ONE N’ ONLY、いよいよ迎えたターニングポイントを語る「既存の枠にとらわれない」
19/10/12(土) 12:00
スターダストプロモーション所属のダンス&ボーカルユニット・ONE N’ ONLY(ワンエンオンリー)の勢いが止まらない。2018年11月にCDデビューして以来、無国籍なサウンドメイクとスタイリッシュなビジュアルを武器に急速にファン層を広げ、早くも2ndシングル『Dark Knight』でオリコンウィークリーランキングとBillboard JAPAN Hot 100のトップに。人気は海外にも飛び火し、YouTubeでMVや関連動画を公開するたびに世界各国から絶賛のメッセージが続々と届く。
そんな彼らが2019年10月16日、3枚目のシングル『Category / My Love』をリリースする。さらにパワフルかつワイルドになったONE N’ ONLYを堪能できる「Category」と、ロマンチシズムあふれるメロウな「My Love」。新たな一面を見せる初の両A面シングルによってグループの運命はどう変わっていくのか。2度目の東名阪Zeppツアーを準備中のメンバー(EIKU、TETTA、REI、HAYATO、KENSHIN、KOHKI、NAOYA)に現在の心境を聞いた。(まつもとたくお)
どんなときでも100%を出せるように試行錯誤している(REI)
ーー前作の『Dark Knight』は大ヒットを記録しました。手応えはいかがでしょうか?
HAYATO:とにかくファンのみんなには感謝したいです。主要チャートで1位を獲ったことは僕たちの自信になったし、「もっとがんばれる」という前向きな気持ちも生まれました。
ーーHAYATOさんは「このままじゃ終われない」といった感じの発言をよくしていますよね。
HAYATO:はい。3枚目のシングルでさらにステップアップできればと思っています。次も絶対1位を獲りたいですね。
ーー2019年6月16日に東京・マイナビBLITZ⾚坂で開催した単独ライブを観ましたが、無駄のない流れで充実した内容でした。
TETTA:満足はしていないですけど、練習でやってきたことはしっかり出せた感じはありますね。今までのコンサートになかった演出もあって、特に気合が入った公演でした。
ーー個人的にいちばん良かったのはオープニングナンバーの「Sexy Beach Party Yes!!」。HAYATOさんがシャウトすると重低音のビートが鳴り響くサビがライブにぴったりでした。本当にパーティーのような盛り上がりになりましたよね。
TETTA:長いイントロに続いてはじまるあのバージョンは先日のツアーで初めて取り入れました。僕たちもリハーサルをやっているときからカッコよくて鳥肌が立ったくらいです。
ーーあの公演を通じて7人のメンバーの一体感を十分にアピールできたのではないでしょうか?
KOHKI:最近一緒にいる時間が増えたからなのか、気付いたら同じことをしていたり、考え方が同じだったりすることが多くて、それがいろいろな面でプラスになっていると思います。ダンスに限って言うとHAYATOに全員が合わせていく感じかな? やはりHAYATOがいちばんカッコいい……ということになってるんで。
全員:(爆笑)。
ーー本番に向けてかなり努力したと思いますが、ステージ上ではリラックスしていたように見えました。公演終了直後に疲れた様子を見せなかったのも印象的でした。
TETTA:ライブを終えた後の達成感がとても気持ちがいいんです。だから疲れたということはなくて、むしろ楽しくて仕方がないです。
REI:いつも200%出し切って100%にするみたいな感じでやっています。どんなときでも自分の100%を出せるように試行錯誤しているというか……。たぶん、他のメンバーもそうだと思います。
ーーまもなくリリースされるシングル『Category / My Love』は初の両A面ですね。
EIKU:「Category」という曲は、目に見えるものだけで勝手に判断してしまう世の中に対する警告というか、僕たちの心の叫びを歌った曲なんです。血液型だけでその人を分析してしまうような、そんなことに縛られることなく自由に表現したいという願いを込めています。
ーーちなみにONE N’ ONLYはB型が4人もいてO型がひとりもいないというめずらしいグループですよね。
KOHKI:この歌詞ではカテゴライズされることが嫌いだと怒り気味に言ってますけど(笑)、実際は血液型別の行動や性格を「なるほど」と思うときがありますね。
ーー集団行動が苦手って言われますよね、B型って。
HAYATO:本当にそう思う(笑)。
TETTA:おまえAB型だろ?
