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高良健吾「多十郎殉愛記」は「20代の落とし前」、中島貞夫は心意気に感謝

ナタリー

19/4/13(土) 15:56

「多十郎殉愛記」公開記念舞台挨拶の様子。左から中孝介、木村了、多部未華子、中島貞夫、高良健吾、寺島進。

「多十郎殉愛記」の公開記念舞台挨拶が本日4月13日に東京・丸の内TOEIで行われ、キャストの高良健吾、多部未華子、木村了、寺島進、監督の中島貞夫、主題歌を手がけた中孝介が登壇した。

本作は、幕末の京都で根なし草のように生きながらも、ひとたび剣を持てばすさまじい強さを発揮する清川多十郎を主人公とした時代劇。現在84歳の中島にとって20年ぶりの劇映画となる。中島は「いつかまた撮りたい。この歳でやるからにはふさわしい仕事がしたかった」と、映画制作とは別の形で映画に関わっていたこの20年を振り返る。多十郎役の高良との関わりについては「なにしろ爺と孫というような年齢。しかし歳の差を感じることなく仕事ができた。それはとっても楽しいことでした」と語った。

高良は初日の感慨を「うれしいような、でも少し寂しいような複雑な気持ちです」とコメント。本作への参加については「中島監督の20年ぶりの劇映画、京都の太秦で撮影する時代劇。自分はこの映画に主演できただけでも幸運でした。これが30代最初の主演作。いろいろやってきた20代の自分に落とし前を付ける気持ちで臨みました」と明かす。多十郎の世話を焼く小料理屋女将・おとよを演じた多部は「1日1日がむしゃらに撮影に参加していました。監督はよく『おとよは母性愛が強い役』とおっしゃっていた。それはこれまでの自分に求められていなかった役柄なので、すごく大変でした。ですが今日ここに立って、やっぱり参加してよかったと思います」と晴れやかな笑顔を見せた。

イベントでは多部が「スタッフ、キャスト全員が監督を大好きです。これからも現場でいきいきと素敵な作品を作ってほしいというのが本当の気持ちです」と中島を労い、花束を手渡す場面も。そしてお返しとして中島が、キャスト陣1人ひとりに向けた手紙を読み上げる。高良には、作品に真正面からぶつかり、役にのめり込んだ心意気に感謝しながら「かつて付き合ってきた優れた役者たちが一様に持っていた根性みたいなものを君に見たとき、ぞっこんうれしかった」と伝えていた。

オファーのときから本作が「中島にとって最後の長編映画」と聞かされていたことを打ち明ける高良。「でも現場での監督の輝き、元気は想像以上でした」と述べ、中島が「この映画を多くの人に観てもらって、その人にとって重要な何かになったら、次があるかもしれない。だからがんばるんだ」と語っていたことを紹介する。そして「今の世の中には、なかなかない時代劇。きっと多くの人に楽しんでもらえるはず。そして中島監督の次の作品も自分は観たいです」と締めくくった。

「多十郎殉愛記」は全国で公開中。

(c)『多十郎殉愛記』製作委員会

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