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レプロ主催『感動シネマアワード』グランプリ発表 宮沢氷魚、福地桃子ら主演作6本製作へ

リアルサウンド

20/4/21(火) 18:00

 芸能プロダクション・レプロエンタテインメントが主催するプロジェクト『感動シネマアワード』のグランプリ6作品が発表された。

参考:宮沢氷魚×今泉力哉監督が語る、『his』での迷いの先に見えた景色 「いいものに繋がる自信もある」

 羽田美智子、池内博之、長谷川京子、真木よう子、新垣結衣、中村蒼、内田理央、南沙良らが所属するレプロエンタテインメントが主催する本プロジェクトは、heartwarming(心温まる)、be moved(心動かされる)、be inspired(鼓舞される)、be blown away(圧倒される)、soul-stirring(魂を揺さぶる)といった、様々なニュアンスを持った、観客の心を揺さぶる、“感動する”企画を全国から募集し、同社出資のもと製作する、映画コンペティション企画。

 この度製作が決定したグランプリ作品は、「新進気鋭の俳優を主演にした映画の企画・プロデュース」部門からの6作品。同社に所属する6名の俳優から1名を主演に選び、企画概要と脚本を応募する部門だ。

 昨年放送されたドラマ『偽装不倫』(日本テレビ系)、現在公開中の初主演映画『his』だけでなく、渡辺謙と共演した舞台『ピサロ』など出演を重ねる宮沢氷魚や、連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合)で話題となった福地桃子ら、同社に所属する俳優6名が名を連ねる。

 宮沢を主演にした『はざまに生きる、春(仮)』は、現在出版社で漫画編集者として働く葛里華監督が書き上げた作品。宮沢演じる、発達障害を持つイラストレーター・透と、出版社に勤務する春の一つの恋の物語を描く。

 福地桃子を主演にした『あの娘は知らない(仮)』は、2018年公開の初長編映画『真っ赤な星』で劇場デビューを果たした井樫彩監督が書き上げた作品。福地演じる、熱海で小さな旅館を営む奈々と、東京から来た俊太郎による、大切な人を失ったもの同士の遅れてきた夏休みを描く。

 ドラマ『病室で念仏を唱えないでください』(TBS系)で連続ドラマ初レギュラー出演を果たしたうらじぬのを主演にした『炎上する君』は、小説家・西加奈子の同作を原作に、映画監督だけでなく、小説家としてもデビューするなど、映像と文学の両方で活躍するふくだももこ監督が監督・製作を務める。

 ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(カンテレ・フジテレビ系)や『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)、『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)などに出演する堀家一希を主演にした『世界は僕らに気づかない(仮)』は、トランスジェンダーである自らの経験を元に製作した映画『僕らの未来』で、国内外から高い評価を得た飯塚花笑監督が書き上げた作品。とある地方都市に住むゲイの高校3年生・純悟と優助それぞれが、本当の愛を見つけることができるのかを描く。

 昨年事務所に所属したばかりの植田雅を主演にした『階段の先には踊り場がある(仮)』は、2018年公開の初長編映画『恋愛依存症の女』で劇場デビューを果たした木村聡志監督が書き上げた作品。植田演じる、ダンサーを目指し芸大の舞踏科に通う大学生・ゆっこと、同じ大学の演劇科に通う元カレ・高橋との物語を描く。

 舞台やドラマなどを中心に活動する山崎果倫を主演にした『夢の中』は、MOOSIC LAB 2019の短編部門『蝸牛』で監督を務め、グランプリ、最優秀男優賞、女優賞、最優秀ミュージシャン賞の4冠を受賞した都楳勝監督が書き上げた作品。借金に苦しんでいる、映画監督志望のショウと、仕事が順調な彼女・アヤ、ひょんなことで出会い、ショウと体の関係を持ってしまったタエコとの、3人の人間関係を描く。

 それぞれの作品のキャストと監督からはコメントが寄せられている。

■コメント
●宮沢氷魚
この度、僕が出演する作品が『はざまに生きる、春』に決定しました。初めて脚本を読んだ時から引き込まれ、作品を手がけた葛里華さんともお話をして、彼女の熱量に感激しました。共にすばらしい作品を生み出したいと思います。

●福地桃子
今回参加する中で、心が動く感覚をとにかくたくさん感じたいと思いました。未知な部分への楽しみと不安と向き合いながら、良い作品になるように全力を尽したいと思っています。沢山の方に届く、残る映画を観て欲しいです……!

●うらじぬの
感動というものはだいたい突然やって来るような気がします。ふと耳にした音楽、目にした景色、受け取った言葉。この企画から生まれた作品達が、誰かにとって生活の中でふと出会った感動のひとつになれますようにとひっそり願いながら挑ませて頂きます。ふくだももこ監督、不束者ですがどうぞよろしくお願い致します!!!

