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沢村一樹の“ダークな一面”が物語のポイントに? 『絶対零度』過去シーズンとのリンクにも注目

リアルサウンド

18/7/10(火) 6:00

 7年の月日を経て、『絶対零度』シリーズが帰ってきた。コールド・ケースと呼ばれる“未解決事件”をテーマにしたシーズン1、“潜入捜査”のシーズン2、そして今回“月9”枠で復活したシーズン3『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系)は、“未来の犯罪を予測して捜査する”チーム、通称“ミハン”を舞台に新たなストーリーが展開される。

参考:『絶対零度』シリーズ続編が月9枠でカムバック! 過去作のおさらいと最新注目ポイントを概観

 今作における最も重要なポイントは、主演が前シリーズまでの桜木泉を演じる上戸彩から、井沢範人を演じる沢村一樹へとバトンタッチされていることだ。第1話は、井沢がビルの屋上で男の口に銃口を突きつけ発砲、刑事企画課特別捜査官・東堂(伊藤淳史)からミハンに異動を命じられるところから始まる。引き続き桜木も出演はするが、失踪したストーリーのキーマンとしての位置付けだ。

 井沢は、どこかひょうひょうとしていながらも、ミハンのリーダーとして、テストケースと呼ばれる、これから起こる犯罪を冷静沈着に捜査していく。前シーズンに続き出演となる山内徹(横山裕)は、元特殊捜査班で桜木とバディを組んでいた人物。ミハンに異動するも、警察への不信感と自身の正義感から、度々上司と衝突を繰り返す。

 そこで登場するのが井沢だ。明るく振る舞うムードメーカーのようでいて、気の短い山内をなだめ、捜査に導いていく。テストケースの犯人を追い詰めた井沢は、相手の弾丸にもひるまず、奪った銃を構え、冷酷な表情で犯人に発砲をする。弾は犯人をかすめ、地面に命中。銃撃が初めての山内に微笑みながら井沢が言う「どう、初体験の感想は?」というセリフは、冒頭のシーンとのリンクもあり、井沢の深い闇と狂気を孕んだ危うさを映し出している。東堂が本人に「あなた自身が一線を越えることのないようお願いします」と忠告していたように、井沢はまさに“諸刃の剣”。このダークな一面はこれからのストーリー重要なポイントとなってきそうだが、明るいムードメーカーで、どこかひょうひょうとした面がありながら、決めるところは決める部分は、等身大の沢村一樹のイメージに近しいとも言えるだろう。

 また、今作はよりパワーアップしたアクションシーンも魅力の一つ。序盤のホテルで犯人ともみ合った際に見せる井沢の壁バク宙や、山内とのクラブでの殴り合い。山内が華麗にバイクを乗りこなし犯人を追いかけるシーンも爽快だ。中でも驚きなのが、小田切を演じる本田翼によるアクションシーン。痴漢して逃走する容疑者を必要以上に暴行し、資料課に異動となったという過去から、小田切はかなり勝気な性格。井沢が見せる壁バク宙の後には、小田切が犯人に対して回し蹴りをお見舞いする激しいアクションシーンに突入していく。後半にも、「蹴り上げるとスカッとする」と犯人グループのボスに金的をくらわせる場面があったが、本田翼自身、アクションも刑事役も初挑戦というのだから驚きだ。潜入捜査のためメガネOL姿に変装するシーンなどもあり、振り幅のある役作りが求められていきそうだ。

 山内のバディで失踪したとされる桜木が、ベトナムで過ごす様子が中盤にインサートされる。しかし、第1話の終わりにて桜木はすでに何者かによって殺されていることが、東堂から山内に告げられる。これからミハンの捜査と並行して、桜木の死の真相が明らかになっていくことになる。張り巡らされた様々な伏線とともに、過去シーズンとのリンクにも注目だ。(リアルサウンド編集部)

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