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いま、最高の一本に出会える

『Heaven?』『凪のお暇』など夏ドラマは粒ぞろい! 岡田惠和、森下佳子が手がける深夜枠も注目

リアルサウンド

19/7/10(水) 6:00

 『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)、『監察医 朝顔』(フジテレビ系)等、夏ドラマが続々と始まっている。『ノーサイド・ゲーム』は原作・池井戸潤と演出・福澤克雄の組み合わせ、そして『監察医 朝顔』は『グッド・ドクター』(フジテレビ系)スタッフが集結ということでやはり面白い。結局のところ、始まってみないことにはわからないが、今期、粒揃いの良質なドラマが揃っているのではないか。いくつかピックアップしたい。

参考:『偽装不倫』『凪のお暇』など女性向けコミック原作に期待? 夏ドラマのアラサーヒロインを分析

 まずは、黒木華、石原さとみ、杏、深田恭子と、華やかな女優陣が揃う4本。

■華やかな女優陣が揃う4本

●『凪のお暇』(TBS系)
 脚本家が『あなたには帰る家がある』(TBS系)の大島里美、『カルテット』(TBS系)の演出・土井裕泰も演出陣に加わっているということで、必見だろう。高橋一生と、注目のされ方がかつての高橋一生を見ているかのようだった中村倫也の共演は感慨深い。市川実日子と吉田羊、そして最注目若手女優・唐田えりかと実に楽しみな組み合わせである。

●『Heaven?~ご苦楽レストラン~』(TBS系)
 『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)をはじめ常に現代社会を生きる女性の姿を描き続けてきた火曜10時枠において、今をトキメクあいみょんの主題歌。今度はどんな「今」を描くのかと思いきや、原作は1999年に刊行された佐々木倫子の人気コミック『Heaven?ご苦楽レストラン』。題材としても、テレビドラマにおいて定期的に登場してきた「レストランモノ」ということで意外性はない。そのアンバランスさが気になる。演出は『99.9 -刑事専門弁護士-』(TBS系)シリーズなどを手がけている木村ひさし。石原さとみ、志尊淳たちのことだ。想像もしていなかった逸品のようなドラマ、見せてくれるのではないか。

●『偽装不倫』(日本テレビ系)
 宮沢氷魚の人気が大爆発するのかどうかが気になるところだが、『獣になれない私たち』、『3年A組-今から皆さんは人質です-』(ともに日本テレビ系)の西憲彦プロデューサーが手がけ、『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)の衛藤凛が脚本を手がけているのも注目だ。東村アキコの原作というのもあり、現代のアラサー恋愛事情をいかにポップに描くのか。

●『ルパンの娘』(フジテレビ系)
 泥棒スーツ姿の深田恭子に加え、麿赤兒、小沢真珠ら濃厚な泥棒一家にたじろがずにはいられないが、映画『翔んで埼玉』の徳永友一脚本、同じく『翔んで埼玉』の竹内英樹も演出に加わるということで、どんな濃いラブコメディが繰り広げられるのか。

 続いて、実力・実績共に信頼しかない3人の男優、唐沢寿明、大森南朋、三浦春馬がそれぞれ主演を務める、人気韓国ドラマが原案のクールな3本。

■韓国ドラマが原案の3本

●『TWO WEEKS』(カンテレ・フジテレビ系)
 三浦春馬主演。最近はミュージカル『キンキーブーツ』のドラァグクイーン役の見事なダンス姿も話題になったが、今回演じるのは殺人の濡れ衣を着せられ、闘病中の娘のために逃げる逃亡犯の役。どんな顔を見せてくれるのか。

●『サイン―法医学者柚木貴志の事件―』(テレビ朝日系)
 大森南朋が意外にも民放連続ドラマ初単独主演。『ハゲタカ』(NHK総合)の衝撃以降、各映画・ドラマで常に役として生きている彼の魅力にとりつかれている人間としては楽しみでならない。また、仲村トオル、高杉真宙といった布陣も期待大の理由である。

●『ボイス―110緊急司令室』(日本テレビ系)
 「ハマの狂犬」というゾクゾクするキャッチフレーズに加えワイルドな無精ひげが魅力的な唐沢寿明と真木よう子がバディを組む刑事もの。脚本を担当する浜田秀哉は、フジテレビ系の『絶対零度』シリーズも手がけており、人気韓国ドラマをどう日本にアレンジするのか注目だ。

■深夜ドラマに岡田惠和と森下佳子

 ムロツヨシと田中圭の共演『Iターン』に、まったり楽しそうなサウナ好きのドラマ『サ道』というテレビ東京の金曜日二本立てに、劇団ひとり演出の『べしゃり暮らし』(テレビ朝日系)も気になる。だが、今期の深夜ドラマで最注目なのが、『ひよっこ』(NHK総合)の岡田惠和、『義母と娘のブルース』(TBS系)の森下佳子というベテラン脚本家陣が参戦する2本。

●『セミオトコ』(テレビ朝日系)
 岡田惠和脚本。山田涼介が演じるのは、この夏羽化したセミらしい。檀ふみ・阿川佐和子演じる姉妹の大家のいるアパート「うつせみ荘」に、ヒロインは木南晴夏。そして、セミは7日間しか生きられないという話から想像するだけで切なく、このドラマに通うのだろう体温に似た温かさと優しさを今から想像せずにはいられない。

●『だから私は推しました』(NHK総合)
 『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』『腐女子、うっかりゲイに告る。』と気鋭の劇作家が作る刺激的で質の高いドラマが続いたNHKよるドラ枠の3作目を『おんな城主 直虎』の森下佳子が手がける面白さ。ヒロイン・桜井ユキはもちろんだが、『絶対正義』(東海テレビ・フジテレビ系)において、ヒロイン・山口紗弥加不在の終盤のキーパーソンを演じきった美少女・白石聖が地下アイドル役を演じるのも楽しみである。

■熱量が増し続けている『あなたの番です』『いだてん』

 そして、SNSで考察が話題になっている『あなたの番です-反撃編-』(日本テレビ系)。第一章終盤の衝撃的な原田知世の死の場面は、まるでアガサ・クリスティの小説のよう。それぞれの役の見せ場をこれ以上ない迫力で演じている俳優陣が凄まじいが、特に奈緒の怪演は驚異である。謎解きの章になっても相変わらずの怖さを保ち続けているこちらも目が離せない。

 さらに、金栗四三編終盤から田畑政治編序盤にかけて、グワッと何かが宿ったかのような、その熱量に毎週泣かされている『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』(NHK総合)。特に先週放送の菅原小春演じる人見絹枝は素晴らしかった。これから観ても遅くない、見逃せない1本である。(藤原奈緒)

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