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SUPER JUNIOR シウォン、リョウク、キュヒョン……器用でマイペースな“マンネ”たち

リアルサウンド

20/4/26(日) 10:00

 2019年に完全カムバックを果たし、今後さらなる活躍が期待されているSUPER JUNIOR。彼らの魅力を振り返るシリーズ最終回は、器用でマイペースなマンネ(韓国語で“末っ子”)メンバー3人を取り上げる。彼らの自由に振る舞うことができる姿に、SUPER JUNIORが愛される理由が見えてくるはずだ。

(関連:SUPER JUNIOR シンドン、ウニョク、ドンヘ……兄を支え、弟をリードする“真ん中っ子”メンバー

■“パーフェクトイケ馬”シウォン
 韓国語で“クール“の意味を持つシウォンは、その名の通り賑やかなメンバーの中ではいわゆる“イケメン”ポジション。一説によれば歌い出しにシウォンが多いのは、“イケメングループ”に見せるための戦略とも。実際に、彼は183cmの長身で「彫刻筋肉」と呼ばれる肉体を誇り、テコンドーを始めれば、あっという間に黒帯保持者に。さらに、ドラム、ピアノ、ギターもこなし、英語や中国語も堪能。歌にダンス、演技に、モデルとオールマイティーに活躍。だが、それで終わらないのがさすがSUPER JUNIOR。シウォンは、その屈強さゆえに「馬」という愛称がつく。ピュアなシウォンは最初こそ戸惑ったものの、今では率先して“馬”キャラで活躍。ロッテ免税店のPR動画では馬に変身してしまうシーンまでも登場するほどだ。

 また、役者としてもコメディアンぶりは好評で、ドラマ『彼女はキレイだった』で見せた、ベロでたくあんを受け止めるシーンは一度見たら忘れられないインパクトだ。年下メンバーが兵役中は、臨時のマンネ(末っ子)として愛嬌(日本でいうブリッ子)を披露するなど、基本的にはどんな無茶振りにも対応する頼もしい人だ。イトゥクのYouTube配信『kiss the YouTube』では、急な生電話リクエストにも関わらずイトゥクの笑い声のモノマネを披露し「メンバーの中で個人芸上級者ですよ」と絶賛される。すると「全てにおいて上級でありたい、そういう欲望に満ち溢れた男なので」と語っていた。この言葉にこそ、彼の強さの秘密が隠されている。ちなみに、その会話ではラーメン5杯くらいならいけると豪語していたので、ぜひモッパン(食事動画)で披露してほしい。

■“ぽよよ”リョウク
 大人数アイドルグループの中には、必ず1人は中性的な魅力を持つメンバーがいる。SUPER JUNIORのリョウクがまさにその人だ。ベビーフェイス&ハイトーンボイスの持ち主で、日本人女性歌手のカバー曲も披露することも。大好きなキリンのぬいぐるみをうれしそうに抱える姿は、年齢を感じさせない可愛らしさ。Vlogでは、いくつものセラムを使いこなし、宿泊先のホテルにはシャワーヘッドを持参するなど、美容系YouTuberさながらのスキンケアへのこだわりを披露。さらにアイドルになるために毎日縄跳びをしてダイエットにも成功したという過去からも、その美意識の高さには頭が下がる。料理好きな一面もあり、メンバーと共同生活を続けてきた宿舎では調理担当に。体重管理の面からも健康食をメニューに取り入れるも、残念ながらメンバーの口に合わず「ちゃんと食べてくれないとヤダ!」と怒ったというエピソードも。2006年にキュヒョンが加入するまで最年少だったリョウク。デビュー当時は年齢差もあったことから、馴染み方がわからずメンバーに対して手紙を書いて距離を縮めようと努力したこともあったとか。掘り下げるほどにリョウクとメンバーは、恋人のような関係性で微笑ましい。長年の付き合いを経て、今では遠慮なく小言が飛び出す小悪魔に成長した。そんな彼の魅力から、ファンの中でついたあだ名が「ぽよよ」。その由来は、東方神起とSUPER JUNIORが歌った「Show Me Your Love」の中で、リョウクが担当したパートのラストに〈ク ソゲ クデマン ポヨヨ (その中で君だけ見えるよ )〉という歌詞があったことから。その可愛らしい響きが、彼の持つ雰囲気とマッチしたことから浸透していった。ぜひとも懐かしのMVで初々しい「ぽよよ」を確認してほしい。

■“ブラックマンネ”キュヒョン
 SUPER JUNIORは当初、“アジアスターの登竜門グループ”というコンセプトを掲げ、メンバーをローテーションさせていく予定だった。だがファンからの強い要望により、その計画は変更になったものの、2006年6月のシングル『U』のリリース時に、キュヒョンが加入。「メンバーの入れ替えを望まない」という意見が高まっていたファン、そしてメンバーとしても、新メンバーをすぐには受け入れがたい空気が漂った。しかし、キュヒョンはその甘くて美しい声音、圧倒的な練習量がうかがえる完璧な歌いまわしで、多くのファンを魅了。高校生のころに数学で賞を獲ったこともあるなど、持ち前の頭の回転の速さでバラエティでもキレのあるコメントをし、メンバーとの距離も縮めていった。

 かつて『親友ノート』という番組に出演した際の、メンバーに手紙を書いたシーンは名場面として語り草になっている。匿名の手紙という設定をうまく使って「僕が年下だとバレないように敬語をやめるね」と前置きしつつ、年長メンバーにタメ口&呼び捨て、そして謎の上から目線のコメントを繰り広げ、大いに笑いを誘った。さらに「お前は僕のもの」などとプレイボーイな言葉を、メンバー3人宛に書き綴ったものだから、読み上げたヒチョルが思わず手紙で頭を叩きにいく。そんなクレバーで辛口な言動で「ブラックマンネ」のニックネームが定着。すっかり愛され末っ子として受け入れられた。2007年、イトゥク、シンドン、ウニョクと共に大きな交通事故を経験。バラエティ番組『強心臓』で生死をさまよい、父親が歌声を守ってくれたこと、自分のことよりキュヒョンを気にかけたウニョク、そして多くのファンから励まされたことを語った。そして今を「2度目の人生」としてメンバーとSUPER JUNIORとして歌える幸せを噛み締めながら生きているという。

 現状、9人で活動しているSUPER JUNIOR。これだけの個性が集まれば、ぶつからないわけがない。男同士ゆえにささいなイタズラをキッカケに拳を交えるようなケンカになったり、食卓をひっくりかえすような揉めごとがあったりと、いざこざが絶えなかったと、リーダーのイトゥクは『強心臓』で振り返る。練習生時代には、最年少のウニョクが「1日で2曲の振り付けを覚えろ」というテストを課され、メンバーと一緒に教えたこともあった。テストでは少しミスがあったものの、努力を知っていたイトゥクは「よくやったと思う」と評価したところ、マネージャーに怒られたことも。奔放なメンバーに代わって何度も怒られたというイトゥク。それでも「楽しかったですよ。あのころがいちばん忘れられないとき」と笑うのだ(参考:『kiss the YouTube』)。デビューして15年、練習生時代も含めるとそれ以上の付き合いがあるからこそ、1人ひとりが臆することなく声を発し、飾らないやりとりで笑うことができる。彼らとファンが育んできた年月を踏まえながら、これからもSUPER JUNIORの新章をじっくりと楽しんでいきたい(佐藤結衣)

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