HAYATO: AB型はAが入ってるのでそういう傾向はないから。
TETTA:いつの間にかカテゴリーにしばられちゃってるじゃん(笑)。
ーーNAOYAさんだけA型ですね。A型は他の人よりも協調性がありそうです。
NAOYA:あるのかないのかわからないですけれども、このグループに入ってから変わりました。僕はどっちかっていうとB型タイプで……。
TETTA:というと、真面目タイプ?(笑)。
NAOYA:まあ、なんて言うんですかね、まず人の話を聞かない(笑)。さらに僕の場合、オンとオフの切り替えが遅いタイプだったんですが、ONE N’ ONLYのメンバーになってから、「しっかりしないといけないな」と思うようになったんです。
TETTA:反面教師ということ? だったら、俺がおまえの殻を壊してやったと言っても過言ではないな(笑)。
ーー「Category」の聴きどころは他にもありますか?
KOHKI:この曲はHAYATOの「定義とは何」というフレーズから入るんですけれども、HAYATOの声は曲のはじまりにふさわしいというか、声量があってよく響くせいか、心の柵を壊して入っていくようです。そのあたりを僕らのダンスとともに感じて楽しんでいただけたら嬉しいですね。
ーー今までの曲よりも言葉のひとつひとつが強いので、負けないように振り付けも激しくしているような感じですね。ダンスで「ここを見て欲しい」というところはありますか?
HAYATO:ダンスでは「力強さ」を意識しました。サビはカテゴリーをぶち壊すことを表現して、AメロとBメロでは歌詞の意味やイメージが聴き手に届くような踊りを心がけました。ONE N’ ONLYは日本語だけど英語のような曲が多いので、ダンスを通して歌詞の内容をわかりやすく伝えることが大切なんです。
ーー「Category」のMVは先日(8月23日)に公開されました。横浜のコンテナがたくさんある場所で撮影したそうですが、大変でしたか?
TETTA:8月のすごく暑い日に1日かけて撮影したんです。たしか、34~5度くらい。
HAYATO:暑すぎてやばかったです(笑)。
ーー「Category」のMVも海外の人の反応が熱いですね。
EIKU:言葉が理解できなくても、絵文字でこう言ってるんだなっていうのが、なんとなくわかったりすることもあって嬉しいです。あと、僕たちのMVを観た外国の人のリアクション動画を発見して「ああ、海外の人たちにもちゃんと観てもらえてるんだ」と実感しました。「もっとがんばろう」という気持ちになります。
ーーHAYATOさん、「最初のラップの人、才能ありすぎる」って書かれてましたね。
HAYATO:ありがとうございます。
全員:HAYATO、ニヤニヤが止まらないじゃん(笑)。
ーーでも喜びが控えめですね。
HAYATO:常に「まだまだです」というスタンスでいたいんです(笑)。
ーーこれだけ映像作品がそろってくると、そろそろYouTubeのONE N’ ONLY専門サイトが欲しくなってきますね。
TETTA:もしかするとEBiSSH TVがONE N’ ONLY TVになるのか、それともTETTA TVになるのか……。
REI:TETTA TVは絶対にないな(笑)。
次のツアーはONE N’ ONLYの曲だけで構成する(TETTA)
ーーもうひとつのA面曲「My Love」についても聴きどころを教えていただけますか?
TETTA:「Category」と真逆ですよね。「Category」では「運命なんかない」って言ってるのに、この曲では「運命がある」って言ってるんですから(笑)。男女がだんだんお互いの魅力に気付いていって、いつの間にか「時を止めて一緒にいたい」という気持ちになるほどの関係になっていく……。こんな出会い、なかなかないですよね。
NAOYA:運命の恋ですよね。
ーー今までのONE N’ ONLYの曲とはまったく違うサウンドカラーだと思いました。
TETTA:EBiSSHの曲に近いかもしれません。逆に僕はこういうタイプの曲を歌ってきたので、親しみやすかったです。
ーーシングル『Category / My Love』は3種類のバージョンで発売されます。それぞれに異なるカップリング曲が収録されていますね。
HAYATO:TYPE-Aに収められている「LA DI DA」ですが、見栄を張っていたり、気取ってたり、キザな態度という意味があります。そしてサウンドとダンスに中近東的なエッセンスを取り入れているのがセールスポイントになっています。
EIKU:TYPE-Bの「HOLIDAY」はトライバルハウス風のサウンドが心地良いです。歌詞は空想の世界っていう感じですよね。そしてTYPE-Cの「Don’t worry」は大切な愛を手放してしまった人をテーマにした切ない歌。失恋と言ったらいいのか、愛を失ったときに気付く気持ち、どんなところにいても君をずっと思い続けてるよっていうことを歌った曲です。
ーー今回もJUNEさんがメインで作詞・作曲を担当しています。みなさんの個性をしっかり引き出しているし、相性もばっちりだと思いました。
全員:JUNEさんが提供してくれる曲はどれも大好きです!
