Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

武部聡志×本間昭光が語り合う、“作曲家・筒美京平”から受け継いだもの

リアルサウンド

21/3/24(水) 12:00

 トリビュートアルバム『筒美京平SONG BOOK』が3月24日にリリースされた。

 本作は筒美京平の傘寿(80歳)を記念し、本人の公認のもと制作が進められていたが、周知の通り、筒美は昨年10月に惜しまれながら逝去。その後、武部聡志を中心に、本間昭光、亀田誠治、松尾潔、小西康陽、西寺郷太というプロデューサー陣が集結し、12組のアーティストともに生み出されたのが本作『筒美京平SONG BOOK』だ。

 リアルサウンドでは、武部聡志、本間昭光にインタビュー。本作の制作を軸にしながら、日本の音楽文化を大きく発展させた不世出の作曲家、筒美京平の魅力について語り合ってもらった。(森朋之)

「(ポップスが)脈々と受け継がれながら、変化している」ということを示したい

——『筒美京平SONG BOOK』は、もともと筒美京平さんが80歳になることを記念して企画されたそうですね。

武部聡志(以下、武部):そうなんです。2020年5月28日が80歳の誕生日で、傘寿をお祝いするアルバムを作りたいという話が持ち上がって。2019年の秋に、僕と本間くん、松尾潔くんの3人で会ったのが最初ですね。

本間昭光(以下、本間):3人でミーティングしたんですよ。

武部:代々木上原のカフェでね(笑)。京平さんの作品はもちろん名曲だらけなんだけど、僕らがやるんだったら、普通のトリビュートとは違うものを作りたいという話をしたんです。そのときに考えていたのは、「第一線で活躍しているプロデューサーがアーティストと向き合って作る」ということで。最終的に僕、小西康陽さん、本間くん、松尾くん、亀田誠治くん、西寺郷太くんというラインナップが揃って、制作がスタートしました。

本間:トリビュートアルバムだけではなくて、それを記念したライブもやりたいですねという話もしていたんですが、その後、コロナ禍になってしまって。状況が大きく変わるなか、とても残念な知らせが届いて……。

武部:訃報がね。

本間:なのでトリビュートアルバムの制作が再開したときは、「天国の京平先生に届くといいな」という思いがあったんですよね。それは参加したプロデューサー、アーティストにも共通していたし、とても気持ちの入った、素晴らしいアルバムになりましたね。

武部:歌ってくれたアーティストも楽曲をリスペクトしていたし、「このアルバムに参加できてうれしい」と言ってくれて。全員の気持ちが込められた作品になりましたね、確かに。今ブレイク中の若いアーティストが参加してくれたことも、京平さんは喜んでくれていると思うんです。

本間:すごいラインナップですからね。それぞれに「私はこの曲が歌いたい」「僕はこの曲を担当したい」という強い思いがあったし、原曲に対するリスペクトだけではなく、その人の個性も詰まっていて。「こんなふうに変化させたら、京平先生が喜んでくれるんじゃないかな」と想像しながら作業している部分もありました。

——各プロデューサー、参加アーティストのセンスやアイデアをも反映されている、と。

武部:そうですね。京平さんは、歌謡曲に洋楽のエッセンスを取り入れて、日本の音楽に大きな変化をもたらした方ですが、よく「日本のポップスは僕の次の世代で完成すると思う」と言っていたんです。今のJ-POPシーンを早くから予見されていたし、だからこそ、ご自分より下の世代のアレンジャーを積極的にピックアップして、いろんなことを伝えてくれたんですよ。今回のアルバムでも、若いアーティストが京平さんの楽曲に解釈を加えて、新たに変化させていて。ポップスはそうやって変容するものだし、このアルバムを通して「脈々と受け継がれながら、変化している」ということを示したいという気持ちもありました。

——なるほど。武部さん、本間さんが共同でプロデュースした「木綿のハンカチーフ」(橋本愛)も、新たな解釈が加えられていて。ピアノと歌を中心にバラード調にアレンジするというアイデアは、どんなふうに生まれたんですか?

