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ゴールデンボンバー 鬼龍院翔、“ファンを癒す”怒涛の活動 ポジティブな感情を与え続ける有言実行の姿

リアルサウンド

20/3/31(火) 6:00

 新型コロナウイルスの影響により、ライブの延期や中止が相次いでいる。そんな中、ひたすらファンのために尽くし、ファンの喜ぶ活動をし続けるアーティストがいる。ゴールデンボンバーの鬼龍院翔だ。彼はファンが喜ぶファン目線での活動を徹底しており、言うまでもなくファンをとても大切にしている。しかし、今回のコロナショックで改めて気づかされた。彼は決して自分が人気アーティストでいるためにファンの存在を大切にしているのではない。誰一人悲しい想いをしないよう、ファンの感情を大切にしているアーティストなのだと。

(関連:鬼龍院翔、ゴールデンボンバーの印税事情を暴露 「今年も月100万円はもらってるかもしれない」

 『ゴールデンボンバー全国ツアー2020「楽器を弾いたらサヨウナラ」』は、現時点で11公演の延期が決定している(3月24日時点)。鬼龍院は自身のブログで、延期を決めた理由と今後の方針について以下のように述べた。「エンターテインメントは心にプラス要素をくれますが、現段階ではライブを足を運んで見ることのプラス要素よりもマイナス要素のほうが大きい状況を見ても、やはりライブを決行できるタイミングではありませんでした。(中略)今回の件で残念な想いをしてしまったファンの皆さんを出来る限りの方法で癒すことが僕達の使命だと思っています。」(原文ママ、引用)この2月27日に更新されたブログを皮切りに、鬼龍院翔の怒涛のファンを癒すための活動が始まった。

 まず、本来全国ツアーの初日だった3月5日は、リハーサル直後のメンバーがLINE LIVEを生配信。トークはもちろん、「女々しくて」「†ザ・V系っぽい曲†」などを、本番さながらのステージングでサプライズ披露した。さらに、3月13日にはゴールデンボンバーの公式YouTubeチャンネルが開設。これは、今まで「euclid official channel(所属事務所チャンネル)」、「Zany Zap official(所属レーベルチャンネル)」、「kinbaku1122(鬼龍院翔の個人チャンネル)」と3つに分かれていたゴールデンボンバーの動画を一元化するという実用的な動きだったのだが、このやり方一つとっても、鬼龍院翔はやはりすごいと思わされた。彼がTwitterで「金爆関連の動画は根こそぎ金爆公式へ移行します」と呟くと、「嬉しい!」「ありがとう」といったリプライが大多数の中、「個人チャンネルがなくなるのは、ちょっと寂しい」といった意見も数件寄せられていた。300件超えの中の僅か数件、言ってしまえば些細な意見なのだが、鬼龍院はそれを見逃さず「じゃあ枠だけは残しておくよ。」と答え、実際個人チャンネルは今も生きている。彼のフォロワーは、現時点で19.3万人以上(3月31日時点)。その中の数人の意見を素通りせずに真摯に答えること、そしてそれを当たり前のようにやっていることに驚かされた。

 開設されたゴールデンボンバーの公式チャンネルには、3月14日のホワイトデーに「ありふれたうた」という鬼龍院のソロ曲がアップされた。鬼龍院がホワイトデーに動画をアップするのは毎年恒例で、2018年は合唱曲の定番「旅立ちの日に」に合わせて板チョコを食べるシュールな動画、2019年はファンからのリクエストに応えたメイク動画をアップした。「ありふれたうた」はタイトルの通り、何気ない日常の愛おしさを歌った曲だ。歌詞はもちろん、心に染みるような切ない歌メロと、あの泣きそうな顔が目に浮かぶような力のこもった歌声は、日常を失ってしまった今だからこそ響くものがある。まさにファンの心を癒す曲と言えるだろう。事実、コメント欄は熱量の高いファンの声で埋め尽くされた。また、ライブの延期が決まったときに思い浮かんだ曲をカラオケでセルフ録音し、自身でミックスダウンしたという生っぽさも、この曲の訴えかける強さに繋がっていると言えるだろう。

 鬼龍院のアップした動画でもう一つ注目を集めているのが、「焚き火動画」だ。1時間ひたすら無言で焚き火をする鬼龍院を映すというこの動画は、人間が本能的に癒しを感じる焚き火に好きなバンドマンをプラスしたら、さらなる癒し効果が発揮されるのでは? という鬼龍院の斬新なアイデアから生まれたものだ(動画紹介欄より)。60分という長い尺にも関わらず、広告をつけていないので、邪魔が入ることもない。ファンを本気で癒しにかかっている動画だ(3月28日には焚き火より暖炉の方が需要があるのではとの理由で「暖炉動画」も追加)。他にも、ツアーが延期になった地方についてメンバー4人で語るトーク動画をアップしたり、自身のTwitterでリプ返企画をしたりと、様々なやり方でファンを元気づけている。

 「ファンを大切にする」というのは簡単だし、実際、大切に思っていないアーティストなどいないだろう。ファンが活動の資源となるのだから。鬼龍院を筆頭とするゴールデンボンバーは、その中でも圧倒的に「ファンを大切にする」を有言実行している。ライブという武器を封じられ甚大な被害を受ける中でも、ファンに癒しや元気などプラスの感情を与え続けている。そんな姿を見ていると、彼らのファンほど幸せなファンはいないのではないかと、つくづく思わされるのだ。(南 明歩)

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