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グラウンド上でもグラウンド外でも完璧! NZ代表ボーデン・バレットに隙なし!!

ぴあ

21/1/7(木) 7:00

ボーデン・バレット(サントリーサンゴリアス)

「全部隙がない、文句の付け所がない」というサントリーサンゴリアス新キャプテン中村亮土の言葉が理解できる。1月6日、『ジャパンラグビートップリーグ』サントリーへ新加入したボーデン・バレットの記者会見が行われた。オールブラックス88キャップを誇る2016・2017世界年間最優秀選手にも輝いた壇上のスーパースターは、スマートな佇まいで柔和な表情を湛えつつ真摯に質問に答えていったのだった。

「日本に来られてうれしい。家族も快適に過ごしている。『トップリーグ』開幕を非常に楽しみにしている。サントリーのスタイルであるアグレッシブなアタッキングラグビーは自分に合っているので非常に楽しみ。プレシーズンマッチ2試合に出たが、そのスキルレベルの高さに驚いた。自分もまだ成長できるので、スキルを磨いていきたい」

(写真左より)土田雅人シニアディレクター、ボーデン・バレット

土田雅人シニアディレクターも、スーパースターが加入した喜びを次のように口にした。

「ボーデン・バレットという頼もしい仲間、名実ともに世界ナンバーワンの選手を迎え入れて非常に光栄。グラウンドの上だけではなく、練習での態度や日々の生活も素晴らしい。現行の『トップリーグ』のスタイルは今季まで、来季には新リーグがスタートする。これまで東芝と最多タイとなる5度優勝してきたが、彼の活躍によって6回目の優勝を決めて有終の美を飾りたい。多くの人に彼のプレーを見てもらい、新型コロナウイルスで大変な日本を少しでも元気にしたい」

日本行きを決めた理由を問われると、バレットは「『ラグビーワールドカップ2023』でプレーすることを逆算して決断した。ニュージーランド協会との話し合いで1年間のサバティカル(長期休暇)を許してもらったので、日本でプレーする選択をした。フランスでプレーするチャンスもあったが、これまで何度か来日し、昨年の『ワールドカップ』でも日本の印象が良かったので決めた」と説明した。

さらに土田シニアディレクターが「日本に6回、昨年は『ワールドカップ』で40日以上過ごした中で、日本のおもてなしや食事、人間性を非常に気に入ったよう。金額は言えないが、おそらく金銭的にはフランスの方が高かったと思う。また『トップリーグ』でもラグビーの質が落ちないというのも大きかったのでは」と補足した。

日本ラグビーの印象についてバレットは「日本のラグビーは世界でもいい位置にいる。オールブラックスの仲間からもスキルレベルが高く、インテンシティ(強度)が高いと聞いている。これから若い選手たちが成長していく姿を見ていきたい」と答え、サントリーの選手の印象については「サンゴリアスには才能のある選手が揃っている。中村のフィジカリティには驚いている。齋藤直人、中野将伍という若くポテンシャルが高い選手もいる。彼らの将来が楽しみ」と口にした。

スタンドオフ(SO)か、フルバック(FB)、どちらのポジションを好むか質問されると、バレットはこのように返答した。

「一番は10番でプレーしたい。10番はスクラムハーフ(SH)とのコンビネーションはもちろん、センター(CTB)やウイング(WTB)ともコミュニケーションを取り、ディビジョンメイクしていかなければならない。プレッシャーのかかった状態でいい解決策を導き出していきたい」

SOでどんなプレーを見せるのか聞かれると、「予測できないプレーをファンにお見せしたい。ラン、パス、キックから自分がどんなプレーを選択するのか見てほしい」とコメントした。

12月26日・東芝ブレイブルーパス(49-14で勝利)、1月2日・パナソニック ワイルドナイツ(21-7で勝利)のプレシーズンマッチ2試合の手応えを問われると、「週末のパナソニック戦ではディフェンスラインにスピードがあり、自分たちはなかなか前へ出られなかった。まだプレシーズンなのでボールを早く回し素早くリサイクルするスタイルでやっているが、シーズンが開幕したらアジャストしてスマートにキックを使うこともしていかないといけない」と今後の課題を語った。

対戦を楽しみにしている選手、チームはという質問には「対戦したい選手のトップ3はブロディ・レタリック(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)、TJ・ペレナラ(NTTドコモレッドハリケーンズ)、ベン・スミス(神戸製鋼)。チームとして対戦したいのは神戸製鋼、パナソニック」と返答した。

今後のプランについては「目の前の目標である『トップリーグ』優勝と『ワールドカップ2023』出場という目標がある。選手としてもっともっと改善していきたい。今回プレーするのは1シーズンだけかもしれないが、将来的に日本へ戻って来てプレーしたいという気持ちはある」と明らかにした。

さらに来週に迫った開幕戦へ向かうコンディションは整ったかという問いにも、「イエス。スターターでプレーしたいという思いはある。もうすでにトヨタ戦の準備を進めている。ぜひ先発でプレーしたい」と希望を口にした。

記者会見の質問はピッチ外にも及んだ。新型コロナウイルスを抑え込んでいるニュージーランドから日本へやって来て不安はないか聞かれると、「選手としてチャレンジングなシチュエーションでも自分がいかに対応するかを常に考えている。アジャストしていく自信はあるし、アジャストする責任を全うしたい」とキッパリ。

謙虚な性格はどのように培われたか問われると、「退屈でおとなしい印象かもしれないが、オンとオフは切り替えていきたい。今後、チームメイトとプレミアモルツで乾杯できれば」と笑った。

また、好きな日本食は「刺身、寿司、とんこつラーメン、焼肉が好き。日本食の新鮮さに驚いている。チームメイトたちに誘ってもらっているが、コロナでこういう状況なので外食できていない状況だが」と答え、覚えた日本語をリクエストされると「お願いします、ありがとうございます、おはようございます。現在次回はもっと面白い日本語を披露できるように準備したい」とユーモアを交えて返した。

グラウンド外でもジェントルマンで完璧なバレットだが、彼が最も輝くのはやはりグラウンド上だ。18年目の最後の『トップリーグ』は1月16日(土)にいよいよ開幕する。

1月16日(土)・豊田スタジアムでのトヨタ自動車ヴェルブリッツとの開幕戦のチケットは発売中、1月24日(日)・駒沢オリンピック総合運動場 陸上競技場でのクボタスピアーズ戦のチケットは車いすエリアを残すのみ。秩父宮ラグビー場で行われる1月30日(土)・NTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦、2月6日(土)・東芝ブレイブルーパス戦のチケットは1月6日(水)午後11時59分まで先行抽選受付中、1月15日(金)午後6時より一般発売。

グラウンドで躍動するサントリーサンゴリアスの背番号10を見逃すわけにはいかない。

チケット情報
https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=11027037

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