武部:まず、橋本さんがこの曲を歌っているデモを聴いたんですよ。レコード会社の担当者が、ピアノ1本で橋本さんが歌っているデモを密かに録っていて、それが素晴らしくて。この声、この表現力で「木綿のハンカチーフ」を蘇らせることはアルバムの柱の一つになるなと思いました。そのとき、僕と本間くんがたまたま同じスタジオで仕事をしていて、合間を縫って、「どういう形で完成させようか?」とディスカッションして。

本間:スタジオのロビーで、譜面を見ながらコードの確認をして、設計図を作って。基本的には、デモの雰囲気をなるべく活かしたい思っていました。武部さんがおっしゃったように、橋本さんの歌があまりにも良かったし、「こういう世界観で『木綿のハンカチーフ』を表現したテイクは、今までなかったな」と。

武部:原曲は“爽快感”“アップテンポ”というイメージだし、バラード的、アンビニエント的なアプローチをしたカバーはなかったんじゃないかな。あとは本間くんとデータをやり取りしながら作って。

本間:ジェイムス・ブレイクみたいなリズムだったり、新しい要素も入ってますね。「我々の世代も、こういうことをやるんだぞ」ということを示したくて(笑)。

——歌録りはどうでした?

武部:橋本さんも忙しい方なので、1日でオケ録り、歌録り、MV撮影から「THE FIRST TAKE」収録までやったんですよ。

本間:歌を録って、そのまま「THE FIRST TAKE」の撮影をして。それが良かったのかもしれないですね。

武部:そうだね。レコーディングのテンションのままで歌ってもらえたので。

——「THE FIRST TAKE」では武部さんご自身がピアノを演奏していました。橋本さんの様子はどうでしたか?

橋本愛 – 木綿のハンカチーフ / THE FIRST TAKE

武部:堂々としてましたね。「すごく緊張した」と言ってたけど、あのパフォーマンスができるのは大したものだなと。

本間:しかも一発勝負ですからね。僕も「THE FIRST TAKE」にお世話になったことがありますが(「鈴木雅之 – DADDY ! DADDY ! DO ! feat. 鈴木愛理 / THE FIRST TAKE」)が、ピアノ1本と歌はすごい緊張感だと思います。そのなかであれだけの歌が歌えるのは、本当にすごい。「泣いてるんじゃないか」と思うくらいの表現だったし、あの感じが出せる人はそうそういないなと。年齢もハマったんじゃないかな。彼女があと3歳若かったら、こういう表現にはならなかったかもしれないですね。

武部:そうだね。演じている部分もあると思うけど、彼女自身が熊本出身だし、架空のストーリーのなかにリアリティが垣間見えるというか。

——なるほど。確かにすごく生々しい歌ですよね。

武部:ええ。いちばん喜んでくれたのは、松本隆さんなんですよ。「45年前に書いたものをこの時代に蘇らせてくれてありがとう。京平さんもきっと喜んでくれてると思う」とメッセージをくれて。

本間:「木綿のハンカチーフ」は詞先ですしね。

武部:松本隆さんが書いた歌詞に対して、京平さんが一晩で曲を付けて。歌を作った本人にお墨付きをもらえたのは嬉しいし、やった甲斐があったなと。

(京平さんに)「あなたたち、なかなかやるじゃない」と言われたい

——生田絵梨花さんが歌う「卒業」についても聞かせてください。斉藤由貴さんが歌った原曲も、武部さんが編曲を担当。自分でアレンジした曲をリテイクするのはいかがでした?

武部:オリジナルのアレンジも僕だから、どう変えても文句は言わせないと思ってましたね。

本間:確かに(笑)。

武部:もちろんオリジナルの良さもわかってるし、京平さんからいただいたデモテープに潜んでいた美味しいフレーズもすべて知ってますからね。そのうえで亀田くんがまた違った角度から曲を捉えて、生田さんが素晴らしいパフォーマンスをしてくれて。僕と本間くんのペアとはまた違ったコラボレーションになったと思います。

本間:そこもこのアルバムのおもしろいところですよね。

武部:そうだね。共同プロデュースは海外ではよくある形だし、コライトというか、複数のクリエイターが一緒にモノ作りすることで、また違った可能性が出てくると思うんですよ。日本でも、もっといろんな交わり方ができたらいいなと。

本間:海外だと、たとえばデリバリーのおじさんの「このメロディ、こうしたらどう?」というアイデアが採用されて、「彼にも権利を渡そう」ということになったり。それくらいの気持ちで作ることは大事だと思うんですよね。アルバムを通して、そういうメッセージが若い人たちに伝わればいいなと。

