Appare!が昨日12月24日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにてライブツアー「Appare! Parade」の最終公演を開催した。

今年3月のワンマンライブをもって充電期間に入ったAppare!は、7月に新メンバー・橋本あみを含む新体制となり、グループ名を天晴れ！原宿からAppare!に改名。10月にスタートした「Appare! Parade」は改名後初めてのツアーで、彼女たちは東京、千葉、神奈川、埼玉の1都3県を回り、新体制でのライブをファンに届けてきた。

ドラムロールが会場内に鳴り響くと、ステージ上にはマーチングバンドを彷彿とさせるバックダンサーを従えたAppare!の7人が登場。朝比奈れいが指揮杖を大きく振り上げて合図を送ると「最高は終わらない」でライブは華々しくスタートした。1曲歌い終え、バックダンサーが捌けると、「幽玄テリトリー」の演奏へ。7人はZepp DiverCity TOKYOのステージを大きく使ったフォーメーションダンスを繰り広げて、新体制によるパフォーマンスをオーディエンスに見せつけた。

ライブでは「だいきらいフューチャー」といったAppare!名義で発表された楽曲はもちろん、天晴れ！原宿時代の「センチメンタルプリズム」「ギミギミダーリン」といった楽曲も健在。巨大なミラーボールが回り、会場内をダンスホールのように変えた「ギミギミダーリン」では、メンバー1人ひとりにライトが集まり、キレのあるソロダンスがファンを熱狂させた。

ライブ中盤のMCでは“ジェットコースタートーク”と称してメンバー1人ひとりが制限時間内で順番にツアーの思い出を語り合うことに。「『最高は終わらない』で旗がすっぽ抜けた」「ライブ後に楽屋でお菓子の争奪戦をした」「家族が観に来た公演で張り切った」など、それぞれの視点でツアーを振り返った。MC後はこの日の公演で初披露となる新曲「Appear on the stage」がパフォーマンスされた。それぞれが“本番5分前”というテーマのもと個性的な動きをする振り付けや、「だるまさんが転んだ」に興じるかのようなダンスなど、演劇調の振り付けでオーディエンスを楽しませた。さらにライブ当日がクリスマスイブであることを受け、Appare!は「クリスマスソング」を合唱。ワンコーラス歌ったところで、グループの“冬曲”である「ホットラブウィンター」につなげ、季節感あふれる選曲でライブを盛り上げた。

「えいりあんず・えいりあんず」の歌唱前には、会場内のペンライトを7色に分けるべくメンバー同士がオーディエンスの取り合いを繰り広げる。7色の割り振りができたところで披露された「えいりあんず・えいりあんず」では色とりどりのペンライトが規則的に揺れ動き、会場内に幻想的な景色が広がった。その後は「天晴レペゼン」「アッパライナ」といったアッパーな楽曲が立て続けに披露され、ライブはフィナーレに向けて熱を帯びていく。工藤のかの「輝く私たちを見ていてください」という言葉と共に披露された「私たちは輝いているんだ」では、7人が声を合わせて力強いユニゾンを響かせてファンを熱狂させた。

本編終演後、アンコールで再びステージに登場したAppare!は、「Appear on the stage」と同じく前山田健一がプロデュースを手がけた新曲「2020」をライブで初披露。2020年を振り返る内容の歌詞を受け、歌唱後に朝比奈はこの1年を「やるせない1年だった」と回想した。彼女は「ずっと心にあったのは、やっぱりこのグループが好きだということ。グループも好きだし、Appare!を応援してくれるファンのことも本当に好き」と自身の素直な気持ちをファンに伝えた。アンコールの最後にAppare!はこの日2度目の「最高は終わらない」をパフォーマンス。7人はファンを率いるように手にした旗を振り上げ、新体制初のツアー「Appare! Parade」をフィナーレに導いた。

なおAppare!は3月10日に新体制初のアルバム「Appare!Parade」をリリースする。収録曲のうち、最終公演で披露された新曲「2020」は本日12月25日より先行配信されている。

Appare!「Appare! Parade」2020年12月24日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

01. 最高は終わらない
02. 幽玄テリトリー
03. パレリラパレリラ
04. だいきらいフューチャー
05. センチメンタルプリズム
06. ギミギミダーリン
07. Appear on the stage
08. クリスマスソング
09. ホットラブウィンター
10. えいりあんず・えいりあんず
11. 天晴レペゼン
12. アッパライナ
13. 決勝戦はエブリデー
14. キミだけのワンダーランド
15. 私たちは輝いているんだ
＜アンコール＞
16. 2020
17. Girls be funky!
18. 最高は終わらない