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アデルがドランのファンだったことで実現 『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』本編映像

リアルサウンド

20/3/11(水) 12:00

 3月13日に公開される『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』より、本編映像が公開された。

参考:ジェシカ・チャステインが出演していた!? 『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』本編削除シーン公開

 本作は、グザヴィエ・ドラン監督が、デビューから10年を経てハリウッドの豪華キャストとタッグを組んだ初めての英語作品。物語の2人の主人公は、人気俳優のジョンと彼に夢中な少年ルパート。一通のファンレターから始まった“秘密の文通”は、孤独を抱えた2人の心の拠り所になっていた。しかし、100通を超える手紙を最後に、ジョンは謎の死を遂げる。手紙に綴られたスターの光と影。少年だけが知る、切なくも衝撃的な真実とは。

 ジョンを演じるのは、大ヒットTVシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』のキット・ハリントン。ジョンの心の支えとなっていく少年ルパートを、『ルーム』『ワンダー 君は太陽』のジェイコブ・トレンブレイが演じる。さらに、ナタリー・ポートマン、スーザン・サランドン、キャシー・ベイツらが脇を固めた。

 公開されたのは、アデルの「Rolling in the Deep」が冒頭からサビまで使われたオープニングシーン。NYの摩天楼をバックに、ハリントン演じる人気俳優ジョンの煌びやかな表舞台が映し出されている。主人公のジョンが大勢のスタッフやモデルに囲まれながら撮影をするという美しきスターの“光”の部分を華やかに描きつつも、アップで映し出されるジョンの物憂げで虚ろな表情がこの後に待っているスターの“影”を予感させる。

 このシーンが実現したのは、アデルがもともとドラン監督の大ファンだったからだという。過去にドランはアデルからのラブコールで「Hello」のPVを監督し、その際ドランは「アデルから連絡が来た時にはすごく驚いたけど、アデルは僕のデビュー作『マイ・マザー』にすごくインスパイアされていたみたいなんだ。特に主人公ユベールが自身にカメラを向けて語っているモノクロの独白シーンが好きだと言ってくれた。僕もそのシーンが一番好きだったから嬉しかったよ」と語っている。

 そして、アデルは後に「ドランと一緒に仕事をして、いつかドランの映画にも出てみたいと思ったわ!」と本作に強く関心を示していて、出演を熱望していたほど。それを聞いたドラン監督が、重要なオープニングシーンにおいて彼女の曲をフルで使用することを決め、ドランの映画に関わりたいというアデルの願いが本作で初めて叶う形となった。(リアルサウンド編集部)

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