武部:「ベテラン、重鎮が上から目線で作った」と捉えられるのがいちばんイヤなんですよ(笑)。確かに錚々たるアーティストが揃ってるけど、京平さんから見たら、全員が小僧ですから。

本間:ホントですよ(笑)。

武部:「小僧たちが京平さんに褒められたくて、好きにやった」という部分もあるんですよ、このアルバムには。「あなたたち、なかなかやるじゃない」と言われたいと思って、遊ぶように作ったところはありますね。

——本間さんがプロデュースした「サザエさん」(miwa)も遊び心満載ですよね。モータウン、フィル・スペクターへのリスペクトがたっぷり込められていて。

本間:そうですね。オリジナルは越えられない壁だし、だったら楽しむしかないなと。楽器やフレーズの選び方もかなり冒険してるんですけど、上手くハマりましたね。何よりもmiwaさんがその気になって歌ってくれたのが良かったです。原曲に対するリスペクトはもちろんあるんだけど、モノマネではなく、「こう歌いたい」という匂いもしっかりあって。それは他のプロデューサー、歌手のみなさんも考えていたと思いますけどね。

——シンガーのみなさんの解釈、思いがしっかり重なっていると。

本間:はい。リトグリ(Little Glee Monster)の芹奈さん、かれんさんが「魅せられて」を歌ってますけど、彼女たちは、あの曲がヒットしている時期を知らないじゃないですか。つまり後から知ったわけで、捉え方も全然違うと思うんですよ。「どういうタイミングでその曲を知ったか」というところにストーリーがあるし、それぞれの受け取り方、フィルターもあるので。

——LiSAさんの歌唱による「人魚」も、まさにそうですよね。NOKKOさんへのリスペクトと、LiSAさんの個性が絶妙なバランスで共存しているなと。

武部:「人魚」は最初に取り掛かった楽曲なんですよ。京平さんの訃報を受けて、アルバムの制作を再開するタイミングですね。去年の年末、LiSAさんは本当に忙しかったんですけど、オケのレコーディングに来てくれたんですよ。アーティストが来てくれるとミュージシャンは気合いが入るし、それはトラックにも出ていると思いますね。もちろんLiSAさんのパフォーマンスも素晴らしかったし、彼女の持ち味を発揮できる背景を作れたのかなと。アーティストに合うサウンドを作るのが我々の仕事だし、それは他のプロデューサーも考えていたはずなので。たとえば亀田くんがアレンジした「東京ららばい」も、sumikaの片岡(健太)くんに似合うサウンドを作ろうとしたと思うし、今回参加したプロデューサーは、それを長年やってきたプロフェッショナルばかりなんですよ。

本間:そうですね。

武部:それは京平さんがずっとやってきたことでもあって。アーティスト・ファーストで、歌う人がいちばん伸び伸びとパフォーマンスできることを考えていた方なので。よく「歌いやすいように変えたらいいよ」と話していたし、その精神は我々も受け継いでいますね。特に僕や本間くんは、直接、京平さんと仕事をしていたので。

本間:スタジオの後ろに座っていらして、ひと言ポロッと仰るんですけど、それが変化につながるんですよね。編曲家としても素晴らしい方なので、言葉に重みがあって。で、「あとはよろしく」って帰っちゃう(笑)。

武部:そう、任せてくれるんですよ。細かく指示するのではなくて、「もっとこうしたら?」とヒントをくれて、あとは若いクリエイターに託すというか。

本間:最初にいただく譜面にもヒントがたくさん書かれてるんだけど、打ち合わせの場でも多弁ではなく、こちらから「ここはストリングスですか?」と聞くと、「そうだね」と答えてくれる感じだったんですよ。さらにスタジオでも「こうしたらどう?」とアイデアをくれて。こちらの対応力を試されている感じもあったし、緊張感がありましたね。なんといっても天下の筒美京平なので、こちらも「京平先生のハンコが欲しい」という気持ちがあったし……。その感覚は受け継いでいきたいですね。若いプロデューサーから見たら、僕らもたぶん、恐ろしい存在だと思うんですよ(笑)。

武部:そうかもね(笑)。

本間:下の世代の人たちと仕事するときは、「こういうとき京平先生だったら、どうされたかな」と考えるんですよね。緊張を取り除くにはどうしたらいいか、どんなアドバイスが活きるのかなと。

——仕事のやり方も継承しているんですね。

武部:そうですね。あれほどのポジションになると、ダメ出しされることもなかったと思うんですよ。でも京平さんは「本当に僕の曲と向き合ってくれたら、何度でも書き直すよ」と言ってたんです。巷のうわさでは「京平さんにお願いした曲は、絶対に変えられない」と言われてたけど(笑)、全然そんなことなくて。ヒット曲を量産していた時期でも、まったく偉ぶるところはなかったですね。

筒美京平が「かなわない」と語った「上を向いて歩こう」

——筒美京平さんが残したもの、日本のポップス史における功績は、今後も語られていくと思います。お二人にとって“作曲家・筒美京平”のすごさとは?

