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いま、最高の一本に出会える

三浦大知、DA PUMP、荻野目洋子……ライジングDNAを受け継ぐフェアリーズへの期待

リアルサウンド

18/7/2(月) 8:00

 近年、確かな実力を誇るアーティストが、世の中に再評価される現象が続いている。日本のマイケル・ジャクソンとも絶賛される三浦大知、約3年半ぶりとなるニューシングル『U.S.A』で“いいねダンス“で話題を集めたDA PUMP、そしてデビュー30周年にしてバブリーダンスで再ブレイクを果たした荻野目洋子……中学校でダンスの授業が必修化され、テレビ番組やCMでもみんなで踊れるダンスを披露する場面が増えている。そんなダンスブームにおいて、誰もが認めざるを得ない圧倒的なスキルを持つアーティストに憧れを、そして誰もが真似したくなるキャッチーな振り付けに親しみやすさを抱き、改めてスポットライトが当たっているのかもしれない。

 彼らが所属しているのは、安室奈美恵、MAX、SPEED、w-indsなど輩出してきたライジングプロダクション。時代の“気分“を掴み、アーティストの才能と努力を昇華させる音楽とダンスで音楽シーンを彩ってきた。そのライジングの次世代を担う歌姫たちが、今まさに成熟しつつある。それが、井上理香子、野元空、伊藤萌々香、林田真尋、下村実生の5人組グループ・フェアリーズだ。

 フェアリーズの結成は2011年。かつては“妖精のようにかわいい“と名付けられた少女たちも、19〜22歳になった。ハイヒールを履きこなし、パワフルでクールなキレのあるダンスを踊る。女の子たちが憧れるカッコいい女子“ガールクラッシュ“なグループへと成長を遂げた。

 とにもかくにも6月20日にリリースされた2ndアルバム『JUKEBOX』を手にとり、MVを見てほしい。リード曲の「Bangin’」から、彼女たちの実力を見せつけられる。両手を高く掲げて〈Bangin’!〉と歌いながら、角度まで揃えてステップを踏む彼女たちの表情には積み上げてきたものへの自信がみなぎる。ふと見せる勝ち気な眼差しにも、大人の女性らしい色気が漂う。また、ハットを操りクールで雰囲気の「Fashionable」から、優しく前向きな気持ちにさせてくれるバラード「ALIVE」と、アルバムに収録された新曲3曲を見ただけでも、その表現力の幅広さにも驚かされるのだ。

フェアリーズ(Fairies) / 【PV】Bangin’
フェアリーズ(Fairies) / 【PV】Fashionable
フェアリーズ(Fairies) / 【PV】ALIVE

 先日、東京ドームシティホールで最終公演を行なったライブツアーも、もはやこの規模の会場では収まらないオーラを放っていた。オープニングからピンヒールで登場し、ほとんどの曲をハイヒールで踊る。一度でもハイヒールを履いたことがあれば、その過酷さは容易に想像できるだろう。そのフィジカルの強さには改めて惚れ惚れする。そしてアンコールでは、先輩であるDA PUMPの“いいねダンス“も披露。ライジングDNAが受け継がれているのを印象づけた。

 可憐な彼女たちからは想像を超える豊かな声量にも、心を鷲掴みにされる。伸びやかな高音シャウト、力強い低音ラップパート、息の合ったハーモニーも聴き応え十分。MCでは、メンバー同士の気心知れたガールズトークに客席が混ざったような一体感が味わえて楽しい。野元が個性的な走りを披露すると、長年のファンからの「やべー!」とイジりが。すかさず野元は「あとで裏に来い(笑)」と返して笑いを誘うシーンも。観客との写真撮影では、「ズル休みとか、デートドタキャンとか、顔写せない人は自己責任で(顔を隠して)」と場を和ませるなど、ダンス、歌、そしてトークと、どのシーンを切り取っても抜群の安定感だ。

 「もっと大きなステージでライブをしてほしい」「もっと多くの人に知ってもらいたい」……フェアリーズのパフォーマンスを見た人は、きっとそんな風に思うはずだ。おそらく世間が、彼女たちを再評価するのも時間の問題。先輩たちがそうだったように、本物は見つかる。近い将来、彼女たちが日本を代表するディーヴァとなるのを、心待ちにしている。

(文=佐藤結衣)

■リリース情報
『JUKEBOX』
発売:2018年6月20日(水)
(CD+DVD)¥4,104(税込) 
(CD+Blu-ray)¥5,184(税込)
(CD)¥3,240(税込)

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