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SixTONESの会話から垣間見えたグループの姿勢ーー“6つの原石”を追う密着ドキュメンタリー第1回を見て

リアルサウンド

19/12/19(木) 7:00

 『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)で、12月13日の放送から密着取材がスタートしたのがジャニーズきっての個性派集団、SixTONES。Episode1では、「6つの原石」としてデビュー発表前の彼らを追った。

(関連:SixTONES 田中樹はグループ内の“バランサー” パフォーマンスや人物像から見える魅力

■デビュー前の単独コンサートで13万人動員、規格外なモンスターユニット

 SixTONESは、髙地優吾、京本大我、田中樹、松村北斗、ジェシー、森本慎太郎からなる6人ユニット。ジャニーズJr.の舞台を筆頭にYouTubeでも活躍をみせる彼ら。昨年公開の「JAPONICA STYLE」は公開わずか10カ月で1000万再生された。2018年にYouTubeが世界で展開した「YouTubeアーティストプロモ」キャンペーンに抜擢されるなど、ジャニーズとしては異例の活躍ぶりで話題を呼んだ。

 今年8月8日に東京ドームで19年ぶりの開催となったジャニーズJr.のコンサート『ジャニーズJr.8・8祭り』で、SixTONESとSnow Manの2組同時デビューが発表された。2020年1月22日にCDデビュー予定と、まさにいま花咲こうとしている若きユニットだ。

 番組では、今年行われ、ファン13万人を動員した単独全国ツアーに密着した。5月1日。ちょうど4年前の同日はSixTONESが結成された日。メモリアルな日に、大阪城ホールにやってきたメンバー。約1万5千人のファンが待ち構えるステージに単独で立つのは今回が初めて。

 楽屋では「4年前はこんなになるとは思ってなかったからね」という髙地に対して、「僕は思ってました」とジェシー。田中は「俺は4年前は今頃ドームでやってるかと」と笑いながら語ると、「叶ってねぇな」と京本。矢継ぎ早に交わされる会話に、普段の様子が垣間見えた。

 京本が「ずっとバックでやってきたからね」、「単独では一回もやったことないから、大阪城入るときのちょっと……きましたよね」と単独コンサートを感慨深げに語ると、「SixTONESの看板を背負ってやるのは初めてだね」と田中も続けた。

■ごく自然な会話から垣間見えた彼らの姿勢

 まだデビュー前の彼ら。本番に向けてヘアセットなどの準備を自分でこなしていた。

 スタッフから「(本番前に)緊張しないか」と聞かれると、田中は「しないっすよ、いや、しますよ。するんだけど、あぁどうしようってなるほどではない」と回答。「逆に、ファンの人たちがいる場でライブができるっていうのが、どんだけ幸せかって気づいた」と続けた。

 さらに「俺らって本当にファンの人がマネージャーかってくらい、ファンの人からもらった仕事とかマジで多くて。YouTubeのアーティストプロモキャンペーンに選んでいただいたのも再生回数が多かったから」と田中。ジェシーも「ファンがいないと俺たちは何もできないっす」と一言。本番前の準備中という状況下でも、ごく自然な流れでファンへの感謝の言葉がすらすらと出てきた。

 一方の松村も、「こう見えて歳的には大人だからね、俺らも。もうね……大器晩成すればいいねっていう最後の願いのチャンス中です」と食事を摂りながら、デビューに対する熱い想いが伺えた。森本も「確かに大事ですけどデビューすることは。でも、そこがゴールじゃないから。どれだけ時間がかかったとしても、結局目標に向かってちゃんと進むことが大事じゃないですか」。メンバーそれぞれ、自分の意見を持ち、デビュー前のもどかしい時間でも目指すべき先を見失うことはなかった。

 「北斗と髙地は一回デビューみたいな感じでもあったんもんね」ジェシーが切り出すと、「手前まで行ってたんだけど……未熟すぎたね」と松村。「逆にSixTONESで良かったじゃん」とジェシーのかけた言葉に、「そうね」と松村と髙地。

 さらにジェシーが続けた。「おもしろいよな人生って、マジで。俺たちもこうなるとは思ってないじゃん。とりあえず『目の前のことをやっていこう』って言った結果がこうなっているんで、嬉しい」。ついさっきまでふざけていたかと思えば、人生論を語る。これも、常日頃から考えていることなのだろう。ごく自然な流れで語っていたのが印象的だ。

 メンバー全員がジャニーズJr.として10年以上走り続けてきた。番組冒頭でジェシーは「そろそろくるんじゃない? みたいに言われるですけど『そろそろ来る』って言われて13年。14年目ですよ」と笑みを浮かべて語っていた。

 10代から20代へという進路について悩む時期をジャニーズJr.として過ごしてきた。先輩たちの中には、この頃に辞めようと考えていたことを後に明かした人もいたほど。悩んで当たり前といえる環境と闘ってきたことは確かだろう。

 田中は「SixTONESは全員で団体競技で一等賞を取るよりは、各種目の1位が集まったみたいなグループでいたいと思うので、一人の仕事とか自分の役回りを大事にしてそれをSixTONESに持って帰りたい」と語った。

 先輩グループ・嵐のように誰もが知るグループを目指したいと京本。「僕らって基本揃うことがないので。ダンスも揃わないし、特技もバラバラだし、売りもみんな違うし。逆にそれを逆手にとって個々でやりたいことを伸ばしていって。多分6人みんな一致していると思うんですけど、自分の夢を叶えるために6人で旅をしているというか」。

 「いつも悩んだり、立ち止まる……壁にぶつかる度に6人で解決してきた」と京本が語っていたが、普段からコミュニケーションをとっている様子が伺えるエピソードだった。

 意外にも、「デビューしたくない」と消極的な京本の告白、そして予告では髙地も、グループ人気の高まりの一方で「俺が置いて行かれてる」と胸の内を明かした。相次いで戸惑いを隠せないメンバーの言葉に、アイドルという職業の奥深さに触れた気がする。(柚月裕実)

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