Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ドキュメンタリー『Girls² ~9人のキセキ~』が伝える、エンタテインメントへの真剣な姿勢と知られざる横顔

リアルサウンド

20/3/29(日) 6:00

「人類のベスト9。笑顔もいいし可愛いんだけれど、それぞれ独特の個性も発揮していて。(今後、)すごいことが起こるっていう、そういう可能性もあると思うんですよ」

 特撮ドラマ「ガールズ×ヒロイン!」シリーズの総監督を務める三池崇史監督は、3月22日に放送されたドキュメンタリー番組『Girls² ~9人のキセキ~』(テレビ東京系)の前編にて、Girls²のメンバーたちを上記のように賞賛した。多作で知られ、あらゆるジャンルの映画/ドラマを手がけてきた三池監督の目にも、彼女たちのエンタテインメントに対する真剣な姿勢は特別なものに映ったのだ。

(関連:EXILE、三代目JSB、GENERATIONS……LDHがライブ自粛期間に映像コンテンツで届ける“現場の楽しさ”

 Girls²は、前述の「ガールズ×ヒロイン!」シリーズに出演したメンバー9人によって2019年より始動したガールズ・パフォーマンスグループだ。同ドラマに出演したことから、メンバーは少女たちにとって憧れの存在となり、そのイベントには毎回3000人もの親子連れのファンが訪れるほどになった。

 メンバーのうち、小田柚葉、隅谷百花、鶴屋美咲、小川桜花、増田來亜の5人は、バラエティ番組『おはスタ』(テレビ東京系)の日替わり女子アシスタント“おはガール”を務めており、原田都愛、山口綺羅、石井蘭、菱田未渚美の4人は、特撮ドラマ『ひみつ×戦士 ファントミラージュ!』にmirage²として出演中である。さらに先日、mirage²のメンバー4人もおはガールに就任し、番組内で4月6日より放送される完全オリジナルアニメ『ガル学。~聖ガールズスクエア学院~』の声優も務めることが明かされた。まさに“日本一忙しい女の子たち”と言える活躍ぶりである。

 しかし、彼女たちの道筋は決して順風満帆ではなかった。ドキュメンタリー番組『Girls² ~9人のキセキ~』では、知られざる彼女たちの横顔を映し出していく。小田柚葉は「(結成当初は)すごく不安で。リリースイベントもたくさんあったので、淡々とやっていく感じだったんですけれど。(お客さんの数は)一番少ない時で20人とか」と、活動初期の頃を振り返る。本当に自分たちは、ガールズ・パフォーマンスグループとして輝くことができるのか? 自問しながらも、訪れてくれたファンたちを笑顔にするために、全力で歌い、踊り続けた。その回数、約180回。地道な活動が実を結び、トータルの観客動員数は50万人を越えた。数多くの現場を経験し、本物のパフォーマンス力を身につけようとする姿勢は、彼女たちが尊敬してやまない先輩グループ・E-girlsにも通じるものだろう。

 メンバーそれぞれのパーソナリティも魅力的だ。誰よりも真面目なリーダー・鶴屋美咲は、本当は「チャラくなりたい!」という茶目っ気たっぷりの願望を持ち、小川桜花は持ち前のパワフルさでグループに元気を与えるムードメイカー。普段は口数が少なく、大人っぽい印象の隅谷百花の特技は“変顔”で、増田來亜はメンバーの誕生日にサプライズをする優しい心の持ち主である。原田都愛はなんでも一口で食べてしまうユニークな女の子で、石井蘭はみんなの愛されキャラ。メンバー最年少の菱田未渚美は13歳で、メイクは勉強中とのことだ。

 そんな彼女たちの多くは、10代にして生まれ育った地元を離れて活動している。番組では、長崎から上京した山口綺羅の久しぶりの帰郷にも密着。子どもの頃に通っていたダンススクールの恩師を訪ねたり、LDHが運営する総合エンタテインメントスクール・EXPG STUDIOでともにダンスに励んだ親友と再会する姿からは、山口が多くの人々の期待を背負ってステージに上がっていることがひしひしと伝わってきた。彼女たちはまだ、親や友人と離れるのは寂しい年頃である。しかし、彼女たちにはそれ以上に叶えたい夢があり、日々の努力を続けることこそが、応援してくれる人々に対する一番の恩返しになることを知っているのだ。

 番組の最後では、グループ初の全国ツアーに向けたリハーサルで、メンバーたちが切磋琢磨する姿が映し出されていた。ライブを成功させるには、さらにメンバー同士の絆を深める必要がある。これまで胸の内に秘めていた本音を明かすメンバーたちの目には、涙が浮かんでいたーー。

 3月29日に放送される『Girls² ~9人のキセキ~』の後編では、彼女たちのどんな素顔が明かされるのか。Girls²はいま、次世代を担うガールズ・パフォーマンスグループとして大きな壁を乗り越えようとしている。(松田広宣)

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む