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ケイコレ〜稽古着ファッションをお届け〜 Vol.11 松本慎也はマイスカート&筋トレの“友”を携える

ナタリー

21/5/18(火) 19:00

松本慎也

舞台人が稽古場での素顔とファッションを見せてくれる「ケイコレ」。この連載では稽古中の俳優が、稽古着を日記形式で紹介する。また稽古場のファッショニスタやいつかゲットしたい憧れの稽古アイテム、公演の見どころや意気込みなどについても教えてもらう。

第11回に登場するのは、スタジオライフの松本慎也。男性俳優だけが所属するスタジオライフにおいて、女性や少年など幅広い役柄を巧みに演じ分ける彼は、劇団に欠かせないメンバーだ。松本は現在、5月20日に幕を開ける「VAMPIRE LEGENDS」の稽古の真っ最中。同作で松本は、女吸血鬼カーミラ役と男吸血鬼ゼーリヒ役を回替わりで務める。稽古着選びでは「フィット感や動きやすさを重視している」と言う松本だが、女性役を演じる際に愛用している“マイスカート”姿も見せてくれた。また筋トレとアイテム収集にも情熱を燃やし、“腕立ての友”や“腹筋の友”、さらには“胸筋の友”を2セットずつ所持しているという松本。彼の舞台姿を支える“三種の神器”にもぜひ注目してほしい。

Day1

この日は暖かかったので、ランニングにも使える、熱を逃してくれるメッシュ素材の羽織りを着ました。プッシュアップバーは手首に優しく、負荷も上げられる腕立ての友です。

Day2

女性役を演じるときは、マイスカートで稽古に臨みます。スカートは自分で試着して買ったものやお客様からいただいたものなどをいくつか持っていますが、素材や長さやプリーツ、ギャザーによる生地の量など、いろいろ種類があります。今回は役柄を考慮して、丈が長めで生地も多い、重めのものを着用。アブローラーは“立ちコロ腹筋”の友です。

Day3

稽古着はずっとadidasが多かったのですが、最近珍しくNIKEを買ってみました。このアブローラーは胸筋の友です。

稽古着におけるこだわりは?

芝居のときには、自分の姿勢や肉体表現も演出家に見てほしいので、身体のラインがわかりにくいダボッとした稽古着は避けています。ですので必然的にスウェットよりはジャージー素材を着ることが多く、動きやすいように伸縮性も大切にしています。それから演出を付けてもらううえで、視覚的に余計な情報になるかもしれないと思い、華美な色や柄ものも避けています。僕たち劇団員は舞台裏のスタッフワークもみんなでやるので、派手な色柄の服は舞台袖で使えないという理由もありますね。またこまめに体温調節できるよう、頭から被って着るものよりも、脱ぎ着しやすい羽織りの稽古着を選びます。

「稽古着おしゃれだな!」と思う共演者は?

今回の座組でオシャレだと思うのは、先輩のゴルさん(大村浩司さん)です! “ゴルさんの世界”を感じる装いで、毎日おしゃれだなーって思います。

いつか手にしたい憧れの稽古アイテムは?

足用ペダルが付いたアブローラーの購入を検討中です。ちなみに筋トレグッズは必ず稽古場に持っていきます。すべて家用と稽古場用に2セットあります。表現者としての鍛錬ではありますが、もはや芝居には関係ありません。完全なる趣味です。

舞台「VAMPIRE LEGENDS」で特に注目してほしいのはどんなシーン?

今回僕は、男吸血鬼と女吸血鬼の両方を、性別を超えて演じます。これは男性だけの劇団であるスタジオライフ36年の歴史の中でも、初の挑戦となります。ストーリーは同じだけどまったく違う。性別や世代などいろいろな違いを超えて、そこからより濃く表出する孤独や葛藤、生死と愛……。お客様にさまざまな思いを共にしていただける精神の娯楽となれるよう、稽古に励んでいます。たくさんのお客様と劇場でお会いできることを祈っております。

プロフィール

愛媛県出身。2004年にスタジオライフに入団し、「DRACULA」「OZ -オズ-」「トーマの心臓」「十二夜」「11人いる!」「はみだしっ子」など数々の劇団公演に出演。「風が強く吹いている」「ミュージカル黒執事―The Most Beautiful DEATH in The World― 千の魂と墜ちた死神」やJnapi produce「人間風車」、舞台「大正浪漫探偵譚」シリーズといった外部作品にも多数参加しており、舞台「魔術士オーフェン はぐれ旅」シリーズでは主人公・オーフェンを演じた。

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