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KAT-TUN、ジャニーズWEST……SNS活用したDVD視聴&鑑賞会が新たなトレンドに メンバーが呼びかけるファンとのつながり

リアルサウンド

20/4/12(日) 6:00

 新型コロナウイルス感染拡大予防のための緊急事態宣言発令に伴い、5月6日までの主催公演中止を宣言したジャニーズ事務所(4月11日現在)。複数のコンサートや舞台の中止が続いている。

 そんななか、ジャニーズのアイドルたちはエンターテインメントの力、ジャニーズ事務所の底力を見せつけている。彼らは「外出を自粛しよう」ではなく「家にいよう、一緒に時間を過ごそう」と呼びかける。アイドルとファン、新たな関係性が生まれつつある。

(関連:なにわ男子から嵐まで……ジャニーズ、異例のYouTubeライブ配信で世界に届けたエンタメの力

 ことの発端は4月8日。KAT-TUNの中丸雄一が、ジャニーズ事務所公式の有料モバイルサイト「Johnny’s web」内「中丸のページ」にて、新作Blu-ray&DVD『KAT-TUN LIVE TOUR 2019 IGNITE』の同時再生企画を提案。コロナ禍で手に入らないファンがいることも視野に入れ、ファンが慌てて買い走らないよう「いまある作品を鑑賞しましょう」と配慮した上での優しい「お誘い」だった。

 さらにKAT-TUNを「お気に入りアーティスト」に登録しているファンには、中丸から「お誘い」メールが届くというサプライズも。末尾には、暗号のように示された「#KATTUN大視聴会」の文字が記されていた。

 中丸とファンが秘密の約束を交わした「4月10日15時」に同時視聴がスタートすると「#KATTUN大視聴会」は瞬く間にトレンド入り。それぞれが、昨年のアツい夏を思い出し、盛り上がった。

 先日、ジャニーズ公式YouTubeチャンネルで公開された「Johnny’s World Happy LIVE with YOU」では、貫禄あるパフォーマンスと迫力あるステージングを見せつけた一方、うがい・手洗いの必要性をコミカルに強調し、話題になったKAT-TUN。

 これまでファンしか知らなかった一面……「治安の悪い」カッコよさを徹底的に貫いてきた彼らのギャップに、堕ちた人も少なくない。「ライブめっちゃ楽しそう……」と、今後は“KAT-TUN YouTubeライブ新規”続出の可能性大だ。

 中丸は、翌10日にWebを更新し、次回は4月19日18時に大視聴会を行うとアナウンス。「次の予定」がある幸せをかみしめて、毎日を頑張れそうだ。

 また4月9日には、コンサートツアー『W trouble』の開催が見送りとなったジャニーズWESTの最年長メンバー・中間淳太が、Johnny’s web内「じゅんだいありー」にて『ジャニーズWEST LIVE TOUR 2019 WESTV!』の同時視聴を提案。文末に記された「#中間と一緒にWESTV鑑賞会」は、あっという間にSNS上で拡散され、トレンド入りした。

 サラッとデートに誘うかのような文句でファンに呼びかけ、さらにはリアルタイムで裏話を更新していくという中間。ファンが歓喜しないはずはない。

 前日には「楽しみで眠れない」といった、胸がときめく更新も。さらに同企画には、メンバーの小瀧望、神山智洋も「勝手に」参加を決め、ファンを喜ばせた。中間は、Webのシステム上どうしても生じてしまうタイムラグについてファンにことわりを入れた上で、同時再生中、数回に渡ってwebを更新。裏話や、中間自身の感想をファンに語りかけた。

 365日分の1日、24時間のうちの数時間……「自担と同じ時間を過ごせること」がどれほど尊い奇跡かを、この機会に改めて感じた人も多いだろう。たとえ場所は離れていても、時間をともにし心をひとつにする喜びを、彼らは教えてくれた。

 実はジャニーズアイドルがファンに同時視聴を呼びかけるのは今回が初めてではない。昨年、関ジャニ∞・大倉忠義が「シングル『友よ』のセブンイレブン盤特典映像「ぼちぼち大切な夜」を観よう」と、Webページを通してファンに呼びかけた。

 『友よ』は、関ジャニ∞が5人体制となって初めてのシングル。エイター(グループファン)はもちろん他グループのファンも一丸となって彼らを応援するべく、フラゲ日からTwitterのトレンドを盛り上げた。その流れを受けての、大倉の提案だった。

 同日・同時刻に自担と同じ映像を観るという貴重な体験に、ファンは歓喜。「#ぼち夜鑑賞会」はトレンド入りし、笑いあり涙ありの夜を共有した。

 なかには、呼びかけがなくとも自発的に同時視聴やエアライブを開催し、自宅にいながらも楽しんでいるジャニーズファンの姿も。Kis-My-Ft2のファンは、本来であればドームツアー初日であった4月9日に「#エアToy2」を通じて時間を共有し、架空セットリストや妄想MCでタイムラインをにぎわせた。後半にはもはや大喜利大会になりつつも、キスマイに会えない寂しさを胸にしまい、ファン同士めいっぱいに楽しんだ。ポジティブな力が溢れたハッシュタグだった。

 そんなファンの姿を見て、本人たちが愛おしく思わないはずがない。翌日には、宮田俊哉や北山宏光らがWebページで反応。ファンとタレントとの新しい関係性を見せつけた。

 先の見えない混沌とした世の中。不安と隣り合わせの日々、エンタメや娯楽の楽しみも奪われた。けれどほんの少しの工夫で、こんなにも楽しい時間を創ることができるのだと、ジャニーズアイドルの呼びかけやファンの行動に気付かされることも多い。

 自担がどう過ごしているか、体調は変わりないか……。そんなファンの心配を払底してくれる日々のWeb更新と、嬉しい提案。新しい時代のファンサービス、新しい「つながり」の可能性を感じさせた。

 楽しいことを見つける、楽しめるというのはもはや才能だ。ジャニーズアイドルがいついかなるときも「ファンを楽しませること」を最優先に考え、自発的に活動するのは、間違いなくジャニー喜多川の教えが生きている証。

 我々ファンも、自担に会えない悲しみをどうにかポジティブに楽しみ、踏ん張っている。いつか会える日が来る、いつかまた楽しい時間を過ごせると信じているから、頑張れる。そう信じさせてくれる「ジャニーイズム」はやはり偉大で、永遠だ。(新 亜希子)

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