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藤原竜也、『鳩の撃退法』の共演者を絶賛「うまい人ばかり。僕は楽をさせてもらった」

ぴあ

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直木賞作家・佐藤正午の同名ベストセラーを映画化した『鳩の撃退法』の完成披露試写会が7月12日、都内で行われ、主演を務めた藤原竜也をはじめ、共演する土屋太鳳、風間俊介、西野七瀬、タカハタ秀太監督が出席した。藤原は「(演技が)うまい人ばかり。僕は楽をさせてもらった」と共演陣を絶賛していた。

かつて直木賞を受賞した天才小説家・津田伸一(藤原)が、富山の小さな街で経験した“ある出来事”をもとに新作小説を執筆。その内容に、担当編集者の鳥飼なほみ(土屋)は心を躍らせるが、あまりにリアルな描写に、小説がフィクションなのか検証を始める。やがてたどり着いた驚きの真実とは?

過去と現在、真実と虚構が入り乱れるユニークな構成に、藤原は「現場では難しいなと思うことも」と苦労を告白。それでも「タカハタ監督がテストをせずに、一発でカメラを回すんですよ。『回してみよう、よーい、スタート』って。いい緊張感が生まれて、効果もあった」と振り返った。東京では4度目となる緊急事態宣言が発出されたが「こういう状況ですが、足を運んでくださり、ありがとうございます。1人でも多くの人に知っていただければ」とアピールしていた。

土屋も「女優として、映画ファンとしても、こうも謎が多い作品はそうそうない」と本作が仕掛ける謎に興味津々。「こういう時期ですが、心の中は自由ですので、ぜひ謎にまみれて、深堀りしていただければ」と呼びかけた。憧れだったという藤原との初共演が実現し「掛け合いも多かったが、竜也さんのセリフのスピード感とリズム感を目の前にして、こちらも舞台を見ているようなハラハラドキドキを味わった。見どころの1つです」と感想を語っていた。

風間も藤原とは初共演で「まくし立てる竜也くんとマイペースな僕。交じり合わない2人がしゃべり続ける、今までにない感覚のお芝居だった」。やはり本作特有の構造に触れて「見ていただき、考えていただき、初めて完成する、進化する作品。いろんな考察が生まれると思う」とアピールし、「演じる僕らも何が現実で、何が虚構か分からず、フワフワした状態で撮影していた。奇妙な空気が面白くて」と現場を回想した。西野は「複雑で台本を1回読んだだけでは、すっきり理解できなかった。試写で見て『なるほど』と」と話していた。

もともと映像化不可能の呼び声が高かった原作だが、タカハタ監督は「原作は堂々めぐりで結末も書かれていない。複雑難解な原作を、どうエンターテインメントに昇華させるか。意識したのは角を取るんじゃなくて、面白い部分を活かしながら、お客さんをだまし続けること。見た人によって違う正解がある作品になった」と胸を張った。

取材・文・写真=内田涼

『鳩の撃退法』
8月27日(金) 公開

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