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阿部寛や竹内涼真が初回から熱演! 『下町ロケット』3年ぶり続編でパワーアップした“チームの絆”

リアルサウンド

18/10/15(月) 6:00

 阿部寛主演の日曜劇場『下町ロケット』(TBS系)が、10月14日よりスタートした。2015年に放送され好評を博した池井戸潤原作ドラマ、3年ぶりの続編だ。

 2015年当時、平均視聴率18.6%、最高視聴率22.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という、その年の民放連続ドラマにおいて最も高い数字を叩き出した『下町ロケット』。主人公・佃航平(阿部寛)は、小型エンジンを開発・販売する佃製作所の二代目社長。前シーズンでは帝国重工のロケット事業「スターダスト計画」で開発したバルブシステム、心臓病患者のための人工弁「ガウディ計画」の開発が描かれた。

 そして、今シーズンのテーマは「宇宙から大地へ」。帝国重工のロケット事業からの撤退を告げられた佃たちは、バルブのノウハウを活かし、トラクターのトランスミッションへの挑戦を決意する。第1話で描かれるのは、佃に流れる技術者としての情熱と、佃製作所のパワーアップしたチームワークである。佃たちは、トランスミッションを手がけるベンチャー企業・ギアゴーストのコンペに向け、バルブを制作。対する大手企業・大森バルブは、圧倒的な性能数値でもって佃製作所を引き離すが、佃たちが制作したものは性能よりも、強度を重視したものであった。

 そもそも、佃がトラクターのトランスミッションに目を向けたのは、佃製作所の経理部長・殿村(立川談春)の実家・新潟県でトラクターの作業ムラを発見したことが、新たな夢の起点となっている。作業者の目線に立つこと。佃は、実際にトラクターに乗り、その振動の強さに気づいた。トラクターに必要なのはスペックではなく、作業者、車本体に負荷のかからない強度。佃からバトンを繋ぐように、バルブ開発チームの立花洋介(竹内涼真)が「このバルブは高速道路を走るスポーツカーではなく、大地を走るトラクターに載せて初めて完成するものなんです」と説明する。

 ギアゴーストの副社長兼技術者・島津裕(イモトアヤコ)は、数値では示すことのできない佃製作所のバルブに惚れ込むが、そこには技術者としての意地と誇り、そして泥臭さがある。佃はコンペが迫る中、立花に「泥臭くやれ! 自分のプライド持って最高のバルブをつくってくれよ!」と声をかける。コストオーバーやスペックの向上など、様々な問題にぶつかりながらも、立花たちがバルブを完成できたのは、いつも諦めずに支え続けた佃の存在があったからだ。佃がギアゴーストに開発チームも呼んでプレゼンをしたのは、彼らあっての佃製作所であることの表れでもある。10月7日に行われた『下町ロケット』の舞台挨拶では、キャスト陣の息のあったチームワークが話題となっていたが、実際に放送を観て、前シーズンよりさらにパワーアップしたチームの絆を実感させられた。

 第1話後半では、帝国重工の宇宙航空部部長・財前道生(吉川晃司)が、ついに「スターダスト計画」の終了を佃に告げる。最後に飛ばす予定のロケットに載せるエンジンも、佃製作所のものは使用できないと宣告され、さらにはギアゴーストに特許侵害訴訟が起こされることに。立ちはだかるのは佃製作所の大手ライバル企業となる小型エンジンメーカー・ダイダロス。出る杭は打たれると言ったところだろうが、ダイダロスは「安さは一流、技術は二流」と、佃製作所のスローガンと真正面から対立しているところが注目すべき点。代表取締役・重田登志行(古舘伊知郎)との激突が、大きな山場となっていきそうだ。(文=渡辺彰浩)

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