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歌舞伎座 八月花形歌舞伎

20/7/20(月)

【第三部】『義経千本桜 吉野山』 源義経が兄頼朝の追手から逃げ、隠れているといわれる吉野山。その満開の桜の中を京都から静御前が義経を慕い、供の忠信を連れてやってくる。 この二人の道行きをたっぷりと踊り上げるこの『吉野山』だ。 ところが忠信、ときどき静にはぐれてしまう。静が義経から形見に受け取った初音の鼓を打つと、なぜか必ず忠信が現れる。どこかミステリアスな忠信。 その忠信と静は時に雛人形のように踊り、また屋島の合戦や、忠信の兄の戦死の様子を物語りながら踊っていく。そこへ道化の逸見藤太が現れ、忠信と美しい所作ダテを見せる。静が花道を引っ込んだあとに、忠信は狐六方を踏んで引っ込んでいく。そう忠信は初音の鼓にされた夫婦の狐の仔だったのだが、それはまた後の話。 踊りとドラマの両方をたっぷり味わえるこの一本には、忠信に市川猿之助、静御前に中村七之助、逸見藤太に市川猿弥という、こちらも踊りの名手が顔をそろえる。 猿之助さんと七之助さんの、製作発表時のコメントから一部をご紹介する。 「本当に筆舌に尽くし難い苦労の日々を経て、役者やスタッフ全員がここまできました。それでも初日があくまで不安は尽きない。僕らはこの8月でその不安を取り除くべく、細心の注意を払ってつとめたい。伯父(現猿翁)は自分だけの忠信を作り上げた。自分もそろそろ“猿之助の忠信”を作り上げていきたい」(猿之助さん) 「猿之助さんと『吉野山』を踊るのは本当に久しぶりです。この春、きっとお花見に行けなかったお客様は多いことでしょう。少し遅いのですが、この踊りでお花見気分になって帰っていただければ。役者は舞台に立たなしい時代の歌舞伎の一歩をおければほんとに何もできない。新客様と共有していきたいと思います」(七之助さん)

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