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森田ひかる、山﨑天、小池美波……櫻坂46、「Nobody’s fault」注目ポイントは? テレビパフォーマンスの見どころ解説

リアルサウンド

20/12/23(水) 6:00

 櫻坂46が12月25日夜放送の『ミュージックステーション ウルトラSUPER LIVE 2020』(テレビ朝日系)に出演する。披露曲は今月9日に発売された1stシングル曲「Nobody’s fault」。この曲の特徴は、パワフルなサウンドと歌詞のメッセージ性の強さである。そのためメンバーたちは随所でカメラに向かって鋭い目つきをしてみたり、不敵に笑ってみたりする。同曲はこれまでも『ベストアーティスト2020』(日本テレビ系)や『2020 FNS歌謡祭 第2夜』(フジテレビ系)をはじめとした音楽番組でパフォーマンスされてきたが、回を重ねるごとにダンスや表情がブラッシュアップされているため、今回の放送にも期待したいところ。そこで本楽曲における注目ポイントを改めておさらいしておこう。

 まず、テレビバージョンの短いイントロでは、センターの森田ひかるを中心に集まる全員が、胸のあたりで合わせた両手を高く上げながらステージ両側に広がっていく。この両腕を上げる振りは、センターを含めた前列のメンバーから順に波打つように行われるため、しっかり揃えば左右対称となり、引きのカメラに非常に見栄えの美しいフォーメーションの変化が展開される。そして、そのすぐ後にセンター森田が1回転ターン+右手人差し指を突き上げ、いよいよAメロ突入。これが開始すぐにやってくる最初の見せ場だ。

 Aメロは森田のソロ。ここでは森田の表情に注目したい。上から見下ろすようにして見せる「甘いわ、あなた」的な微笑みと、さらに噛み付くような表情が攻撃的な歌詞を強調する。日によって森田の表情は違うが、初披露時から比べて徐々に切れ味鋭くなっているように思う。ただし、〈Blue〉の後に左手を顎に添える振りには女性らしい可愛らしさもあり、一概に力強さだけが表現されているわけではない。特に初披露の際にはこの瞬間に見せた笑顔が、後の櫻坂46の方向性を予感させる良いアクセントになっていたと感じる。

 次のBメロからは他のメンバーの見せ場だ。ここではカメラが前列や中列のメンバーにフォーカスする。ダンスは緩急がついていて、ゆったりとしたなめらかな腕の動きが後半では直線的な激しいものに変化。サビへ向かって熱を帯びていく。その中で山﨑の表情に注目だ。ここ最近表現力に磨きのかかっている彼女は、ここでカメラを流し目で見つめながらほんの少しだけ笑みを覗かせる。その表情が毎回絶妙で、彼女がこの瞬間にどんな表情をするのか注目しているファンも多い。

 そして全員歌唱のサビ(Cメロ)へ。ここはひとつひとつの動きを確認したい。スカートを大きく左右に揺らしたり、片目を隠しながら客席側を指差す仕草など、キャッチーな振りがふんだんに盛り込まれている。誘っているかと思えば、突き放してみたり、相手をもてあそぶようなSっ気のあるダンスが魅力だ。ここは如何に堂々とやり切れるかがポイントだろう。

 続いて流れるようにやってくるDメロでは、フォーメーションがダイナミックに展開する。踊りも統一されていない箇所と、全員が同じ動きをする箇所とが混在していて、ステージ上にイントロ以来の大きな動きが現れるのがここだ。注目は裏センターとも言うべき小池美波。ちょうど〈一本の木〉を表現するかのように彼女だけが右手を掲げる場面は、グループダンスならではの”奥行き”が感じられる振り付け。列の交代も起きるため、前後のメンバー間の移動もめまぐるしい。ここはステージ上の躍動感を楽しみたい。楽曲的にもここは雲間に光が差し込むようなワクワク感がある。センター森田越しに小池の鋭い表情をカメラが捉えると画面に漂う緊張感。その後、間もなくやってくるのがこの曲一番の見せ所だ。スカートを片手で掴んでマントのように使い前進、そして森田のジャンプ&シャウト!(ロングバージョンだと2回転ターンからジャンプする!)

 最後はラストサビ。全体的にこの曲における藤吉夏鈴は目を見張るものがあるが、ここでの彼女の気合の入り方は特筆すべきものがある。シャウト後に屈んだ状態からサビの激しいダンスへ立て直す瞬間の奮い立つような鬼気迫る雰囲気や、自らを鼓舞するような気迫が体全体から伝わるのだ。もちろん森田のソロダンスも素晴らしい。髪をかき分ける仕草の迫力は、目力に定評のある彼女だからこそ出せるものだろう。いつも穏やかな田村保乃が感情露わに踊る姿もいい。1期生の渡邉理佐や小林由依に至っては圧巻の表現力だ。

 このように様々な見どころのある本曲。記事に挙げた以外にもまだまだ魅力が詰まっているので、ぜひ放送を見てそれぞれの”推しポイント”を見つけてもらいたい。

■荻原 梓
J-POPメインの音楽系フリーライター。クイックジャパン・リアルサウンド・ライブドアニュース・オトトイ・ケティックなどで記事を執筆。
Twitter(@az_ogi)

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