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BALLISTIK BOYZ 日髙竜太、澄んだ歌声とパワフルなダンスの“ギャップ”が魅力 頼れる最年長としてのまとめ役も

リアルサウンド

20/10/13(火) 6:00

 2019年5月22日、メンバー全員がマイクを持ち、アクロバティックなパフォーマンスを繰り広げる7マイク・フリースタイルグループ、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE(以下、BALLISTIK BOYZ)がメジャーデビューを果たした。メンバーは、2017年に開催された『EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 5 ~夢を持った若者達へ~』のボーカル部門ファイナリストである日髙竜太、加納嘉将、ラップ部門のファイナリストである松井利樹、海沼流星。そして、2013年に開催されたオーディション『GLOBAL JAPAN CHALLENGE』に合格し、次世代アーティストを育成する「PROJECT TARO」の一員として3年間のニューヨーク留学を経験した深堀未来、砂田将宏、奥田力也。メンバー全員が歌、ダンス、アクロバットを武器としており、Jr.EXILEの先輩達も脅威に感じたというほどハイスペックな7人の素顔とは? BALLISTIK BOYZのメンバー一人ひとりに焦点を当てる本連載の第1回目は、最年長ボーカリスト・日髙竜太について紹介していく。

 日髙竜太は、1996年1月11日生まれで宮崎県出身。「祖父が歌手だった影響で小、中学生の頃から歌うことが好きだった」(引用:モデルプレス)という彼だが、本格的に歌を学び始めたのは、意外にも高校生になってからだったという。もともとは小学5年生から中学3年生までは極真空手、中学・高校時代には陸上に打ち込むスポーツマンだったが、その一方で、文化祭などで歌を披露しては友達から褒められていたそう。改めて将来について考えていた高校1年生の時、2010年に開催された『EXILE LIVE TOUR 2010 FANTASY』のライブ映像を観たことがきっかけで歌手を目指すことを決意。2011年にEXPG STUDIO 宮崎校に入校すると、めきめきと上達し、本人が驚くほどのスピードで上のクラスへと駆け上がっていった。その事実が自信となり、2013年、高校3年生の時にはTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE(以下、THE RAMPAGE)のボーカルを選出したオーディション『EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 4』に挑戦。しかし、最終審査までテンポよく進んできた日髙を待ち受けていたのは、初めての大きな挫折だった。後のインタビューで「本当に悔しくて、凹んだ時期もあったんですけど、夢を諦めたくなかったし、EXILE TRIBEのアーティストになりたかった」(引用:モデルプレス)と、当時の心境を語っている。そして、さらにレベルの高い環境で夢を追うため上京し、EXPG STUDIO 東京校へ。アルバイトをしながら、レッスンやEXILEのサポートダンサーに参加して経験を積む中で、FANTASTICS from EXILE TRIBE(以下、FANTASTICS)のボーカルを選ぶ『EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 5』に挑戦。FANTASTICSには選ばれなかったものの、BALLISTIK BOYZ候補生となり、デビューのチャンスを掴んだ。

 16歳頃からはヒップホップダンスも習っており(参照:BALLISTIK BOYZが語る、EXILE TRIBEの一員としての覚悟 「新しい時代をリードしていく」)、歌を始めた頃からマイケル・ジャクソンのような“歌って踊れるアーティスト”を目標としてきた日髙。ボーカリストとしては、「Strangers」(2nd Single『ANTI-HERO’S』カップリング)のようなR&Bやソウル、ファンク系の音楽を好み、「マイケル・ジャクソンの影響を受けている中でも、ファンク系の楽曲からバラードまでをメリハリをつけながら表現できるブルーノ・マーズが個人的には理想に近いのかなと思っています」(引用:BALLISTIK BOYZが語る、EXILE TRIBEの一員としての覚悟 「新しい時代をリードしていく」)と語っている。鍛え上げられた肉体を活かしたパワフルなダンスと、澄んだハイトーンボイスのギャップが魅力的で、最近はライブができない期間に購入したというピアノを用いた弾き語り動画も公開している。BALLISTIK BOYZにおいては「44RAIDERS」でメロラップ調のバースに挑戦するなど、デジタルサウンドに乗って攻めるように歌う印象が強いが、今後は繊細なビブラートが映えるソウルフルなバラードなど、生楽器とのコラボレーションにも期待したい。また、水面下では振付や作詞にも挑戦しているようだ。

“Strangers” – BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE
BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE / 「44RAIDERS」 Music Video

 そんな彼のキャラクターを一言で表すならば、BALLISTIK BOYZのバランサー。他のグループとは違い、BALLISTIK BOYZにはリーダーがいないが、個性豊かなメンバー達を一歩引いて見守りながら、彼らの魅力を引き出し、いざという時にまとめる役割を担っている。グループを結成する前から、『EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 4』の時にライバルである吉野北人(現THE RAMPAGE)にダンスを教えたり、『EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 5』で年の近い加納に自ら話しかけていたというエピソードがあり、もともと社交的で面倒見の良い性格のようだ。とはいえ、年上組(日髙竜太、加納嘉将)と年下組(松井利樹、海沼流星、深堀未来、砂田将宏、奥田力也)の間に年齢の壁は一切ないようで、年下のメンバーと一緒にふざける姿も。「常に周りから頼られてたくさんの人が集まるような、いい意味で少年の心を忘れない、ユーモアのある人はカッコいいと思うので、自分もそうなりたい」(引用:HIGHFLYERS)と語っている通り、気さくな最年長の存在が7人の距離を縮めている。

ballistikboyz.official

 挫折を経て手にしたアーティストの夢だからこそ、長く芸能活動をしていくために「歌やダンスを磨くのはもちろん、自分の趣味や好きなものを増やすことを意識しています」(引用:VOGUE GIRL)と語る日髙竜太。太陽のようなビッグスマイルやバラード歌唱時に見せる真剣な眼差し、振り切った変顔……と変幻自在の表情にも定評のある彼だが、アーティストとしても、これまでにインプットしたことを活かして多分野で活躍する姿を見せてくれるだろう。

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38

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