Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

松下洸平、『知ってるワイフ』で“肉食系”に! 『#リモラブ』でのイメージを覆す

リアルサウンド

21/1/29(金) 6:00

 澪(広瀬アリス)を変えてしまったのが自分だということに今更ながら気付いた元春(大倉忠義)。澪が気になって仕方がないのだが、今の世界では沙也佳(瀧本美織)と結婚しているためどうすることもできない。そうこうする内に津山(松下洸平)が澪に猛アプローチを仕掛け、告白まで済ませてしまった。『知ってるワイフ』(TBS系)第4話は、津山に澪をとられてしまいそうで、気が気でない元春の姿が描かれる。

 “理想の妻”のはずだった沙也佳との溝は開くばかり。元春は目の前にいる沙也佳を理解しようとせず、家では相変わらずゲーム三昧。元春が見ているのは、元妻の澪の方だった。

 会社の後輩の澪を気にかければ気にかけるほど色々なことが見えてきて、かつての結婚生活がうまくいかなかったのは自分のせいだと気づく元春。申し訳なさや未練が募り、元春は津山と澪の関係を応援できずにいた。しかし津山はそんなことは知る由もなく、澪に猛アタック。残業中の気の利いた差し入れや、同じ研修への参加、夜はバーに誘うなど間髪入れずに積極的なアプローチを続けるのだ。しかし澪は、夢の中でみる元春にそっくりな男性のことが心から離れず、津山の告白にすぐに頷くことはできなかった。

 元春が澪と結婚していた頃は、別の人物と結婚し双子の父であった津山も、今の世界では肉食系独身男子。元春の反対も聞かず、一切手を緩めることなく澪を狙いにかかる。津山を演じる松下洸平は、これまで連続テレビ小説『スカーレット』(NHK総合)の“ハチさん”こと十代田八郎役や、『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』(日本テレビ系)の“あおちゃん”こと青林風一役で注目を集めてきたが、どちらかというと受け身な男性を演じることが多かった。しかし今回の津山は一切受け身を取らない。ソフトな部分は残しつつも、これまでの松下のイメージを覆すほどぐいぐいと積極的に関係を進めていく。この役で松下は、ウブで木訥とした雰囲気を脱ぎ捨て、女性の気持ちが分かる気の利いた男として多くの視聴者を魅了している。

 ただでさえ真っ直ぐで誠実な印象なのだから、松下は「本気の恋」に適した役者だと言える。これまでの役のイメージも本人がバラエティや情報番組で見せる姿も、多彩で紳士的な印象を受けることが多かった。いわゆる「遊びの恋愛」とは対極のイメージだろう。だが今まではどちらかといえば積極性に欠け、女性にリードされる役が多かったのもまた事実。時折ちらりと見せる男らしい表情とのギャップにキュンとすることはあれど、なかなかその姿に巡り会えない口惜しさがあった。

 しかし『知ってるワイフ』ではついにイケイケの松下が解禁される。本気で澪を想う津山役では、遅刻をごまかすアリバイ作りも器用にこなせば、目を見てはっきり想いも伝えつつ、澪へのさりげない気配りも忘れない。真っ直ぐさと積極性という最強の武器を掛け合わせた津山役を、これまた誠実さや思いやりを表現することに長けた松下が演じることで、その魅力は最大限に活かされることとなる。

 津山の猛攻を止めるに止めることのできない元春はタジタジ。あげく澪の頭に手を乗せている姿を沙也佳に目撃されてしまったため、問題は余計に拗れることが予想されるだろう。今や沙也佳への想いは冷めつつ、澪への未練で胸がいっぱいの元春だが、この先どんな手を使って“現状”を変えるのだろうか。津山の告白に澪はどう答えるのか、そして謎の人物・小池良治(生瀬勝久)と澪の母親の久恵(片平なぎさ)の只ならぬ関係は? 気になる事が山積みだ。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■放送情報
木曜劇場『知ってるワイフ』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送 
出演:大倉忠義、広瀬アリス、松下洸平、川栄李奈、森田甘路、末澤誠也(Aぇ!group/ジャニーズJr.)、佐野ひなこ、安藤ニコ、マギー、猫背椿、おかやまはじめ、瀧本美織、生瀬勝久、片平なぎさ
脚本:橋部敦子
編成企画:狩野雄太
プロデュース:貸川聡子
演出:土方政人、山内大典、木村真人
音楽:河野伸
制作:フジテレビ
制作著作:共同テレビ
(c)フジテレビ

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む