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『ボス恋』潤之介のプロポーズに奈未が出した意外な答え 中沢にもまだ出る幕があるのか?

リアルサウンド

21/3/10(水) 6:00

 「もしかして夢も見つけられた?」――『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)第9話、奈未(上白石萌音)は潤之介(玉森裕太)からのプロポーズを一度は受け入れるも、彼女の中で湧き出てきた思いは“好きな人と一緒になれる幸せ”だけではなかった。徐々に自身の中で芽生え始めた“雑誌作りにずっと携わりたい、編集者になりたい”という想いに気づき、その狭間で揺れ動く。

 撮影時に自分なりに選んでおいた小物が実際に撮影現場で採用された時に、麗子(菜々緒)が自分のことを編集部に残すように取り計らってくれたことを知った時、またその理由に込められた麗子の「鈴木がもしかしたら夢を見つけられたかもしれない、と思ったから」という本音に触れて。麗子のファッションを学ぶための留学や夢に反対していた父親の考えをも変えられるほどの雑誌や雑誌作りに関わる人たちのエネルギーを真近に感じるにつけ、奈未の中で「最近この仕事の楽しさがわかってきたところで、今辞めちゃったら中途半端になっちゃうのかな……?」という気持ちがどんどん大きくなる。

 極め付けは理緒(倉科カナ)に言われた一言だろう。「たまにね、潤ちゃんは自分の夢に蓋をしてるんじゃないかなって気がするの。宝来の家を継がなきゃいけないから。もし、奈未ちゃんも自分の夢に蓋をしたら潤ちゃん悲しむと思う。奈未ちゃんが仕事とか夢に未練があるなら、奈未ちゃんが自分で中途半端だと思うなら潤ちゃんを余計に傷つけるよ」

 そんなことがあっての冒頭の台詞シーンに繋がるのだ。以前、雨で果たせなかった“星空を見に行こう”という約束のリベンジで訪れた宝来製紙の東京支社ビルの屋上。奈未左手の薬指には潤之介から贈られた婚約指輪が光り、東京タワーを目の前に2人っきり。きっと誰もが“世界で一番幸せなのは私たちだ”と信じて疑わないような瞬間に、潤之介があえて聞くのだ。

 夢も見つけられたかと。そんなのはもうわかりきっていることで、それでもなかなか言い出せない奈未を想って、大好きな相手だからこそ自分と同じように少しでも不本意な形で自分の夢を諦めてほしくない、後悔してほしくないと、「奈未ちゃんにはいつだって笑っててほしいから」と。

 その前からきっと潤之介はある程度覚悟は固めていて、指輪を贈る時にだって「何があっても俺のこと信じて良いんだよっていうお守り」と伝えていた。「2人でずっとこの先も一緒にいようっていう証」というような言い方は決してせずに、その後にも「何か不安なことがあったらちゃんと言って」と奈未が本音を話しやすいように促していたようにも聞こえた。

 奈未が泣きながら指輪を突き返すという展開は意外だったが、最初のプロポーズの際にも「奈未ちゃんが今後仕事を続けたいかどうかとか、その先に目標が出来たかとかを聞くつもりだったんだけど……」と言っていた潤之介のことに、彼の方が考え方は柔軟だろう。だけれども、実家の両親のことがあるのか、あるいはいつまでもなかなか自身の想いを言い出せない奈未だからこそ、ようやく見つけた夢のカケラに何にも遠慮することなく思いっきり手を伸ばしてほしいという彼の優しさもあってか、2人は一旦別々の道を歩むことを選ぶ。傍目には、2人の間で何かしら話し合い“折衷案”を見い出せないものかとも思えてもしまう。

 次週がもう最終話なんて信じ難い。せっかく想いが通じ合いここまで育んできた奈未と潤之介の2人の関係はいかに。また、ようやく父親との確執が解消されるも、編集長を辞め備品管理部に異動した麗子の行く末は。新たな編集長を迎えた雑誌『MIYAVI』はどうなるのか。今話ラストに絶妙なタイミングで登場した中沢(間宮祥太朗)にもまだ出る幕があるのかも含め、見どころしかない最終話となりそうだ。

■佳香(かこ)
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好きで劇場鑑賞映画本数は年間約100本。Twitter

■放送情報
火曜ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』
TBS系にて、毎週火曜22:00~22:57放送
出演:上白石萌音、菜々緒、玉森裕太、間宮祥太朗、久保田紗友、亜生(ミキ)、秋山ゆずき、太田夢莉、高橋メアリージュン、なだぎ武、高橋ひとみ、倉科カナ、ユースケ・サンタマリア
脚本:田辺茂範
演出:田中健太、石井康晴、山本剛義
プロデューサー:松本明子
編成:宮崎真佐子
製作:TBSスパークル、TBS
(c)TBS

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