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“同時デビュー”のSixTONESとSnow Man、躍進支えるオリジナル曲の特徴 それぞれのサウンドから分析

リアルサウンド

19/11/21(木) 6:00

 2020年1月22日にジャニーズ史上初、2組同時デビューが決まり話題となっているSnow ManとSixTONES。SixTONESに関してはX JAPANのYOSHIKIがデビューシングルのプロデュースを手がけることが発表され、注目を集めている。YOSHIKIは「『SixTONES』が海外でのJ-POPのイメージを一新させる可能性を秘めたグループだと確信した」とコメントしており、新たなJ-POP、アイドルのイメージの確立にSixTONESが貢献することが期待される。またSnow Manのデビュー曲がどうなるのかも楽しみだ。そこで、今回はその2組のデビュー決定までの躍進を支えてきたオリジナル曲について分析していきたい。

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■Snow Manの楽曲はJ-POP×K-POP?

 『TOKYO GIRLS COLLECTION 2019 AUTUMN/WINTER』の公式テーマソングに抜擢されたSnow Man「Party!Party!Party!」は、電子音的な音楽や加工のかかった歌声でディスコの風潮を演出し、初めて聴く人もノリやすい。同楽曲は持ち合わせる雰囲気からKAT-TUNやKis-My-Ft2のようなクール系のジャニーズソングという見方もできるが、その構成は独特である。Bメロの歌唱パートは難しいハイトーンの声を要し、この楽曲の聞きどころだ。サビの全員歌唱による盛り上がりの前に据えられたBメロの華麗なメロディラインが、最先端を感じさせる一曲である。

 4人のメンバーが主演を務めたドラマ『簡単なお仕事です。に応募してみた』(日本テレビ系)の主題歌に起用された「Make It Hot」は現在のSnow Manの代表曲といっても過言ではない。9人体制となってからの初のオリジナル曲であり、挑戦的なムードを漂わせる。この世界観を生み出す要素の一つは、イントロで特に印象的なストリングスの音だろう。マイナー調のコードやリズミカルなビートと対極に位置するクラシカルなサウンドが相互に交わることで化学反応を起こし、新たなスピード感を生み出している。曲の展開も早く、グループとしての勢いも後押しするダイナミックな一曲だ。

 「Lock on!」はエレキギターの音が印象的な爽やかな楽曲であるが、Snow Manの新たな一面を見せた一曲でもある。新メンバーの加入でグループの体制が変わった結果、さらに様々なジャンルの楽曲を披露するようになり、パフォーマンスの振り幅を広げた。昨今では地上波バラエティ番組にも多数出演し、次世代ジャニーズとの呼び声の高い一方で、楽曲的にもこれまでにないほどのジャンルの豊富さを持つことを期待させる。

 Snow Manは中国のSNS・Weiboで公式アカウントを開設し、メンバーの活動などを日々更新している。中国進出もそう遠い未来ではないのではないだろうか。Snow Manの楽曲は、K-POPとJ-POPが融合した現在の中国アイドルの楽曲に近い雰囲気を持っている。また、長身のメンバーが繰り出すダンスの激しさと9人という人数の多さで繰り広げるフォーメーションは従来のジャニーズにはない魅力がある。パフォーマンスに対するストイックさや職人気質がジャニーズに新たな風を吹かせるのは間違いない。

■オーラを生かした壮大な世界観が魅力のSixTONES

 SixTONESは2015年結成、今年で5年目を迎える。彼らのこれまでの活動で特筆したいものといえば、やはり「YouTubeアーティストプロモ」だろう。それを機に制作された「JAPONICA STYLE」は世界に向けてのアピールということもあり、かなり“和”のイメージが強い楽曲である。昨今の第3次韓流ブームに加え、最近は“中国メイク”も流行している日本だが、“日本の文化を世界に発信する”にあたって練られた楽曲は、和楽器サウンドであった。滝沢秀明が演出を務めてきた『滝沢歌舞伎』シリーズを始めジャニーズが日本の文化を重んじたコンテンツはあったものの、同楽曲のように和のサウンドとSixTONES本来の力強いダンスを組み合わせ、現代風にアレンジしたのは画期的であった。SixTONESはジェシーと京本大我のボーカルも特徴の一つであるが、この楽曲では特にそれぞれの個性が出ている。メンバーのソロパート歌唱の末にたどり着くサビでのユニゾンは、楽曲により厚みを生む重要なポイントとなっている。

 また、「Amazing!!!!!! 」はその「!」の数や、歌詞に彼らのグループ名が多く登場する点で、SixTONESとして拘り抜かれている1曲だ。ライブでも非常に盛り上がる楽曲であるが、ラップパートとサビを繰り返す構成は珍しく、コードも単調に感じるかもしれない。しかし、サビの分かりやすいメロディラインと〈We are SixTONES~〉という歌詞が圧倒的なスケール感を生み、またとない凄まじさを表現する。“SixTONES”というジャンルがそこに存在しているかのようだ。

 最近では、音楽番組『Love music』(フジテレビ系)に出演したSixTONES。披露した「RAM-PAM-PAM」はデビュー前とは思えない彼らのオーラとパフォーマンスの視覚的なインパクトが印象的だが、サウンド的にも今のSixTONESの魅力を引き出すのにぴったりな一曲であるだろう。Aメロ、Bメロでメンバーがソロで歌って徐々に盛り上げ、サビを重低音の響くサウンドでまとめているところが最高にクールだ。他のグループとの差別化を図る過程で、彼らの抜きん出たオーラを生かして壮大な世界観を作りあげたのはお見事である。

 現段階でも限りなく完成形に近いグループと思われがちだが、現在全国ツアー中で多くのファンを抱えるSixTONESはさらなる進化の余地が十分ある。「JAPONICA STYLE」で見せた姿はそれまでとは違った一面であったように、SixTONESの見せるクールさのバリエーションはこれからも増え続けるだろう。今後の世界進出にも向けた新しい日本のアイドル像の創造に期待したい。(momotoxic)

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