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“発酵盆唄”や“塩炊きまつり”を映したドキュメンタリー「発酵する民」公開

ナタリー

「発酵する民」

ドキュメンタリー映画「発酵する民」の劇場公開が決定した。

本作は、東日本大震災と原発事故を受け、鎌倉で「脱原発パレード」を行った女性たち“イマジン盆踊り部”に7年間密着した記録映画。3.11後の生活の変化や、彼女たちの唄と踊りを映し出すとともに、微生物の発酵に着目している。酒や味噌、パン作りの思想から生まれた“発酵盆唄”や、海水から塩を作る“塩炊きまつり”などを通し、人間と微生物の関係を見つめ直していく。報道ドキュメントを手がけてきた平野隆章が、長編ドキュメンタリー初監督を務めた。

本作を鑑賞した女優の鶴田真由は「『楽しいからおいでよ!』と彼女たちは言う。そんな意識の発酵のはじまり@鎌倉。この映画はそんな発酵はじめの記録の一部だ」とコメントを寄せた。YouTubeでは、鶴田らのコメントも収めた予告編が公開中。

「発酵する民」は7月に東京・ユーロスペースで、8月に神奈川のシネマ・ジャック&ベティで上映。その後全国でも順次公開される。

鶴田真由 コメント

天災、原発事故、コロナウィルス…人間の自然の摂理に背いた行いからの振り戻し。
自然の理はそのようにしか存在しないのだから、そろそろ自分の在り方も見直すべきだと思う。
きっと、もうみんな感づいている。世界がカウントダウンに入っていることを。
こういう時、やっぱり女性は早いな、と思う。地位や名誉で動かないからなのか。
子供を守りたいという愛に裏づけされた感性で動けるからなのか。
どんなことが心と身体が喜ぶのかを知っている。
そこに従えば「幸せ」は近くなる。
「楽しいからおいでよ!」と彼女たちは言う。
そんな意識の発酵のはじまり@鎌倉。
この映画はそんな発酵はじめの記録の一部だ。

小熊英二(社会学者 / 慶應義塾大学教授)コメント

徹底的にローカルで、徹底的に普遍的。
人々が「発酵=ふつふつと沸き立つ」ありさまを、洗練された映像で描き出す。

栗原康(政治学者 / アナキズム研究)コメント

発酵、発酵グールグル。反原発デモから生まれた盆踊り部。
クルッとまわってまた跳ねる。クルッとまわってまた跳ねる。直線的な人生観を跳びこえる。もっと効 率的に? もっと生産的に? 将来そのものを分解させる。あらたな生を発酵させる。発酵が発酵を生み だしていく。雑菌と呼ばれる生も予期せぬ発酵の予兆である。
大きな政治を語るより、そんな生を育むことが真に政治的なのだと思う。踊り、ぶつかり、増殖しよう。
一丸となってバラバラに生きろ。「五人娘」が飲みたい。

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