本間:歌謡でも洋楽でもない、オリジナルの日本の音楽を生み出した方ですよね。しかもジャンルレスなんですよ。演歌寄りの曲であっても、コードがすごくお洒落だったり。そういう意味では、ミクスチャーのはしりと言えるかもしれないですね。だからと言って奇を衒ったところはなくて、歌詞、メロディ、曲の存在がしっかり残るんです。キャリアを重ねてからも、美しいメロディを生み出し続けたことも素晴らしいなと。どうしても過去のヒット曲に捉われがちだし、「こういう曲を求められてるだろうな」ということもわかる。それでもなお、ご自分の作風を更新し続けたのはすごいですよね。

——新しい音楽にも敏感だったそうですね。

武部:誰よりも新しい音楽を聴いてたよね。

本間:そうですね。たとえば「こういうサウンドにしたいんだけど」と持ってこられる曲が、聞いたこともない洋楽アーティストのB面の3曲目だったりするんですよ。もともとは洋楽のディレクターだったし、常に新しい音楽をチェックされてましたね。

武部:京平さんは天才と言われますけど、インプットの努力はすごかったですね。

本間:インプットは絶対に必要ですからね。それをどうアウトプットするか、どこに向けて、何を出すかを思いつくところは天才的なんですけど。

武部:そうだね。もう一つ印象に残っているのは、アーティストに合う洋服(楽曲)をカスタムメイドで作ると同時に、常に聴く人をイメージしていたことですね。この曲を世の中の人はどう聴くのか、どんなふうに受け止めるのかまで考えて、曲を作っていたんじゃないかなと。カッコいいもの、斬新なものを作りたいという気持ちもあったでしょうが、それよりも「この曲で勇気や希望を与えたい」ということを大事にしていたんだと思います。京平さん自身はフロントに出る方ではなかったから、アーティストを通してメッセージを発信していたというか。

本間:ずっと裏方に徹していらっしゃいましたからね。

武部:表に出ることを嫌がっていたからね。でも、食事をしているときなどは、すごく率直に話をしてくれるんです。よく覚えてるのは、「『上を向いて歩こう』にはかなわない」と言ってて。「上を向いて歩こう」は、歌謡曲、ポップスの垣根を越えて、世の中に大きな影響を与えた曲だと思うんですが、京平さんもそういう曲を目指していたのかなと。

本間:「上を向いて歩こう」は“字余り”のメロディなんですけど、「木綿のハンカチーフ」にもそういう部分があるから、もしかしたら意識していたのかも。それにしても「この曲にはかなわない」と認めることができるのは素敵ですよね。そういう気持ちは作り手にとって絶対に必要だと思うし、だからこそ昭和、平成、令和に至るまで、たくさんの人を魅了する楽曲を作り続けられたんだと思います。

武部:我々の世代はもちろん、もっと若い世代の人達が「筒美京平のメロディ、サウンドはカッコいい」と感じているのも素晴らしいですよね。いまのリスナーは、誰が歌詞を書いて、誰がアレンジしたかはあまり気にしてないと思うんですよ。「何かいい」「何かグッとくる」という感じで聴いている人が多いと思うんですが、サブスクやYouTubeなどで京平さんの楽曲をパッと聴けば、鮮やかな印象を与えるんじゃないかなと。決して懐メロではないんですよね。

本間:たとえば「さらば恋人」のオリジナルを聴けば、「カッコいい!」と思うだろうし。僕らの世代は「堺正章さんの若かりし頃の名曲」と知っているけど、今の人にとっては、そういうことは関係ないので。京平先生の曲はイントロが短いものが多くて、それも現在のサブスクに合ってますよね。2小節、4小節のイントロでパッと歌に入る構成って、今の時代にぴったりじゃないですか。

