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“すぐそこにある危機”を描く映画『AI崩壊』が公開中

ぴあ

20/2/1(土) 0:00

『AI崩壊』 (C)2019映画「AI崩壊」製作委員会

大沢たかお主演、入江悠監督の大作映画『AI崩壊』が公開されている。人気小説やコミックの映画化が続く日本映画界にあって本作は完全オリジナル脚本で描くサスペンス大作。扱うのは、人工知能(AI)の暴走だ。

映画の舞台は近未来。大沢演じる桐生浩介は、医療AI“のぞみ”の開発に成功するが、愛する妻を病から救うことができずに娘と共に日本を去る。その後“のぞみ”は社会に普及し、人々の生活に欠かせない存在になった。結果として日本を救う英雄になった桐生は表彰を受けるために愛娘と日本に帰国するが、AI“のぞみ”が暴走をはじめる。

のぞみは人間の“生きる価値”を数値化し、合理的に判断して選別を開始。のぞみを開発した桐生はテロリストと断定されてしまうが、彼は愛する娘を救うため、自らの無実を証明するため、そしてAIの暴走を止めるために逃亡しながら奔走する。

無実の罪で逃亡する主人公、あらゆる場所に張り巡らされた監視カメラや行動データを瞬時に解析する人工知能との戦い、そして主人公の愛する娘への、亡き妻への想い。本作は壮大なアクションだけでなく、サスペンス、人間ドラマ、未来社会への考察を盛り込んだ見どころの多い作品になった。

大沢は必死に逃亡する主人公を身体を酷使したアクションを交えて演じ、賀来賢人、岩田剛典らがドラマを盛り上げる。また、三浦友和と広瀬アリスのコンビがハイテク事件を“カン”と“経験”で追うアナログ刑事に扮し、ドラマに絶妙なアクセントをもたらしている。

入江監督は本作を創作するにあたって長い時間をかけて人工知能についてもリサーチしたようで、私たちのすぐそこにある未来社会を丹念に描写。ド派手なアクションよりも、気が付けば身近な存在になりつつあるAIについてのシーンに妙にドキドキしたり、不安を感じる観客もいるのではないだろうか。

『AI崩壊』本編映像



『AI崩壊』
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