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『エール』音を想う裕一の大胆な一面が明らかに 窪田正孝の思い切った行動に驚愕

リアルサウンド

20/4/27(月) 12:00

 音(二階堂ふみ)の真意を確かめようと、裕一(窪田正孝)は豊橋の関内家を訪れた。NHKの連続テレビ小説『エール』が第5週の初日を迎え、音を想う裕一の大胆な一面が描かれた。

【写真】窪田正孝撮り下ろしカット

 突然、関内家を訪問した裕一は、当然のことながら音の母・光子(薬師丸ひろ子)に「事前にお知らせいただかないと困りますよ」と咎められる。しかし裕一は「どうしても会いたくなって衝動が抑えられず、今ここにいます」と真正直に答えるどころか、「ここにしばらく置いていただけませんか?」と申し出た。それを聞き、光子は素っ頓狂な声をあげる。

 裕一にとって音は、自分がつくる音楽に関心を持ってくれた唯一の人である。文通でしかやりとりしていなくとも、音楽で通じ合える人と出会えたことは、裕一にとって心ときめく出来事だったのだろう。

 とはいえ、裕一の思い切った行動にあっけにとられた視聴者も少なくないはずだ。衝動的に音に会いに行くだけでなく、初対面の関内家の布団でいきなりくつろいだ姿を見せ、赤ん坊のようにぐっすりと眠る裕一。光子に「やはり、ただもんじゃないわね」と言わせるほどの行動だが、思い返してみれば、裕一はこれまでも音楽や好きなことへの情熱に大胆な言動を見せている。たとえば、鉄男(中村蒼)が夢を追い続けているのも、鉄男の才能に感動した裕一が、ガキ大将だった鉄男に一切物怖じせず「詩人になれるよ」と素直な思いを伝えたからだ。音を想うあまり、驚き呆れるような行動をとった裕一だが、これもまた彼らしい一面なのだ。

 また、印象的だったのは、音に思い出の地を案内されているときの裕一の話し方だ。

 前の晩、音に「ひとときだけでもいいので、一緒にいさせてください」と伝えるシーンでは、裕一は度々言葉を詰まらせていた。言葉に詰まる描写からは、音への溢れんばかりの想いが伝わってくる。一方、音に案内されているときの裕一は終始リラックスした様子を見せ、ほとんど言葉に詰まらない。裕一にとって、音は緊張感をもたずに接することができる心の拠り所なのだ。裕一が音にかける言葉はどれも優しく、音も彼の優しさに触れ、安心しているようだった。

 だが、第5週のタイトルは「愛の狂想曲」。2人の恋路は順風満帆にはいかなさそうだ。

(片山香帆)

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