Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

仲村宗悟、ファンキーな新曲「Oh No!!」で新境地へ ミュージシャンとしても光り放つ、二刀流使いとしての声優像

リアルサウンド

20/11/27(金) 6:00

 『アイドルマスター SideM』の天道輝役、『TSUKIPRO THE ANIMATION-ツキプロ・ジ・アニメーション-』の久我壱星役などを演じて、歌える声優としても注目を集める声優・仲村宗悟。昨年10月には、自身が高嶋智樹役で出演したアニメ『厨病激発ボーイ』(TOKYO MXほか)のED主題歌「Here comes The SUN」を歌い、アーティストデビューを果たした仲村。単に声優が歌うのではなく、作詞作曲からギター演奏までもこなすミュージシャン寄りのスタンスが話題だ。そして、11月18日にリリースした配信シングル「Oh No!!」は、初のファンキーな楽曲で新たな一面を見せている。

スピッツやMr.Children、90年代バンドからの影響を感じる楽曲

 「Here comes The SUN」は、『ガールズ&パンツァー』シリーズなど数多くのアニメソングを手がける、ChouChoが作詞作曲を務めたことでも話題となった楽曲だ。跳ねたリズムに乗せて、英語を織り交ぜたスケールの大きな歌詞を、真っすぐな眼差しで歌っていたのが印象的だった。もともとミュージシャン志望で、声優になる以前はライブハウスで音楽活動を行っていたというだけあり、同曲のMVではアコースティックギターをかき鳴らす姿が実に様になっている。

 仲村は「Here comes The SUN」のカップリング曲「ゆらゆら」を皮切りに、今年3月にリリースした2ndシングルの表題曲「カラフル」とカップリング曲「Imitation」で、それぞれ作詞作曲を務めている。揺れ動く思いをミディアムテンポのバンドサウンドに乗せて歌った「ゆらゆら」。「カラフル」は思いをストレートに歌いながら、多彩に展開する曲構成が秀逸だ。また「Imitation」は、ギミック満載のギターサウンドで、言葉遊びの歌詞をリズミカルに聴かせた。仲村自身が手がける楽曲からは、スピッツやMr.Childrenなど90年代にデビューしたバンドがルーツにあるようにも感じられる。

仲村宗悟 – Here comes The SUN [Official MV]

 そんな仲村宗悟が11月18日に配信リリースした「Oh No!!」は、「カラフル」同様に仲村自身が作詞作曲、村山☆潤が編曲を務めたナンバー。しかし、大胆に口を開けて叫ぶジャケ写はもとより、楽曲テイストもこれまでとは一転、ブラスが全体に鳴り響くファンクビートで、新たな仲村宗悟を見せているのだ。

仲村宗悟 – Oh No!! [Official MV]

声優とミュージシャン、二刀流使いとしての活躍に期待

 「Oh No!!」の歌詞は、どこか自虐っぽく自分自身を揶揄しながら、〈クールにゴキゲンに死ねるなら上等じゃん〉と、どこまでも我が道を行く。男ならもっと貪欲に行け! とばかりに、聴く者にはっぱをかけてくれる雰囲気だ。

 そんな強気でイケイケの楽曲を支える、参加ミュージシャン陣もすごい。渡辺香津美や近藤等則らとのバンド経験もあるジャズ/ファンク/ロックの重鎮ドラマー、山木秀夫。水樹奈々やエレファントカシマシなど多彩なアーティストのバックを務めるギタリスト、佐々木”コジロー”貴之。有形ランペイジのメンバーでもあり、上原ひろみや中川翔子などのレコーディングにも参加するベーシストの二家本亮介。加えて、多方面で活躍する吉澤達彦(トランペット)、半田信英(トロンボーン)、庵原良司(サックス)という面々。バキバキのグルーヴとシビれるようなギターソロにも負けない、仲村の巻き舌っぽいボーカルも実に格好いい。

【オーイシ×仲村の想い出アニソン同好会】 ”#3 田中有紀” ※前半パートまでYoutubeで配信中 ※全編フルバージョンはファミリー劇場CLUBで配信中

 11月12日からはレギュラー番組『オーイシ×仲村の想い出アニソン同好会』(ファミリー劇場CLUB)がスタート。番組では、共にMCを務めるオーイシマサヨシとゲストの思い出のアニソンを生演奏する姿も披露し、ミュージシャンとしての一面を覗かせている。ミュージシャンを目指して上京し、声優という新たな道の先で、アーティストという当初の夢を叶えた仲村。声優アーティストと言えば、歌と作詞までを担う場合が多いが、作曲や楽器演奏までこなすのは希有。今後も声優とミュージシャンの二刀流という、新しい声優像を確立してくれそうだ。

■榑林史章
「山椒は小粒でピリリと辛い」がモットー。大東文化大卒後、ミュージック・リサーチ、THE BEST☆HIT編集を経て音楽ライターに。演歌からジャズ/クラシック、ロック、J-POP、アニソン/ボカロまでオールジャンルに対応し、これまでに5,000本近くのアーティストのインタビューを担当。主な執筆媒体はCDジャーナル、MusicVoice、リアルサウンド、music UP’s、アニメディア、B.L.T. VOICE GIRLS他、広告媒体等。2013年からは7年間、日本工学院ミュージックカレッジで非常勤講師を務めた経験も。

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む