Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ぴあ

いま、最高の一本に出会える

赤い公園、石野理子が持つ新ボーカリストとしての求心力 「凛々爛々」はバンドの決定打となるか

リアルサウンド

19/8/28(水) 18:00

 2018年5月4日『VIVA LA ROCK 2018』のステージに赤い公園の新ボーカリスト、石野理子が初登場した。「物事が変わるのは一瞬だ」と言ったのは、どこかのプロレスラーだったか。いや、石野のあまりにフレッシュで眩しい光輝を放つパフォーマンスを目の当たりにして、そしてステージで躍動する彼女に触発されるようにしてそのいびつな情熱と色気に富んだプレイを解放する、赤い公園という場所を死守してきた3人を見つめながら、まさに「バンドが生まれ変わるのも一瞬だ」と思った。

 もちろん、石野が赤い公園の新しいボーカリストに決定するまでに津野米咲(Gt/Cho)、藤本ひかり(Ba)、歌川菜穂(Dr/Cho)は不安な日々を送っていた時期があったのも想像に難くない。果たして、津野が創造するどこまでも一筋縄ではいかない楽曲を漂白することなく体現できるボーカリストはいるのか? それは女性なのか? 男性なのか? 日本人なのか? もしかして外国人なのか? いや、そもそもスリーピースバンドとして生きていく選択肢もあるのではないか。いちリスナーの筆者でさえ千思万考したのだから、メンバーは途方に暮れたこともあっただろう。しかし、3人はタフな姿勢を見せてくれた。2018年1月4日にホームグラウンドである立川BABELにて恒例の自主企画イベントを開催し、3人体制のライブを披露。しかも、演奏した20曲はオール新曲、3人が入れ代わり立ち代わりで歌い、ときにパートさえ入れ替わるという振り切れっぷり。というか、狂っていて最高だなと思ったし、新曲群は可能性しか秘めていない原石そのものだった。3人は同年2月にも下北沢GARAGEにて開催されたイベントに出演。この2本のライブを通して彼女たちが強く実感したのは新曲のポテンシャルとそれにふさわしい新ボーカリストの必要性だったのではないだろうか。

 そして3人は、当時はまだ広島県在住だった石野理子と出会った。現在18歳の石野はアイドルネッサンスのメンバーとして2014年にデビュー。筆者はアイドルシーンに明るくないが、当初から石野の歌唱力の高さは定評があったという。音域の広さやピッチの安定感、声量など歌唱力の高さを示すものさしは複合的であり、実際に石野はその多くを満たしているが、しかし彼女が赤い公園のステージのど真ん中に立ったときに「これだ!」と思えたのはもっと別の理由がある。新奇なポップネスとロックイズムがせめぎあう、また歌詞の中の登場人物が人生の喜怒哀楽を音楽とともに謳歌している、真にオルタナティブなポップミュージックであり、バンドミュージックとして息づく赤い公園の楽曲を背負うに十分な“主人公感”を、石野が持っていたということ。それが何より重要なポイントだった。

 石野の声色には透徹とした意志を感じる。そんな歌うたいとしての揺るぎない態度と、津野が描く楽曲とのシンクロ率の高さは、音源より先にMVが公開された「消えない」と「Highway Cabriolet」でも感じることができたが、先日エピックレコードジャパン移籍第一弾として配信リリースされた「凛々爛々」は新生・赤い公園にとっての最初の決定打、あるいはバンドの新たなテーマソングと言っていい内容に仕上がっている。徹頭徹尾、溌剌と疾走するバンドアンサンブルと前述した赤い公園の歌を生きる主人公像をまざまざと映し出す石野のボーカルが、渾然一体となって耳の中を駆け抜けていく。新生・赤い公園がここから紡いでいくストーリーの狼煙を、おおいなる高揚感を煽りながら上げるMVも必見だ。

赤い公園「凛々爛々」Music Video

  10月23日は移籍第一弾EP『消えない – EP』がリリースされ、11月より全国ツアーがスタートする。今の赤い公園なら、ついに世間を席巻するヒット曲が生まれる気がする。いや、生まれなきゃ、嘘だ。

(文=三宅正一)

■リリース情報
配信シングル「凛々爛々」
発売:8月21日(水)
作詞・作曲:津野米咲
編曲:赤い公園

■ツアー情報
『赤い公園 Tour 2019』※タイトル仮
11月2日(土)広島県・広島SECOND CRUTCH
開場 16:30/開演 17:00  
11月10日(日)東京都・EX THEATER ROPPONGI
開場 16:00/開演 17:00  
11月17日(日)北海道・札幌COLONY
開場 16:30/開演 17:00  
11月22日(金)大阪府・大阪umeda TRAD
開場 18:30/開演 19:00  
11月30日(土)福岡県・福岡DRUM SON
開場 18:00/開演 18:30  
12月1日(日)岡山県・岡山YEBISU YA PRO
開場 16:30/開演 17:00  
12月7日(土)宮城県・仙台LIVE HOUSE enn 2nd
開場 18:00/開演 18:30
12月8日(日)青森県・青森Quarter
開場 16:30/開演 17:00  
12月20日(金)愛知県・名古屋CLUB QUATTRO
開場 18:30/開演 19:00  
12月22日(日)香川県・高松DIME
開場 16:30/開演 17:00  
12月25日(水)石川県・金沢AZ
開場 17:30/開演 18:00
企画・制作:ソニー・ミュージックレーベルズ
料金:スタンディング 3,704円(税抜/1D代)
※税込価格 8% 4,000円(2019年9月30日まで)/10% 4,074円(2019年10月1日以降)
<チケット>
オフィシャルファンクラブ会員抽選先行はこちら
受付期間: 8月22日(木)23:00まで

一般発売:
10月5日(土)10:00〜

■ライブ情報
10月06日(日)
『THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL 2019』
会場:鹿児島 桜島多目的広場&溶岩グラウンド
公式HP

■関連リンク
赤い公園公式HP
Twitter
LINE
Instagram
Facebook
YouTube

アプリで読む