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『ヘヴンズ ストーリー』©2010 ヘヴンズ プロジェクト

瀬々敬久『ヘヴンズ ストーリー』恒例再上映、今年は最後の35ミリフィルム

CINRA.NET

19/12/1(日) 19:00

瀬々敬久監督の映画『ヘヴンズ ストーリー』のアンコール上映が12月14日から東京・新宿K's cinemaで開催される。

2010年に劇場公開された『ヘヴンズ ストーリー』は、家族を殺された幼い娘、妻子を殺された若い夫、1人息子を育てながら復讐代行を副業にする警官、理由なき殺人を犯した青年など、ある殺人事件をきっかけに20人を超える登場人物の人生が絡み合う様を描く復讐と再生の物語。全9章で構成され、上映時間は4時間を超える。『第61回ベルリン国際映画祭』では国際批評家連盟賞とNETPAC賞に輝いた。

『ヘヴンズ ストーリー』のアンコール上映は、2011年以来毎年末に開催。経年の上映による傷や色味の変化のため、35ミリフィルムでの上映は今年が最後になるとのこと。12月14日、15日にはキャストが登壇する舞台挨拶を実施。15日には村上淳の登壇が明らかになっている。17日には山崎ハコ、福島泰樹によるトークイベントを開催。詳細は映画『ヘヴンズ ストーリー』のオフィシャルブログでチェックしよう。

瀬々敬久監督のコメント

『ヘヴンズ ストーリー』を作り始めたのは48歳の頃だ。1年半の撮影と半年の仕上げで完成させ、公開の翌年には東日本大震災が起こった。世界の脆弱さを思い知らされたし、今もその延長線上で生きている気がする。そうこう上映を続けているうちに平成が終わって令和、来年は復興五輪だという。数えてみると今年で10年目の上映となる。いつのまにか、50歳代の最後の年齢になった。それだけ1つの作品に関わり続けることの幸せが上映空間にはあった。それは、キャスト、スタッフ、上映に関わってくれた人たち、そして何回となくあるいは何年に1度と思い出したように見続けてくれたお客さんたち、すべての人たちのおかげだと思う。映画の方もそれなりに年をとって、35ミリフィルムに積もってきた傷や経年による色味の変化を見てもそれは感じられる。でも、変わらないものが映っているから、ここまで続けられたんじゃないかと思っている。それってなんだろうか。それを探りたいとまだまだ思ってる。そう、『ヘヴンズ ストーリー』という映画の上映が終わるわけでは決してないのです。年、とったなあ。とか言いながら、まだまだまだ。これから。

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