●堀家一希
沢山のご応募頂きありがとうございました。今回、飯塚花笑監督の『世界は僕らに気づかない』という映画に出演させていただきます。初めて挑む役です。全力で演じていきたいと思います。よろしくお願いします。

●植田雅
このような機会を頂き嬉しい気持ちと同時に少し不安な気持ちもありますが、とても楽しみです。この作品を見て下さった、1人でも多くの方の心を動かせられるよう精一杯頑張りたいと思います。

●山崎果倫
映画には、人の人生を変える力がある。私はずっとそう信じています。そして映画は、時には自分を認めてくれて、時には叱ってくれて、言葉にできない気持ちを代弁してくれたり、自分の本当の気持ちを教えてくれたりする。そんな力がある芸術だと思っています。だから今回のこの“感動シネマアワード”では、沢山の人の心を揺らしたい。「感動」で衝撃を与えたい。自分の可能性と、映画がもつ力に、全力で賭けてみたいと意気込んでいます。

●葛里華監督『はざまに生きる、春(仮)』
今回、宮沢氷魚さん主演で映画を撮らせていただくことになりました葛里華と申します。宮沢さんは、拝見する度に、眼差しや佇まいから、彼にしか出せない唯一無二の存在感と、目が離せないミステリアスな魅力を感じていました。さらに彼が紡ぐ言葉たちからは、彼の心の美しさがビシバシと感じられ、“素直さ”が重要となる屋内透役を、絶対演じていただきたい! と思っていたので本当に光栄です。宮沢さんが出てよかったと、そして、観てくださった方々が少しでも元気になり、「観てよかった」と思ってくださる、そんな映画にするべく全身全霊をかけて頑張ります。どうかみなさまが安心して映画を楽しめる日が、1日でもはやくきますように。

●井樫彩監督『あの娘は知らない(仮)』
福地桃子さんに初めてお会いした時、可愛らしさと、凛とした佇まいに魅了されました お話していると、その掴めなさに困惑し、さらに興味を持ちました。福地さんと一緒に作品をつくれること、とても楽しみでなりません。だれかの、だれかひとりの心に届く作品をつくれれば良いなと、思っています。

●ふくだももこ監督『炎上する君』
“うらじぬのを撮りたい!”きっと世界中で、私が一番うらじさんを撮りたい映画監督だ。そして、うらじさんがもっとも魅力的に映る物語は、西加奈子さん原作の『炎上する君』しかないと思った。熱い熱い映画が生まれる!

●飯塚花笑監督『世界は僕らに気づかない(仮)』
堀家さんに初めてお会いしたときその心の内に何か葛藤を抱えていると漠然と感じました。絶対に愛してもらえない、それでも愛してしまう心の葛藤を。愛に飢え、それでもその先に愛を見つける少年の物語を丁寧に撮り上げたいと思います。

●木村聡志監督『階段の先には踊り場がある(仮)』
植田雅さんは繊細で無色透明。と同時に赤にも青にも何色にもすごい変化していきそうなそんな力強さも感じます。今しか撮ることのできない彼女の「ファーストカラー」を作品にできるのが楽しみです。

●都楳勝監督『夢の中』
映画には観客の人生を変える力があると思っています。とても責任の伴う媒体です。初めて山崎果倫さんを見た時、心の奥底からギラついた野心を感じました。この人となら世間に訴えかける冒険が出来ると思いました。とても、楽しみです。

●『感動シネマアワード』企画プロデューサー/菊地陽介
まず始めに。予想を超えるたくさんのご応募をいただきました。本当にありがとうございます。
1つ1つの脚本を読んでいて、世界にはこんなにも豊かな“物語”が溢れていて、今もなお生まれ続けていることを改めて実感しました。
人は“物語”を求め、“物語”を追体験していく中で“感動”が湧き上がってきます。
選考過程の中で、そんな瞬間に数多く出会えたことを何より嬉しく思います。

最終的に6つの作品を選ぶことになりましたが、その過程で何度も悩みました。
それでも今は、この6つの企画と脚本が素晴らしい映画になると信じています。
今はまだテキストの“物語”が、どんな風に映像化されていくのかが今から楽しみです。

また、新型コロナウイルスが猛威を振るい、私たちの生活は脅かされています。
とりわけエンタテインメントは自粛を強く求められ、補償はないままに不安だけが増大していきます。

映画業界も例に漏れず、多くの撮影がストップし、これから先の撮影も模索が続いている状態です。
映画ファンは映画を映画館で観る機会を失い、
ミニシアターは経営を続けることが難しい状況にあり、
映画製作者たちは映画を撮ることはもちろん、経済的にも厳しい現状です。

私たちは芸能プロダクションという立場から、人の才能をプロデュースする仕事をしています。
世界には本当にたくさんの若き才能が溢れていて、そんな才能に触れるたびにワクワクします。
コロナ禍は彼ら彼女らが活躍する未来すらも奪っていきかねません。それだけは死守したい。
映画業界の未来を切り拓いていくだろう彼ら彼女ら(監督やキャストに限らず映画に関わるすべての人)が挑戦できる場所をプロデュースし、その才能に賭けることが、私たちの仕事だと痛感しています。

これから生まれてくる素晴らしい作品たちが観客の皆様に届き、一人一人の心を揺さぶるような“感動”が広がっていく……そんな幸福な未来を想像しながら感動シネマアワードは前に進みたいと思います。

※山崎果倫の「崎」は「たつさき」が正式表記

(リアルサウンド編集部)

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