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森山未來が“負け犬”演じた「アンダードッグ」予告完成、石崎ひゅーいが主題歌担当

ナタリー

20/10/1(木) 7:00

「アンダードッグ」ビジュアル

森山未來が主演を務める「アンダードッグ」の本予告がYouTubeで公開に。主題歌は石崎ひゅーいの「Flowers」に決定した。

「百円の恋」の武正晴と足立紳が、それぞれ監督と脚本で再タッグを組んだ本作。スターダムに駆け上がっていく選手の陰で“咬ませ犬”として踏み台にされながらも、這い上がろうともがく崖っぷちプロボクサー・末永晃を中心に、3人の男たちのドラマが前編・後編にわたって描かれる。森山が晃を演じ、北村匠海(DISH//)が過去に秘密を持つ才能豊かな若手ボクサー・大村龍太、勝地涼がテレビ番組の企画で試合に挑む芸人ボクサー・宮木瞬に扮した。

予告映像からは、晃、龍太、宮木それぞれの戦う理由や、背負うものが見えてくる。中盤から流れる「Flowers」は、本作のために石崎が書き下ろした楽曲。石崎は「『アンダードッグ』というリングに立たせて頂いた事、そして一緒に戦える事に心底興奮しています」とコメントし、武は「ボクサーという非情の世界の住人を花に例えた詩情に感銘を受けた」「この映画によって名曲が生まれたことに誇りを感じる」と主題歌を聴いた感想をつづっている。

このたび新たなキャストも明らかに。晃の妻・佳子を水川あさみ、晃が送迎ドライバーとして勤めるデリヘル店にやって来る謎めいた女・明美を瀧内公美が演じる。また龍太を養護施設時代から支える妻・加奈に萩原みのり、宮木が唯一心を開く恋人・愛に冨手麻妙、晃と腐れ縁のデリヘル店店長・木田に映画監督でもある二ノ宮隆太郎が扮した。木田を支えるベテランデリヘル嬢・兼子を熊谷真実、宮木の父で有名俳優の幸三郎を風間杜夫、晃にチャンピオンの夢を託した父・作郎を柄本明が演じたほか、ボクシング界から元WBA世界スーパーバンタム級王者・佐藤修や、元WBA世界ミドル級王者・竹原慎二も参加。お笑い界からはプロボクサーであり、トレーナーライセンスも取得している山本博(ロバート)をはじめ、友近、バッファロー吾郎A、好井まさお、じゅんいちダビッドソン、ツムラフェスティバル、ジャッキーちゃんらが“応援出演”した。

劇場版「アンダードッグ 前編」「アンダードッグ 後編」は11月27日より東京・WHITE CINE QUINTO(ホワイト シネクイント)ほか全国で順次ロードショー。第33回東京国際映画祭でオープニング作品として上映されることも決まった。配信版はABEMAプレミアムで配信される。

※「アンダードッグ」はR15+指定作品

※記事初出時、人名に一部誤りがありました。お詫びして訂正します。

石崎ひゅーい コメント

武監督の作品は以前から好きでした。なのでオファーを頂いた時は純粋に嬉しかったです。
現場で監督とお話させて頂いた時、印象的だったのが「普通だったら映画の主人公になり得ない、
世間の誰にも相手にされない奴がクライマックスにリングの上で光を浴びるストーリーを作りたい。」と仰っていた事でした。
自粛期間中、スーパーと家との往来の日々の中、ひび割れたコンクリートから不格好な姿で咲いてる花を見つけました。
その姿が、まるでこの物語の登場人物達のようだと感じたんです。この歌は「僕」の歌じゃなくて「僕ら」の歌です。
「アンダードッグ」というリングに立たせて頂いた事、そして一緒に戦える事に心底興奮しています。

武正晴 コメント

ボクサーという非情の世界の住人を花に例えた詩情に感銘を受けた。
「敵だらけの 今夜に 感謝するよ ありがとう」という歌詞を、この半年唱えながら眠れぬ夜を乗り越えた。強くなれた。
この映画によって名曲が生まれたことに誇りを感じる。映画創りが才能との邂逅の場であることを強く再認識できた。
幸運である。只々感謝しかない。

佐藤現(プロデューサー)コメント

石崎ひゅーいさんなら、地べたでもがきながら生きる者たちの心情を、
俯瞰から見下ろすのではなく同じ眼線から表現してくれるのではないかと思い、書き下ろしをお願いしました。
そして出来上がった「Flowers」は、まさに主人公たちの心の叫びであり、魂を燃やして生きようと思わせてくれる力強い歌でした。
最高の主題歌です。

(c)2020「アンダードッグ」製作委員会

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