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気鋭のアーティストを特集する「銀座 蔦屋書店ART PARTY」第13回目は松井えり菜 「池袋だよ! アトリエ ドゥ マツイ エリナ」開催決定

ぴあ

松井えり菜「私とあの子のオートマツィスム~食物連鎖~」紙,化粧品,メディウム,クレヨン,460×535mm,2021

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銀座蔦屋書店の気鋭アーティストを特集する展覧会シリーズ「銀座 蔦屋書店ART PARTY」の第13回目として、 松井えり菜による個展「池袋だよ! アトリエ ドゥ マツイ エリナ」が2021年11月27日(土)〜12月17日(金)の期間に銀座蔦屋書店アートウォール・ギャラリーにて開催されることが決定した。

松井えり菜は絵画における自画像をコミュニケーションツールとして用いながら、 自画像表現の可能性を模索し続けてきた作家。GEISAI6にて金賞を受賞した《エビチリ大好き》に代表される変顔作品は、 濃厚な実体験を通して、 他者と笑いや感情を共有したいという想いをキャンバス上に体現するものだ。近年は直接的に顔を描写する表現に留まらず、 幼少期に油絵に触れるきっかけとなった西洋画と少女漫画をコマ割りで繋ぎ合わせる「古典回帰」シリーズや、 今を生きる女性の感情を可視化する層を描いた「レイヤー」シリーズ、 自身の分身ともいえるウーパールーパーをモチーフにしたシリーズなど、 幅広く制作に取り組んでいる。

「池袋だよ! アトリエ ドゥ マツイ エリナ」と題された本展は、 松井えり菜のアトリエをイメージした新作個展。松井が現在アトリエを構えている池袋には、90年前に「池袋モンパルナス」と名付けられたアトリエ村があったと言う。 そこからインスピレーションを受けた、過去と現在の観念が混ざり合う松井自身のアトリエを、銀座の地に創出する。また、今回の新作は廃棄される化粧品の顔料を元にした絵の具を使用するなどSDGsの取り組みを行っていることも特徴。食物連鎖など環境に関する作品を制作することも多く、絵を描くという一見個人的とも捉えられる行為から、少しでも地球環境保全に貢献したいという松井の願いが込められている。

この機会に是非松井えり菜の作品世界を味わってほしい。

<アーティストステートメント>
90年前かつて池袋にはアトリエ村がありました。
パリから帰ってきた画学生や作家が多く居住したことから池袋モンパルナスと名付けられたそこは、 戦時中にほとんどの住民が引き払ってしまい今は少しの面影を残すのみとなってしまいました。
2021年現在、 私は偶然にもそのエリアで制作をしています。

以前から小さな発見や面白さをモチーフに自画像を描いてきましたが、 アトリエのある土地を取りまく歴史を考えながらの制作は、 私の創作の幅を広げてくれるように感じています。
息子が描いた無意識の線に私の意識を介入させて一つの絵画にする試み、 シュールリアリズムのオートマティスムならぬ“オートマツィスム”を実践したドローイングシリーズ、 日本独自の洋画の祖とも言える高橋由一の絵画と私の意識が混入するオマージュ作品シリーズなど、 数十年前の観念と現在の意識が混ざり合い、 新しいものと古いものが同時に混在するタイムカプセルのような池袋のアトリエを銀座に再現します。

またかつて池袋モンパルナスに住んでいた作家がそうであったように、 池袋で制作した作品を銀座のデパートで売るという行為自体も一つのパフォーマンス作品となっております。
いずれも私の顔を描いていませんが、 私を取り巻く現在の“自画像”なのです。

同時開催に東長崎のターナーギャラリー、 WACCA池袋にも松井えり菜を含む池袋モンパルナスエリアに居住する作家のアーティストコレクティブ、 パルナソスの池(淺井裕介、 高山夏希、 村山悟郎)作品が展示されております。
合わせてご高覧いただけますと幸いです。

松井えり菜

【開催情報】
松井えり菜 個展「池袋だよ! アトリエ ドゥ マツイ エリナ」
会期:2021年11月27日(土)~12月17日(金)
時間:10:30~22:30
※11月27日(土)は13:00から、12月17日(金)のみ20:00までとなります。
※会期は変更になる場合もございます。
会場:銀座 蔦屋書店アートウォール・ギャラリー
料金:無料
主催:銀座 蔦屋書店
協力:ANOMALY、 SminkArt
お問い合わせ:03-3575-7755(営業時間内)info.ginza@ccc.co.jp
特集ページ:https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/23457-1549241117.html

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