにずっと応援しているアイドル・ファンはその成長ぶりをたまらなく愛しく感じることでしょう。今回ご紹介したグループの中にも、桜っ子クラブさくら組の先輩たちのように、20年後「この人、アイドルやってたんだ!」と驚かれるような素敵な成長を見せてくれるメンバーがきっといるはずです。だからこそ、アイドルファンはやめられませんね。

●プロフィール
山口真木(やまぐち・まき)
大阪出身の27才、OL。ポップスとロックと女の子をこよなく愛する。何かに毒づいてばかりの思春期まっただ中。恵比寿のスターダストのビルの、線路を挟んで向かい側のマンションに住んでいます。朝、駅に向かう途中で大きなカバンを抱えてダッシュしてる少女とすれ違ったりするのですが、きっと「みにちあ☆ベアーズ」の誰かだったりするんでしょうね!

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