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『DTC』山下健二郎、佐藤寛太、佐藤大樹が新井美羽を巡って張り合う 「キュンとしちゃった」

リアルサウンド

18/9/29(土) 17:30

 9月29日、東京・丸の内ピカデリーで映画『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』の公開記念舞台挨拶が行われた。登壇したのは、山下健二郎、佐藤寛太、佐藤大樹、八木将康、天野浩成、笛木優子、新井美羽、廣瀬智紀、西川俊介、西村一輝、水野勝、田中俊介、守屋光治、井澤勇貴、立木文彦、平沼紀久監督の総勢16名だ。

 9月28日より3週間限定で公開されている本作は、『HiGH&LOW』シリーズのスピンオフ作品。ド派手なアクションを封印し、山王連合会のダン(山下)、テッツ(寛太)、チハル(大樹)の3人組(通称:DTC)が、バイク旅で出会った人々との温かな交流を描く“純情”ムービーとなっている。

 冒頭の挨拶時、過去作品ではナレーションとして参加し、今作でスナックのオーナー役に扮する立木が「Party Timeの始まりだ!」と声を上げると、壇上からも客席からも大歓声があがる。続いて公開を迎えた気持ちについて聞かれた山下は「それは寛太がバチーンと決めてくれますから」といきなりの無茶ぶり。寛太が「最高です! ありがとうございますっ!」と手を上げると、大樹は「寛太らしくていいですね」と納得の表情を見せた。

 以前からDTCをメインとした映画がやりたいと公言していたという山下は、「言霊となってこういう形になったので、僕ら3人としても、ノリさん(平沼監督)としても、心からうれしく思っています」と感謝。それでも「やっぱり一番かわいかったのは美羽ちゃん。たまらんですわ」と話すと、寛太は「デレデレじゃないですか」と大笑い。それでも「久々に会ったら、すげぇかわいいなと思って」と山下は終始、目尻を下げっぱなしだった。

 また縦笛兄弟を演じた八木が、劇中で「IIKOTO」を披露したシーンについて「天野さんが何回も間違えるから……」と不満を口にすると、天野は「ノリくんが、初めから最後まで通して撮るんですね。もうちょっとカットを割ってくれてもよかったのに」と矛先は監督へ。すると「アマやんは、そうやって撮ると顔が安心しちゃうから、緊張感を持たせるために」と、監督が見事に切り返し、会場は大爆笑だった。

 続いて役作りについて聞かれたSMGの廣瀬は、SMG4人の絡みを描いた本作のスピンオフのような脚本を監督が作ってくれたので、やりやすかったと明かす。さらに、「サプライズのシーンで、僕は舞台監督みたいな立ち位置で、LASSIE(西川)は案内人、HEIDI(西村)は音響。そういうまとまったチーム感……SMG、イエ~イ!」と、西川と西村に対して突然のハイタッチを強要。西川と西村は困惑した表情のまま手を合わせ、周囲からは「どんな流れ?」「全然まとまってなかった」と次々突っ込みの声が上がった。また大樹は(SMGが加入するWhite Rascalsのリーダーである)ROCKY(黒木啓司)から「SMGがお世話になるから、よろしく」と声をかけられたことを明かし、監督も黒木に「Party Timeって言わせていい?」と聞いたら「もちろん」と言ってくれたと振り返った。

 達磨ベイビースの水野は、登場シーンへのこだわりについて熱弁。さらにディテールについての秘話を明かす中、「ムエタイファイターが……」と口にすると、間髪入れずに「誰がムエタイファイターや」と井澤。それでも水野は「あれがあったおかけで和気あいあいと、達磨っていいなと思えました」としみじみ語っていた。

 一方、印象的だったシーンについて聞かれた笛木は「『IIKOTO』と言いたいけれど……」と前置きしつつ、サプライズのダンスシーンだと明かし、新井も「踊りがすごくかっこよかった」とにっこり。DTCの3人は声を合わせて「ありがとう~」と、声をそろえてデレデレ。大樹は「もっと言って」、山下は「これでご飯食べてるからね」と笑顔でアピール。さらに、「勉強教えたもんね」と大樹が言えば、「一緒に遊んだもんね」と寛太が応戦。だが最後に、「誰が一番好きなんだっけ?」と聞かれた新井は、「……ダン」と小さな声で告白し、キャストたちを骨抜きに。しかしその後、寛太は「ナチュラル上目づかいってこういうことを言うんですね。すごいキュンとしちゃった」とまさかの感想。大樹からは「ねぇ、何言ってんの?」と冷静な突っ込みが入り、大きな笑いが起こった。

 ここで新井から山下に、手紙のサプライズ。「撮影の時はお話ししてくれたり、遊んでくれてありがとうございました。どんな時もやさしくて、ダンスもかっこよかったです。今度、私にもダンスを教えてください。山下さんは私の憧れです。健二郎、また遊んでねー。大好きっ!」と感謝の言葉を読み上げると、「イヤ~ン。なんかごめんね」と共演者に断りを入れつつ、「ありがと~う。大事にします。危なかった~、泣きそうだった」だと感激。さらに、「2人(寛太・大樹)が子ども扱いするからダメ。僕はずっと対等の立場で話していたから」と、コミュニケーションの秘訣を語った。

 終盤、平沼監督は本作について「感謝の気持ちでいっぱいだけど、『絶対当てろよ』というプレッシャーのほうが強かった。だから、プレッシャー80、感謝20、平沼0で(笑)」とコメント。さらに「SWORD地区を出るということは、何らかの成長を書かなくてはいけないし、このキャストで今まで表現できなかったことをやりたかった。そして、これから先の『HiGH&LOW』にどう架け橋を渡していけばいいかなと。でも一番の強い気持ちは、シリーズ化して松竹さんの正月の定番にしたい!」と今後の目標を掲げた。

 最後に山下は「3週間限定公開ですが、もう2週間と6日しかありません。自信を持ってお届けできる作品になっていますし、魂がこもっています。大樹は11回観たらしいけど、何度観てもおもしろい、毎回新たな発見がある作品になっていますので、みなさん劇場に足を運んでください」と、締めくくった。

 舞台挨拶中、大樹に対して「寝てるの?」(寛太)、「起きてるわ!」(大樹)、「今日の衣装、ミキの昴生くん?」(山下)、「いや、わかりづらいわ!」(大樹)などと、劇中同様に息ピッタリの掛け合いを見せる場面もしばしば。DTCの3人をはじめ、キャストたちの仲の良さが伝わる、和やかな舞台挨拶となった。(取材・文=nakamura omame)

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