REI:ONE N’ ONLY のために、EBiSSHのときに書いてくれた曲とは違ったタイプの曲を用意してくれるんです。音の引き出しが多い方で尊敬しています。
ーーみなさんと直接やりとりすることはあるのでしょうか?
REI:はい。レコーディングのときはもちろん、ライブに来てくださったときによく話しています。
TETTA:レコーディングではJUNEさんが思い描いた世界観に自分たちが入っていくような姿勢で臨んでいますね。ときには「ここはこういう感じじゃなくて、もっとこっち寄りにして」という風にアドバイスをもらうこともあります。
ーー3rdシングルのリリースを記念して全国フリーライブツアーがはじまっています。初日のステージをYouTubeで観ましたが、TETTAさんは「いつものオレらしくない」と言うほど緊張していましたね。
TETTA:ツアーが終わってから1カ月ほど空いたからなんです。一度休みになるとライブのときのテンションというか、感覚を取り戻すのが大変で、久しぶりに行うイベントの一発目っていつも緊張するんですよ。
ーーとはいえ、普段のライブと違ってファンの方々と近いところで会えるので気分はだいぶ違うのではないでしょうか?
TETTA:接し方を変えていることは特にないんですが、フリーライブに限って言えば、「歩いている人も是非聴いて!」とか「そこのお店の中にいる人、来てください!」みたいな呼びかけは意識的にやっていますね。僕たちのことを知らない人に来てほしいというのが目標のひとつですから。でも俺がしゃべるとみんな逃げて行っちゃうよね。
KOHKI:歌っているときは観てくれるんだけど、しゃべりだすとどこかへ行っちゃうよね。
TETTA:俺のMC要らないんじゃないか? みたいなね(笑)。
ーー11月には東名阪Zeppツアーがあります。まだ準備中だとは思いますが、こんな内容にしたいという抱負はありますか?
KOHKI:とりあえず今は、目の前に用意されたものをしっかりやって、自分たちの実力を100%発揮できるほど十分な仕上がりになったら、自分の意見を言おうと思っています。
TETTA:次のツアーはONE N’ ONLYの曲だけで構成する予定です。そういった意味で初のワンマンと言えそうです。
KENSHIN:ONE N’ ONLYの曲だけでライブをやるというのは感慨深いですね。今まではさとり少年団(SBC)とEBiSSHの曲もやっていましたから。
ーー今回のインタビューで強く感じたのは「もっと上を目指したい」というみなさんの前向きな気持ちです。ONE N’ ONLYの目指すところ、最終到達点はどこなのでしょうか?
HAYATO:ワールドツアーかな?
KENSHIN:世界征服……。
KOHKI:今はその途中ということで(笑)。
NAOYA:ソロでもグループでもカリスマ。
EIKU:同感です。どんなときでもカリスマでいたいですね。
ーー最後にファンの方へのメッセージをお願いします。
HAYATO:3rdシングルは僕たちにとって勝負の曲というか、ターニングポイントになる曲だと思っています。「Category」の歌詞には“ONE N’ ONLYの時代を作る”というメッセージが込められているんです。これがONE N’ ONLYだ、既存の枠にとらわれないグループだっていうのをアピールした曲なので、全力で活動をしたいと思っています。ファンのみなさん、引き続き応援をよろしくお願いします!
(取材・文=まつもとたくお/写真=池村隆司)
■リリース情報
『Category / My Love』
発売:2019年10月16日(水)
《TYPE-A》¥1,091(税抜)
1 Category
2 My Love
3 LA DI DA
《TYPE-B》¥1,091(税抜)
1 Category
2 My Love
3 HOLIDAY
《TYPE-C》¥1,091(税抜)
1 Category
2 My Love
3 Don’t worry
■ライブ情報
『ONE N’ ONLY〜EBiSSH×SBC〜 Zepp Tour 2019』
11月3日(日)大阪 Zepp Osaka Bayside
11月4日(月・祝)愛知 Zepp Nagoya
11月24日(日)東京 Zepp DiverCity
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