ピエール゠オーギュスト・ルノワール 《風景》1890年頃 Inv. 949.1.61 ランス美術館 (c)MBA Reims 2019/Photo:C.Devleeschauwer
続きを読むシャンパンの産地として知られる、フランス・シャンパーニュ地方の都市、ランス。その中心に建つランス美術館は、19世紀の風景画コレクションの充実ぶりで知られており、なかでもカミーユ・コローの作品は、ルーヴル美術館に次いで数多く所蔵されている。
6月25日(金)より、SOMPO美術館にて開催される『ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ』では、ランス美術館のコレクションを中心とした選りすぐりの名品約80点が来日する。
神話画や歴史画の背景に過ぎなかった自然が、絵の中心として描かれることで誕生した西洋美術の風景画は、19世紀フランスにおいて、鉄道網の発達、チューブ式絵具の発明、また新興ブルジョワジーの台頭などを背景に、新たな展開を遂げ、戸外制作を積極的に行った画家たちの眼差しを通し、生き生きと表現されるようになった。
同展では、こうした新たな流れの先駆者であるミシャロンやベルタンにはじまり、コロー、バルビゾン派、ブーダン、そしてルノワール、モネ、ピサロら印象派の作品を中心に、油彩、版画を紹介。コローやバルビゾン派にはじまり、印象派でひとつの頂点に達するフランス近代風景画の展開を丁寧にたどっていく。
【開催概要】
『ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ』
会期:6月25日(金)~9月12日(日)
会場:SOMPO美術館
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜(8月9日は開館)
SOMPO美術館公式サイト(https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2020/musees-reims-2021/)