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TOKYOてふてふ、初ワンマンで荒天の渋谷を舞う

ナタリー

21/3/20(土) 16:50

TOKYOてふてふ(撮影:関上貴也)

TOKYOてふてふが3月13日に東京・Veats Shibuyaにて初のワンマンライブ「虚歪」を開催した。

TOKYOてふてふは昨年12月に活動をスタートさせた6人組グループ。本公演は彼女たちにとって初めての長尺ライブであり、未発表の楽曲を含めて計12曲を披露し、グループの個性をオーディエンスに見せつけた。

TOKYOてふてふに楽曲提供をするEisei(G)や小室響(Dr / ete)らによるバックバンドが定位置に付くとそれに続いてメンバーがステージに登場し、デビュー曲「innocence soar」でライブをスタートさせた。彼女たちが動きをそろえてクラップを促すダンスを踊ると、客席からは手拍子の音が鳴り、会場内は早くも一体感に包まれる。2曲目「phantom pain」からはライブで初披露となる楽曲が続く。オーディエンスに手を動かすように先導しながらステージ上で華やかなダンスを繰り広げた「phantom pain」、メンバー1人ひとりのポエトリーリーディングで曲が進行する「blind paranoid faith」など、彼女たちはすでにリリースしている楽曲では見せてこなかったテイストの曲を次々と披露していった。

5曲歌い終えたところでリーダーの楪おうひが「翔び堕ちル、夢と現実の狭間ノ街並みト」とグループのコンセプトをつぶやくと、メンバー全員が声を合わせて「TOKYOてふてふです」と自己紹介。セツナウイネが1人ステージ後方に立つと「TOKYOてふてふには、かわいいところもあるんですよ」と呼びかけ、ミドルテンポのポップなナンバー「rainy milk」を歌い始める。6人はメンバー同士が手をつないで輪を作るペアダンスを繰り広げ、会場内は温かい雰囲気に。次の曲「merry-go-round」からはハードなロックサウンドが続き、会場内は再び熱を帯びていく。本編最後のナンバー「from lost」では、ここまで笑顔でパフォーマンスをし続けてきた十叶のんのが感極まって目に涙を浮かべるひと幕も。その表情を見た神狩こはく世會が十叶に寄り添い、メンバー同士が支え合いながら歌を届け、ライブ本編の幕を閉じた。

アンコールに応えてすぐステージに戻ってきた彼女たちは、この日初のMCを展開。ライブ当日は東京都内に竜巻警報が発令されており、おうひは荒天の中会場に集まってくれたオーディエンスを歓迎し、「こんなにたくさんの方が集まってくれてうれしいです」と、感謝の気持ちを伝えた。さらにアンコールではTOKYOてふてふが4月28日に1stフルアルバム「impure」をリリースすること、また5月3日より全国ツアー「TOKYOてふてふ ONEMAN TOUR ephemeral tour」を開催することを発表。十叶はツアーの初日公演と最終公演が再び渋谷で開催されることに触れ、「パワーアップして渋谷に帰ってくる」とファンたちと約束を交わした。最後に彼女たちは2ndシングルとしてリリースした「double」をパフォーマンス。計12曲を歌い終えた6人は手をつないで「ありがとうございました」と一礼。オーディエンスに笑顔を見せながら手を振り、ステージをあとにした。

TOKYOてふてふ「1stONEMAN LIVE~虚歪~」2021年3月13日 Veats Shibuya セットリスト

01. innocence soar
02. phantom pain
03. blind paranoid faith
04. for something
05. cry more again
06. rainy milk
07. merry-go-round
08. cross
09. tokyo tragedy
10. from lost
<アンコール>
11. effect pain spiral
12. double

※eteの「e」はアキュートアクセント付きが正式表記。

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