東京・小平市に1978年に設立された「ゆうやけ子どもクラブ」。学校の放課後に障害を持った小学生から高校生までの子どもたちの居場所として誕生した。そんな放課後クラブの活動を２年にわたって撮影した井手洋子監督のドキュメンタリーだ。その全容を映像で収めようとすると焦点が曖昧になってなかなか難しいと思われるが、前半は歳月を追って子どもたちや指導員たちの活動を描いていくが、後半は積木遊びで電車ごっこをするヒカリ君、水風船で遊ぶガク君など幾人かの子どもたちに焦点を絞ってまとめ、それを通してクラブの全体像をわかりやすく描いている。親御さんたちや指導員たちの苦労は並大抵のものではないが、子どもたちの生き生きした表情や姿に気持ちが安らいで好感が持てる。