ーー確かに。できるだけ早く歌を聴かせる、サビまでの時間を短くするというのが、今の潮流ですからね。

本間:70年代、80年代はテレビの力が強かったから、イントロを短くする必要があったと思うんですよ。それから時代が回り回って、先取りしちゃったというか(笑)。

武部:(テレビからサブスクに)メディアが変わっただけでね。

本間:そうですね。イントロの美学も京平先生に教えていただいたことなんですが、それでもすごく短いので。

——「また逢う日まで」もそうですが、聴こえてきた瞬間にインパクトを残すイントロも多いですよね。

武部:今回のアルバムに収録されているものに関しては、インパクトのあるイントロはほとんど変えてるんですよ。あと、「卒業」はサビまでの時間がかなり長いので、頭にサビを持ってきたり。そうしないと原曲には越えられないし、大切なのは、その楽曲のどこを抽出するかということなので。

——『筒美京平SONG BOOK』をきっかけに、筒美さんの音楽世界に初めて触れるリスナーも多いと思います。最後に、武部さん、本間さんが実際に感じた筒美さんの人柄、人となりを教えてもらえますか?

本間:スマートでお洒落、ダンディズムをお持ちの方でしたね。打ち合わせはいつもホテルのカフェだったんですが、コンシェルジュの方に「京平先生と打ち合わせなんですが」と言うと、「こちらです」といちばん奥の決まった席に案内してくれるんです。その姿もカッコ良くて、憧れましたね。話す言葉も素敵で。

武部:接したことのある人はみんな言いますけど、知的で上品なんですよ。品みたいなものって、後から身に着けるのは難しいじゃないですか。京平さんの品性は、楽曲にも出てますよね。それは我々が魅了されるところであり、憧れる部分でもありました。いつも穏やかでしたが、仕事の現場では……笑顔でも目が笑ってないんですけどね。

本間:それはありますね(笑)。

武部:京平さんがスタジオに来るとピリッとしたからね。

本間:後ろに京平先生と松本隆先生がいて、目の間で歌入れしてるときのプレッシャーって、すごいですよ(笑)。

武部:あの感じ、今の若手にも味わってほしかったね(笑)。

■リリース情報
『筒美京平SONG BOOK』
CD ONLY ¥3,300(税込)
<収録楽曲>
1:LiSA 「人魚」
プロデューサー:武部聡志 / オリジナルアーティスト:NOKKO / オリジナル発売年:1994年

2:片岡健太 (sumika) 「東京ららばい」
プロデューサー:亀田誠治 / オリジナルアーティスト:中原理恵 / オリジナル発売年:1978年

3:橋本愛 「木綿のハンカチーフ」 
プロデューサー:武部聡志、本間昭光 / オリジナルアーティスト:太田裕美 / オリジナル発売年:1975年

4:アイナ・ジ・エンド 「ブルーライト・ヨコハマ」
プロデューサー:西寺郷太 / オリジナルアーティスト:いしだあゆみ / オリジナル発売年:1968年

5:生田絵梨花(乃木坂46)「卒業」
プロデューサー:武部聡志、亀田誠治 / オリジナルアーティスト:斉藤由貴 / オリジナル発売年:1985年

6:北村匠海(DISH//)「また逢う日まで」
プロデューサー:武部聡志 / オリジナルアーティスト:尾崎紀世彦 / オリジナル発売年:1971年

7:miwa 「サザエさん」
プロデューサー:本間昭光 / オリジナルアーティスト:宇野ゆう子 / オリジナル発売年:1969年

8:芹奈・かれん from Little Glee Monster 「魅せられて(エーゲ海のテーマ)」
プロデューサー:松尾潔 / オリジナルアーティスト:ジュディ・オング / オリジナル発売年:1979年

9:一青窈 「シンデレラ・ハネムーン」
プロデューサー:小西康陽 / オリジナルアーティスト:岩崎宏美 / オリジナル発売年:1978年

10:前田亘輝(TUBE)「さらば恋人」
プロデューサー:武部聡志 / オリジナルアーティスト:堺正章 / オリジナル発売年:1971年

11:JUJU 「ドラマティック・レイン」
プロデューサー:武部聡志 / オリジナルアーティスト:稲垣潤一 / オリジナル発売年:1982年

12:西川貴教 「君だけに」
プロデューサー:武部聡志 / オリジナルアーティスト:少年隊 / オリジナル発売年:1987年

筒美京平SONG BOOK SPECIAL SITE

アプリで読む