『地獄の黙示録』（1979年）のヴィジュアルを最初に目にしたのは、滝野晴夫が描いた超リアルのイラストだった。波の上を飛来するヘリと燃えさかるジャングルに浮かぶカーツの顔の2種類。アートディレクターは後にオスカーを受賞する石岡瑛子。これが映画のイメージを決定づけた。オリジナルポスターは当時スターイラストレーターだったボブ・ピーク（『マイ・フェア・レディ』が有名）が手がけた。夕暮れのジャングルに飛ぶヘリとド・ラン橋にかぶるカーツの顔の見事なコラージュの2枚が一般的に知られる。2001年には未公開シーンを追加した「特別完全版」公開。この時は写真だった。そして今作の「ファイナルカット」は、映画オマージュポスターを作っているアメリカのデザイナー集団MONDOが製作。上半分ウイラード、下半分カーツのヴィジュアルのなんとかっこいいことか！一番の見所かも？センセショーナルなヴィジュアルポスターが、映画を底上げする。